千一夜第2章第269夜 魚の名前の由来あれこれ12

2010-12-01 20:54:20 | 魚名の由来

2010.12.1(水)

今年も最後の月となったが、気候のせいか、仕事のせいか(今日から3週間の日程で当局の立ち入り検査が始まった)、なかなか年末という気分が湧いてこない。湧いてくるのはストレス、フラストレーションばかりである。

今夜は魚の名前の由来について順不同に記してみます。大まかな分類なので一般的な呼び名について記載します。この由来や呼ばれ方以外にも沢山のものがあると思いますが、最も代表的なものを第12弾として挙げておきます(今後、第20弾くらいまで予定)。

《ホウタレイワシ》
カタクチイワシ・セグロ(小イワシ)のこと、一見、頬が垂れているかに見えることに由来。

《ホッケ》
蝦夷地開拓時代に法華経を説いたお坊さんが、ホッケの旨さを普及したことに由来。

《ボラ》
「鯔」つくりはあぶらを意味する。幼魚の腹には黄色い脂肪がいっぱい詰まっているのでこの漢字が使われる。
またこの字は「イナ」とも読み、「粋で威勢が良いこと」を意味する「鯔背」(いなせ)に使われる。「いなせ」は日本橋魚河岸の若衆が、髪を「鯔背銀杏」に結っていたことに由来。幼少期のボラはトビウオのごとくジャンプする性質があることから、跳ね上がり者、思い上がり者を「潮先のイナ」という。
老成魚の「トド」は「これ以上はない」という意味で「トドのつまり」と使われる。
若魚の「オボコ」も世間知らずの「オボコい」に由来する。
『出世妻』
最初は「オボコ」(世間知らずでウブ)だが、すぐさま「スバシリ」(すばらしい尻=尻がデカイ)になり、やがて「イナ」(否=嫌がること)を覚え、ついには「ボラ」(ボランティア精神)で事をなし、トドのつまりは「トド」のようにデーンと横たわる。
『ボラの親子』
「鳶が鷹を生む」と同じく、「平凡な親(ボラ)から優秀な子供(カラスミ)が出来る」という譬え。

《ママカリ》
サッパのこと。この魚のあまりの美味しさに、隣にまま(ご飯)を借りに行ったという逸話に由来。おいしいものが少なかった昔の逸話である。

《マンサク》
シイラのこと。シイラは生きの良いうちは美味だが、時間の経過とともに味が落ちる。魚の行商が山間部の農家に到着するころには美味とは言えないこの魚を売るため「豊年万作」に通じるマンサクと名付けて売り歩いたことに由来。シイラは米麦の結実しないものに通じるので農家が忌み嫌うため、真反対の万作にしたとも言われる。

【12月1日過去の釣行記録】
・2007年笠佐島周辺、07:00~14:20、小潮、釣果=ハマチボウズ(6人で3本)

【この日の釣り情報】
・1993年新日鉄波止場、03:00~17:00、中潮、釣果=アイナメ1・キス1・アナゴ12
・2006年大島居守、19:00~22:00、若潮、釣果=メバル8・アジ3

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