千一夜第3章第272夜 幻の名魚ホシガレイ・ゲット

2021-03-12 20:50:20 | サーフ

2021.03.13(土)

今日は大潮で今津川での釣行は最適だということで、釣友Sと久し振りにチャレンジすることとなった。私は4時過ぎには起床、Sの4時半のモーニング・コールの時には既に着替えていた。5時過ぎに家を出て、コンビニ、釣具店を経由して釣り場に着いたのは6時過ぎだった。Sは釣り場確保のため私よりも30分程度早く着いたものと思われる。

2018年の釣行では釣友Sが人生初の40cmオーバー、おまけに46.5㎝という国民栄誉賞級のマコガレイも揚げた。2019年は私の35㎝マコガレイが最大だった。昨年は釣行せず。過去13回ここで釣行しているが、大物狙いの釣り場はここをおいて他に無い。昨夜は雨が降っていたので河口付近は塩度が薄くなっている可能性があり、少し期待薄である。

満潮が10時ということだが、2018年3月17日の潮とほぼ同じである。この時には私が32,33㎝のマコガレイ2枚、Sが40㎝マコガレイ1枚、地元のKGが31㎝マコガレイ2枚だった。今日も地元民KGが参加予定である。この釣り場は元々KGの紹介で来始めた釣り場なので、彼に敬意を表して、来る時には毎回連絡する。

6時過ぎに着いた時に河口を覗くと、一面藻だらけだった。夥しい切れ藻が浮かんでいた。上げ潮で少しずつではあるがうわ潮は沖に流れていたので、藻もじわりじわりと沖へ移動していた。Sも竿は準備していたが投げるのはためらっていた。6時35分になり第1投を投じた。暫く様子見で第2投目は10分程度ずらしてから投げた。投げると仕掛けが直ぐに着底し、同時に藻に掛る。うわ潮は沖に流れているのに、仕掛けは上流へと流れる。こんな浅瀬でもうわ潮と底潮が逆に流れるのかと不思議だった。私が5本、Sが7本、8時半頃来たKGは2本の竿を出した。ここ最近、餌取も居なかったので第1投目を投げてから小1時間程度置き竿にしていたが、7時20分に私が竿を上げてみると、完璧に藻を引っ張って来た。そのまま上げるのは無理なので、若いSが岸壁下に降りて行ってくれて藻を外してくれた(こういう時は先輩後輩の序列がものをいう)。餌は全く付いておらず、餌の頭の先まで綺麗に無くなっていたので恐らくフグの仕業だろうと予想する。案の定、この後はフグばかりが釣れる。写真のSは早朝の日差しが弱い時だったせいか、岩と同化している。

 

8時半頃には元同僚KGも参加して賑やかになる。元々口の悪い3人であるが、KGはまだ我々とは釣行回数も少なく、まだまだ遠慮があり本領発揮には至らない。けなし合いは常套手段である。しかしそれに挫けるものは誰も居ない。

今日は全くカレイのアタリも無く、釣れるのはフグばかりである。このままサプライズも無く終わりそうだと言っていた矢先の10時20分、Sがこれはほぼ確実にカレイが釣れているとリールを重そうに巻く。また藻でも引っ張って来たんじゃないかと言ったが、生体反応があるとほざく。漸く手前まで寄せた時には眞、カレイが付いているではないか。Sがタモ、タモと叫ぶので、私が岸壁の上によじ登ってタモを出す。5.4mのタモだが、ぎりぎり海面に届くほど岸壁は高い。満潮過ぎなので潮も目一杯来てこれだから、潮が引いて来ればこのタモも役には立たない。私が何とかカレイを掬い上げると、結構大きい。それにマコガレイでは無い、イシガレイ?よく見るとイシガレイでも無い、私は直ぐにピンときて、ホシガレイじゃと言う。カレイの腹を見ると明らかに星が散らばっている。検寸すると38.3㎝、40㎝には届かなかったが、ホシガレイでこのサイズはどうなんだか誰も解らない。Sも初めて釣り、私も実物を見るのは初めてだった。

ホシガレイは群れで行動するらしい。Sも釣れた辺りに竿を3本出したが、その後のアタリは無かった。しかし、釣れた辺りに集中的にサーフするのは間違いではない。

幻の名魚と言われるホシガレイ、カレイの中でも最も高価で美味とされる。和の美食家として知られる魯山人さえも虜にしたという話が伝わる。調理方法は、洗い・・活き魚をそのまま造り氷水にさらして身を引き締める(魯山人絶賛の調理法)、刺身・・活き魚を刺身にして2~3日寝かせた方が美味いという人もいるらしい。寿司ネタとしては最上級、煮付け・・身がほぐれやすく食べやすい。頭を煮付けにするのがおすすめとのこと。真子(卵)が入っていた時は煮付けが良いとのこと、塩焼き・・ふっくらとした身と皮目の旨味を味わうことができる。塩や胡椒を軽く振ってから焼くと良い。ワインとの相性は抜群とのこと。良いねえ。

ホシガレイはカレイ目カレイ亜目カレイ科マツカワ属に属する海水魚、最大60㎝ほどになるという。ホシガレイの産卵シーズンは1月~2月とのことだから、この時季に浅瀬に寄って来ることは間違いない。この釣り場は2年振りだが、その2年前にもこの河口先端辺りでホシガレイを釣ったと言う親子連れがいたのを想い出した。肉食性で小魚やゴカイ類などの動物類を捕食するが、特にカレイの中では珍しくカニを好んで食べる特徴があるとのこと。成程、河口付近にはサワガニも沢山いる。今日の餌もアオムシ(イソメ、ゴカイ)なので納得だ。カニは今日沢山釣ったフグなどの餌取にも強いので是非使うべきだとのこと。

ホシガレイはカレイの中でも最も高価なもので市場ではほとんどお目に掛れない高級魚らしい。割烹料理店や高級寿司店においては最上級の白身であると言わしめる程のものでその味が魅力とのこと。但し、活きたままでないと極端に味が落ちるため、市場に出回ることが殆ど無いとのこと。それに旬は夏から冬にかけてということなので、今の産卵後のホシガレイは味が落ちそうだ。大きなものほど味が良いとのことだが、38㎝はどの位置に属するのかなあ。まだ子供かなあ。

我々もホシガレイのことを殆ど知らないので、Sは直ぐにクーラーボックスに格納したが、死亡後は味が極端に落ちるとはなあ。勿体ないことをしたなあ。えへ。何時か私に釣れることがあれば活かして持ち帰ることにしよう。釣行を即打ち切って持ち帰っても良いなあ。死亡させたのならやっぱりマコガレイの方が上かもしれないなあ。イヒヒ。

今日は餌取のフグが多く、ちょっと置き竿にしただけでも餌は無くなっていた。私は12時半には納竿したが、Sは私が納竿し終わった頃、これまた珍しいギンポを釣った。私も過去数度しか釣っていないが、気持ち悪いので持ち帰ったことは無い。釣れるのはフグばかりなので、魚の活性が上がったのかどうかは解らないが、次回からは餌を1.5倍程度用意しないと駄目だ。それにしても私は今日は滅多にないボウズ、KGは2時間程度で引き揚げたがこれもボウズ、何か納得がいかない釣行だった。

このメンバーでの釣行は3年振り、KG、私、S、まだまだ元気である。が、スマホでタイマーを使用しての写真の撮り方が3人共解らなかったのには笑ってしまう(タイマー撮りの時には何時も他の誰かがセットしていた)。私が娘にTELして教わった。もう一つ、3人共フリフリなどでのラインの共有がセット出来ない。何とも情けない老人等である。今シーズン、もう1回は釣行予定である。

旧暦:2月1日
場所:今津川河口
時間:06:00~11:40
天候:晴れのち曇り
外気温:7時11℃
風 :北微風
月齢:29.3
潮   :大潮 岩国 満潮10:01潮位335cm 干潮16:04潮位68cm
狙い目:カレイ
釣り方:サーフ
餌   :アオムシ・ホンムシ
釣果:ボウズ
S=38㎝ホシガレイ1・ギンポ1
KG=ボウズ

【3月13日過去の釣行記録】
・2010年粭島小瀬戸、18:30~20:50、中潮、釣果=メバル7・クジメ1・アジ3
・2012年日石前岸壁、08:00~15:00、中潮、釣果=カレイ2

【この日の釣り情報】
・1994年今津川河口、10:30~12:30、大潮、釣果=32㎝イシガレイ1・28㎝マコガレイ1
・2011年第2埠頭南端、24時間、小潮、釣果=キス30

【旧暦2月1日釣行記録】
・1997年03月09日、末武川河口、00:30~03:30、大潮、潮干狩り=アサリ少々
・2008年03月08日、第2埠頭東側、06:15~18:15、大潮、釣果=カレイ8・キス3・カサゴ1・マダコ1
・2008年03月08日、大島大和、18:30~22:00、大潮、釣果=メバル6
・2011年03月05日、洲鼻港防波堤、07:00~12:00、大潮、釣果=カレイ1・アイナメ1
・2018年03月17日、洲鼻港防波堤、06:45~12:30、大潮、釣果=32,33㎝カレイ2 S=40㎝カレイ1 KG=31㎝カレイ2

 

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2 コメント

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Unknown (H.H)
2021-03-13 20:56:38
生きていないと味がおちるんですね。やっばり、その場で活き造りでしょう(笑)イサキの時の光景を思い出し一人でニヤついてしまいました。
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Unknown (lennon)
2021-03-14 17:17:50
元々欲ですからねえ。
今朝はTがメバルを50尾程度釣って来たので、
ハイエナが3尾群れました。私とSとN嬢。
その時、ホシガレイは家に帰った時には
まだ活きていたと豪語していました。
調理をどうしたのか聞き洩らしました。
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