第321夜 アユの蘊蓄

2007-10-14 19:46:10 | 魚の蘊蓄
2007.10.14(日)

過日、アユの塩焼きを頂いた。
弟が持って来て来てくれたのだが、これがすこぶる美味だった。落ちアユで巨大なアユだったが、脂も適度に乗っており『アユってこんなに旨かったかいな』と改めて見直した。

そこで今夜はアユについての蘊蓄を。

アユは川の岩に付いた藻を食べるため独特の香りがするため『香魚』とも呼ばれます。また、1年で一生を終えるため『年魚』とも書きます。
神功皇后が天皇の戦勝を占った時に年魚が釣れたと『日本書紀』に記されたことから『占いに使った魚』から『鮎』になったと言われます。
地方ではアユのことを、アア(岡山)、アイオ(広島)、アイノイオ(岐阜)、シロイオ(熊本)などと呼んでいます。

アユの語源は、『落(あ)ゆ』=『落ちる』で、アユが秋に産卵のために川を下ることに由来しています。

アユは北海道南西部から屋久島まで日本各地に広く分布する淡水魚です。
秋に川で孵化した稚魚はすぐに川を下り、春まで海で過ごす。その後再び川に上り中流で成長、秋に産卵のため下流に下って行きます。

アユは初夏から夏が旬。6月1日に漁の解禁になる川が多いようですが、天然物は極めて少ないとか。養殖物が9割近くを占めています。最近では、自然に近づけて育てる半天然アユなるものが出回っているとのことで、天然物の3倍くらいの値段がするらしいです。

アユは鮮度が落ちると腹が凹みます。新鮮なものは腹がピンと張っています。それから、アユを手に取る時は腹ではなくて尾を持つこと。川魚は腐りが早いため、魚屋では人の手で温められることを嫌います。昔は、こんな素人にはアユを売ってくれなかったとか。

アユには身や内臓にビタミンEが多く含まれています。動脈硬化などの原因になる過酸化脂質を取り除き、これにより血液の流れが良くなるため、若返り効果や高血圧、ガン予防の効果があるそうです。魚類でガン予防効果があるのは、私の知る限りアユだけです。

今夏は海釣りの釣果が今一だったので、そろそろ渓流釣りやアユ釣りに挑戦してみようかなと思っていたところだが、きっかけも無くなかなか実行には移せない。10年近く前に、アユ釣りの師匠が亡くなってからは尚更である。何時かはやってみたいアユ釣りである。
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1 コメント

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これからです (ツークン)
2007-10-14 23:55:57
今晩は急用が入り、釣行できませんでした。
先週より洲鼻方面を新規開拓していて、好ポイントを
数カ所確認できています。
確かに今はアジがメインですが、アジも最長24cm、
メバルも23cmを揚げることができました。
アオリイカも揚がります。
ただ満潮の2時間前には足元に潮が来ますので移動し
なければなりません・・
ポエム君は胴長20cmのアオリを揚げています。

来週の土・日は公民館まつりで屋台のおっさんをしま
すので、釣行できそうもありませんが、ここはあまり
荒らされていないようなので、今後も楽しみな場所の
一つになりそうです。

釣果の一部を写メールしておきますね。
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