千一夜第3章第376夜 忌明け釣行

2023-04-18 20:23:40 | サーフ

2023.04.18(火)

父の七七日法要(四十九日)も終わり、父母の忌日数とされる50日も経過(因みに父母の服日数は13か月)し、そろそろ釣行も良いかなと思い、久し振りに徳山築港の釣り場にやって来た。今年はカレイ最高シーズンをほぼ逃してしまった感があるが致し方なしである。シーズンの終わりは5月初旬頃までであるが、梅雨入り直前まではまだお裾分け程度にはシーズンの余韻が残るので、週一程度は出掛けてみたい。

起床したのは朝5時、既に薄明るくなっていた。継続して釣行をしていないので朝まずめの時間も解らなくなっている。餌は前日の夕方に釣具店で購入していたので、釣り場に着いたのは5時30分、直ぐに竿を取り出し順次投げていった。5本の竿を出し終えて一段落した頃には、上の写真の如くお日様は昇り切っていた。

この頃になって漸くあけぼの丸の船長らがやって来た。あけぼの丸もお化粧直しで1週間ドック入りしていたそうで、船長らも1週間ぶりの出勤だと言う。それにしても随分会っていなかったのでみんな懐かしく思える。この釣り場は、今年1月7日以来2回目である。何と、3か月以上ご無沙汰だったので、常連の散歩人らも交わす言葉はみな「お久しぶり」である。

今日は釣れるまで納竿しないと不退転の決意を以って臨んだが、餌を付け替えようと竿を上げてみると、最初に付けたままの綺麗な状態で上がって来る。これは冬場の寒い時の状態と同じである。外気温は釣り場に来た時は既に12℃、昼頃には26℃まで上がったが、気温程の暖かさは感じなかった。朝方は曇っていて東の風が冷たく、冬に逆戻りしたかのようだった。

8時頃常連の散歩人で釣り船のオーナーがやって来たが、今年は水温が低すぎて魚が全く釣れないとぼやく。例年、この時季はメバルが最盛期になるが、今年はみんな釣れないと言う。この散歩人も、防府市の野島まで船を出すが、現在7連敗中とのこと。釣具店と提携している遊漁も出ないそうである。釣れないのに出て料金だけ貰うのも気が引けるらしい。また、タイ仕掛けのサビキにハマチが来るとのこと。ハマチは12月一杯でほぼ終わるが、4月に釣れるようなことは今まで無かったとのことである。それだけ海水温が低いということだろう。となると、カレイも時季がずれ込んでいる可能性が高い。例年、桜ガレイと言って、桜の開花に合わせて尺ガレイも釣れるのだが、今年は桜の時季に全く釣行していないので状況が掴めない。だが、カレイの神様が私に合わせて時季をずらせてくれたと思いたい。

6時55分、今朝最初の獲物は幸先よくカレイだった。22㎝の木っ端ではあるが久し振りに見るカレイは格別である。これは台船の上から真下に落とし込んでいた6本目の短いロッドにきた。春になると深場に居た大型カレイも餌を求めて岸壁近くに寄って来るので、落とし込みの竿は必ず1本準備しておく。今朝は大型ならぬ木っ端だったが、これまで落とし込みの竿で随分と尺ガレイを揚げている。

7時2分、灯台とフェリー乗り場の中間辺りに遠投していた竿の竿先がブルブル震える。このアタリはタイ系である。竿を持ち、リールを巻くと頭を振る様子が手に伝わって来る。恐らくチヌ、キビレ、マダイの何れかであろうと予測したが、姿が見えた時にはアイナメと解った。アイナメも最近では滅多に釣れなくなったので、予測の候補にさえ上がらなかった。揚げて見ると27㎝の良型、尺には及ばなかったがまずまずである。それにしても寸法を測るメジャーも久し振りに出したが、完全に錆び付いていた。また百均で買い直さなくっちゃ。

不退転の決意も揺らぎ始めた昼頃、正確には11時57分、アイナメが釣れた竿で同じポイントだが、竿を引くと最初は重いだけでまたヒトデかなと思っていたが、20mくらい手前になって、カレイ独特の下に潜ろうとするノッキングがあった。身体全体をくねらせて潜ろうとするので相当な抵抗がある。タモは持参したが車の中、一気に引き揚げるしかなく、抜け落ちないことを祈りながら空中高く揚げて取り込んだ。

先にも記載したが、昼頃は外気温も26℃まで上がり、漸くお日様も顔を出し汗ばむくらいになった。恐らく水温も比例して多少は上昇しているだろう。水温が上がると共に活性も上がるということだろう。

尺ガレイを取り込んだ後、他の竿を引いてみるとこれまた重い。2枚続けては無いだろうと思いながらもリールを巻くと、何だか期待感は増す。これもカレイだと解る迄には時間を要した。最初の抵抗が殆ど無く手前に近付いてからやっとノッキングが始まるのだ。この30㎝も慎重に引き揚げる。12時前後、これが今日の時合だと思う。但し喰い付いた時間は定かでは無いが、揚げるまでの30分以内であることは確かである。

この釣り場では珍しくウミケムシが2尾釣れた。日立製作所南方岸壁で釣れるのが主だが、少しづつ生態系に変化が出ているのかも知れない。10年前にはウミケムシなんぞ見たことも無かったのだから。

それはさて置き、久し振りの釣行で尺ガレイをゲットした。まだまだ腕は確かである。

旧暦:閏2月28日
場所:徳山築港
時間:05:40~13:20
天候:曇りのち晴れ
風 :東弱風のち東風
気温:5時40分12℃、9時20℃、12時26℃
月齢:27.4
潮   :中潮 満潮07:38潮位300cm 干潮13:47潮位55cm
狙い目:カレイ
釣り方:サーフ
餌   :アオムシ・ホンムシ
釣果:22、30、32cmカレイ3・27㎝アイナメ1

【4月18日過去の釣行記録】
・1993年末武川河口、昼間、大潮、潮干狩り=アサリ大漁
・2007年櫛ヶ浜港防波堤、20:00~00:40、大潮、釣果=メバル7・ヒラアジ8
・2009年晴海埠頭、19:30~23:00、小潮、釣果=メバル2・ヒラアジ8
・2015年晴海埠頭、06:00~12:30、大潮、釣果=34cmカレイ2・木っ端ガレイ8・アイナメ1
・2020年日立製作所南方岸壁、05:40~09:20、若潮、釣果=18、24、25㎝カレイ3

【この日の釣り情報】
・2012年東海岸通り、20:00~22:30、中潮、釣果=メバル12・アジ2

【旧暦2月28日釣行記録】
・1993年03月20日、光汚水処理場裏、06:00~10:00、中潮、釣果=カレイ3・アイナメ2
・1997年04月05日、末武川河口、夜中干潮時、中潮、潮干狩り=アサリ少々
・2008年04月04日、徳山青果市場前岸壁、20:00~22:00、中潮、釣果=メバル5
・2012年03月20日、東海岸通り岸壁、19:00~21:00、中潮、釣果=メバル2
・2012年03月20日、大島大原、18:30~20:30、中潮、釣果=メバル5
・2017年03月25日、徳山築港、07:00~11:20、中潮、釣果=カレイ4・マダイ1
・2020年03月22日、徳山築港、06:00~12:00、中潮、釣果=カレイ4・キス1・アイナメ1・タナゴ1

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