千一夜第3章第201夜 2020 釣り事始めの儀

2020-01-02 22:28:25 | サーフ

2020.1.2(木)


釣り場風景、今日は台船の上から撮ってみた。

2020年初釣りである。
例年のごとくまず朝まずめ開始時に、海神大綿津見神(おおわたつみ)、海の潮の満ち引きを司る神様、塩椎神(しおつちのかみ)を始め、ワタツミ(海神)、オカミ(水神)、オミヅメ(水神)らの諸神に感謝と安全、大漁祈願のため、海にお神酒を捧げ、1礼2拝2拍手1拝1礼。例年の釣り事始めの私の神事である。近年では同僚釣友Sも私に見習って始めた。

以前私は暇に任せて神様の系譜を作ったことがある。日本の神様の殆どが神世七代、七代目の伊奘諾尊(いざなきのみこと)と伊奘冉尊(いざなみのみこと)を祖とする。 海神様でいうと伊奘諾尊と伊奘冉尊の最初の子、海神大綿津見神(おおわたつみ、神武天皇の外祖父)である。海の潮の満ち引きを司る神様は塩椎神(しおつちのかみ)である。

海の神様も実に数多い。その一例を挙げると、
・海神・住吉三神  国生み14柱で底筒之男命(そこつつのをのみこと)、同じく国生み14柱・中筒之男命(なかつつのをのみこと)、同じく国生み14柱・上筒之男神(うわつつのをのみこと)。  

・海神・綿津見三神  
国生み14柱で底津綿津見神(そこつわたつみのみこと)、同じく国生み14柱・中津綿津見神(なかつわたつみのみこと)、同じく国生み14柱・上津綿津見神(うわつわたつみのみこと)。因みに天照大神(あまてらすおおみかみ)も国生み14柱の一人である。

・海神・三女神
・宗像三神(伊奘諾尊と伊奘冉尊の孫、素戔鳴尊の子)、多岐都比売命(たぎつひめのみこと)、市杵島比売命(いつきしまひめのみこと・別称:弁財天)、多紀理毘売命(たごりひめのみこと・大国主尊の妻)。

他にも海や水に関する神様を挙げると、
・火照命(ほでりのみこと・別称:海幸彦(毘古)・神武天皇の大叔父)。
・国生み神・岐神(ふなとのかみ)は船の航路を司る神。
・伊奘諾尊と伊奘冉尊の最初の子は十柱神で次が水と関係ある八柱神であるがその水を司る神、彌都波能売神(みつはもめのかみ)。
・国生み十神の速秋津日命(はやあきつひめのみこと)の子の八神(河海を持別て生みし神)も水神様で、沫那藝神、沫那美神、類那藝神、類那美神、天之水分神、國之水分神、   天之久比奢母智神、國之久比奢母智神がいる。

これらの神様全員にワンカップ1本じゃ御利益も薄れるだろうな。と、まあここまでは例年と全く同じなのだが、しかし、今年はとんでもないことをしでかした。例年では竿を出す前に海にお神酒を捧げて御祈りするのだが、今朝は朝寝坊をしたこともあり頭がまだ冴えていなかった。何時もの通り6本の竿を出し終わってから、お神酒を捧げていなかったと気付いた。私はまだ魚を釣り揚げる前に気付いてお神酒を捧げたから、まあセーフだろう。しかし、釣友Sは下の写真の如く、木っ端ガレイとキスのダブルを釣り揚げた後で気付いてお神酒を捧げた。釣った後じゃあなあ・・・。この差、後で如実に釣果として現れることになる。神様の御利益は、くれぐれも如実ですぞ。

お神酒を捧げる前の7時8分、Sはキスと木っ端ガレイをダブルで揚げる。新年早々幸先は良かったが・・・。これが後で祟ることになる。民衆は神様の祟りを鎮めるために、あらぶる神様を祀ってご機嫌を取っているということを忘れてはならない。この傍若無人なる振る舞いが祟らぬ訳がないのである。ひっ!恐ろしや恐ろしや。

7時30分頃から8時40分くらいまでが時合だったようで、Sはこの後も木っ端を釣り続ける。8時40分までに木っ端ガレイ5、ハゼ2、キス1という怒涛の釣果だがどこか冴えない。

かくいう私も神事を忘れていたのだが、日頃の信心が神事の前に魚を寄せ付けなかったのだろう。神事の後は私もSに続いて木っ端ガレイ、ハゼを釣ったが、8時32分に足元に降ろしていた仕掛けに29cmのアイナメがきた。ちょっと痩せてはいるがまあ良い。

9時丁度に22.5mのキスも来る。9時5分には木っ端ガレイ、45分にはSもキスを揚げる。

10時台には私が20cmオーバーの持ち帰り可のカレイを揚げ、同サイズのアイナメを揚げる。Sも木っ端ガレイを1枚揚げる。その後昼までに私が木っ端ガレイ、カサゴ、キス、Sがメゴチ、ハゼ(本日初の20cm オーバーのそれもぎりぎりの20.5cm)を揚げる。

昼過ぎからSとコンビニ弁当を食し、13時30分過ぎからまた時合に入る。13時台にSが木っ端ガレイ3枚、私が22cmカレイ、キスを揚げる。14時以降に私が台船とあけぼの丸の間に落としていた仕掛けに37cmのセイゴ(スズキの子)が来て、イイダコも揚げた。納竿ぎりぎりには、Sが木っ端ガレイ、私がキスを同時に揚げる。結局納竿までにSは20cmオーバーはハゼ1尾のみ、私は数えきれないくらい20cmオーバーを揚げた。これもひとえに信心の結果であろう。

釣行日:1月2日
旧暦:12月8日
場所:徳山築港
時間:06:30~15:30
天候:晴れのち曇り
外気温:3度
風 :西弱風のち西風
月齢:6.9
潮   :小潮 満潮13:27潮位250cm 干潮06:41潮位78cm
狙い目:カレイ
釣り方:サーフ
餌   :アオムシ・ホンムシ
釣果:20cmオーバーカレイ2・木っ端ガレイ4・29cm含むアイナメ2・37cmセイゴ1・22.5cm含むキス3・ハゼ2・カサゴ1・イイダコ1
釣友:S=20cm未満木っ端ガレイ10・キス3・20.5cm含むハゼ3・メゴチ1

原則、20cm未満の木っ端ガレイはリリースである。今日のSの釣果は20cmオーバーはハゼ1尾のみである。と言うことはカレイボウズが建前である。しかし正月で娘さんや婿さんも帰省してくるとあれば、親が釣って来たカレイの煮付けを食べさせてやりたいという親心は如何ともしがたい。子供のカレイを煮付けにするなんて許されるものではないが、ここは見て見ぬ振りをするしかあるまい。やはり朝一のお神酒の一件が尾を引いているとしか思えない。Sの今日の釣果、ふっ。

【1月2日過去の釣行記録】
・2008年第1埠頭西側、07:00~14:00、小潮、釣果=ボウズ
・2012年第2埠頭東側、06:30~11:45、小潮、釣果=カレイ1・キス2
・2014年第2埠頭東側、06:40~12:30、大潮、釣果=カレイ2・ハゼ2

【この日の釣り情報】
・2011年洲鼻港防波堤、夕方、中潮、釣果=27cmカレイ1

【旧暦12月8日釣行記録】
・2006年01月07日、大島居守、18:00~23:00、小潮、釣果=2人でメバル9
・2013年01月19日、洲鼻港防波堤、09:00~11:00、小潮、釣果=ボウズ
・2019年01月13日、第2埠頭東側、07:10~10:40、小潮、釣果=ボウズ


 

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