壊れる

人がつくったものは
脆く壊れやすいもの
どんな大都市も瞬時に破壊されたしまう
大地が震えればどんな高度な文明も消滅してしまう
いのちのあるところ終わりはいつも隣り合わせ
そんなことはわかっているはずなのに
わかっていないから悲劇が突然降ってきたかのように感じる
かたちあるひかりとやみのなかに
終わりゆく世界とともに
どこまでも続くいのち連鎖
終わりとともにはじまるもの
まだ本当は何もはじまっていないのかもしれません

何もできない

何もできないと
ずっと思いこんでいたから
実際何もできなくしていた
自身を制御するすべをもたなかった
防御がやはり過剰すぎて
外部を遮断してしまったのだ
理解できないことを理解することもない
いつか理解できるときが訪れるかもしれないから
閉じ続ければ訪れることはありません
でも生きててもしょうがないんだと考えるときがある
無用の長物は死んでしまった方がいいだと・・・
心を真っ黒に染めてしまったら
なにもかもどうでもよくなってしまう
何もできない時を心穏やかでいることは難しい
何かをおこすための力は確かに失われているでしょうから
行動したくなるまで待てるといいのですが…
時間に追われてしまえば死に直結しかねません