世界変動展望

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安全保障関連法案の違憲性

2015-06-19 02:18:13 | 政治・行政

憲法学者の多くが安全保障関連法案の違憲性を主張している。憲法に従った政治を行うのは当然だが、軍事や防衛の問題は高度に政治的な問題で裁判所で合憲性を争っても余り効果がなく、事実上は立法府の裁量で決まってしまう。ただ、軍事や防衛は暴走すると侵略戦争に向かうおそれもあり、そのための歯止めの一つとして憲法があると思う。

最高裁の裁判官は政治的な考えを審査されずに任官しているので、米国等のように積極的に違憲判決を出す事はない。憲法裁判所があれば、憲法に基づく政治が行われやすくなるが現行の憲法でそういう機構は定められていない。

日本は立憲民主主義だから、憲法で多数者の見解を拘束して少数者の人権や自由を擁護する事も憲法の趣旨の一つで、選挙で選ばれた与党の違憲活動に歯止めをかけるのも憲法の機能。最高裁はもっと積極的に違憲審査をしてほしいが、最高裁裁判官の政治的な考えをきちんと審査する制度も必要でしょう。



1 コメント

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最高裁の裁判官はねぇ・・・ (Unknown)
2015-06-19 05:28:28
御存知でしたら、すいません。

元最高裁裁判官、瀬木比呂志氏の
「絶望の裁判所」
「日本の裁判」(講談社現代新書)
お読みください。

最高裁をはじめ、裁判所に期待してはダメですよ。
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