世界変動展望

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業績の低い研究者の原因

2020-03-05 00:00:00 | 社会

最近白楽ロックビル氏のブログで業績の低い院生のアカハラの記事を見た。

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2人の間が険悪なら、院生は実質研究しないので、研究成果はでないだろう。そして、研究室を去ったのちに、このような共著論文を出版することはないと思う。どうなっているのだろう?

(中略)

ガヤルドの出版論文を調べると、2014-2019年の6年間に6論文発表している。しかし、第一著者の論文は1報もない。言っちゃ悪いが、院生として、研究成果はかなり貧弱である。

また、リー教授との共著論文は、2017-2019年の3年間の3論文である。2016年にリー教授のアカハラを大学に告発しているので、論文出版はアカハラ告発後である。なんか、ヘンである。

つまり、言っちゃ悪いが、出来の悪い院生(怠けている院生?)を、リー教授が注意した。注意されても態度を改めないので、リー教授は強く注意した。その「強い注意」を、ガヤルドはアカハラと捉えた。ということはないのだろうか?

それとも、第一著者の論文が1報もない事実こそ、リー教授のアカハラ行為と捉えるべきなのだろうか? イヤイヤ、著者在順に関して、ガヤルドは一言も不平を述べていない。公式にアカハラを申し立てたのだから、著者在順で不当な扱いを受けたなら、著者在順を申し立てているはずだ。

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(白楽ロックビル 研究者倫理 マイケル・リー 2020年3月4日より)

一般に業績が低いと辛い。業績が低いと予算が出なくなり、さらに業績が出しにくくなって次の予算がもっと出なくなるという悪循環になる。評価を著しく落とすので非常に辛い。

日本では業績が非常に低い研究者は何人かいる。例えば(琉球大)は2012年の出版を最後に論文を全く確認できない。ハラスメントも訴えているようだ。今でも琉球大学准教授だが、研究については仕事を全くやっていないのかもしれない。公的研究費の停止処分やアカハラ、捏造による停職処分で仕事が全くできなくなったのだろう。テニュアのため解雇されないが、残念だが仕事をやっている意味はほとんどないかもしれない。

E(Peach Aviation)は2016年以降の発表論文は1報のみで業績は非常に低い。Eは研究不正の認定と処罰を受けなかったが、トンデモ論文の成果を京大が広報で宣伝したため話題になって一時期騒がれたEは当時京大に在籍していたがテニュアでなかったので雇い止めになったようで、現在は航空会社に所属。研究は続けているのだろうが、研究部署でないので成果が著しく下がったのだろう。真偽不明だが会社の所属部署も公表されていて、研究をやる部署なのかは不明。Eは研究不正の認定と処罰を受けなかったが、トンデモ論文で信用、評価を著しく落とした事が非常に痛かったのではないか。京大を雇い止めになり、航空会社に転職を余儀なくされた。それに業績を見る限りEはもともとそんなに生産性の高い研究者ではなかった。業績を見ても単著が多く、単独研究のスタイルも業績が低い事の要因の一つだろう。トンデモ論文を出す人間だと共同研究者も巻き添えをくってしまうので、共同研究をやってもらえないのかもしれない。研究不正の認定と処罰を逃れても、非常に痛い。

業績が非常に低い研究者は他にもいるが、この記事での言及はこれで終わり。業績が非常に低い事の原因は

・仕事をさぼっている
・研究不正や処罰、非常に悪い研究で信用、評価を著しく落とした
・人的関係が劣悪で共同研究に加えてもらえない
・予算獲得できず成果を出せないため次の予算・成果も得られないという悪循環
・研究をやらない部署に左遷された
・共同研究者の仕事が失敗して巻き添えになった
・無能

ただ、Q.Z.のように東大で盗用を理由に博士取消しされた後も論文を出し続けている人もいるので、業績を出せるかはその人次第なのかもしれない。