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大事故2連発。

しみじみと日本社会の良さを実感する。

外国に来て初めて日本の良さを実感できる。

もちろん、ダメな部分も多いのだが、以下に述べる2要素だけは、断然日本の方がクオリティは上田。

 

昨日、ヨーテボリからコペンハーゲンまで移動した。

X2000ではなく、ローカル列車で3時間10分程度。

携帯電話の通話絶対禁止の車両に乗り、しばしウトウト、うとうとする。

パソコンで連載原稿を少し書いたり、アポなしで突撃した<老年学研究所>の機関誌を眺めたり。

この機関誌は、エーデル改革20年と銘打った特集を組んでおり、今後の研究で重宝しそうな冊子である。

オレスンド海峡を渡った頃、トイレに行きたくなった。ファーストクラスのトイレを拝借しようと、移動する。

毎週利用している日本の新幹線と同じ感覚で、車両間を移動しようとしてしまった。というよりも本能的に、<車両間はバリアーフリー>だと感じてしまっていた。

何と16センチも段差があったのでR.

上がる段差ならすぐにわかるが、下がる段差。

左足を思いっきり捻って、転倒する。

転倒する瞬間、あ、これで生まれて初めて骨折したな・・・、どうしようと思った。

かかとが上向きになったので随分と捻ったものだ。

かなり重度の捻挫であろう。

普通には、歩けない。

研究リサーチは、いつもと同様、<実り豊か>であったが、それ以外は最悪の展開だ。

 

コペンハーゲンからタクシーに乗車してホテルに向かおうと思ったが、雨が降っているせいで、全くタクシーが見当らず。

足を引きずりながら、23キロのトランクとともに、ホテルに到着。

いつもは、駅裏のアプローチの良い歩いて、3分ぐらいのホテルのどれかを予約するのだが、今回はヨーテボリと同様の事情で、歩いて10分程度の見知らぬホテルを予約。

まず名前が不思議。

ホテルビクトリアを予約し、バウチャーにもそのように書いてあるのだが、その住所にあるのは、<ホテル テューシェ>

春日がフロントに立っていそうな名前だ。入り口をよく見ると小っちゃくホテルビクトリアという名前も。

何とも不思議。

 

エレベータがない。おまけに307。とても挫いた足で、4階までは上がれない。事情を話して、1階か2階の部屋に変えてほしいと懇願したが、春日は首を縦に振らない。

そこは、ロフト。

案外良いじゃん、と思い、結構納得した。

のもつかの間、杉良太郎、いや<すきま風>を感じるではないか。

足を痛めたせいで感覚がおかしくなっているかと最初は思った。

ロフトの窓2か所を調べてみる。

な、

な、

何と2か所とも、窓が閉まっていない。

閉めることができない野田。

窓枠の上部もぶっ壊れ5センチほど空いており、窓枠の下は3センチほど空いてる。

これは、すきま風ではなく、<風>である。

最終日になって、こんな大事件に遭遇しようとは。<最悪記録更新>ホテル。

春日に文句を言いに行こうと思ったが、他に部屋がないのだから、しょうがない。

別のホテルを探そうとも思ったが、足が痛いので、23キロを下す気にもならない。

ブランケットをもう一つもらい、何とか寝ることができたが、<風>で目が覚める。

今、朝の4時だ。

これを書きながら、決心した。

デンマークのホテル事情は悪すぎるので(これまでのホテルもいろいろ難点があったので)、デンマーク滞在はやめようと。

次回から、春日にあうこともない。

次回から、1日早く帰ることに決めた。もっと早く決めればよかったなあと後悔。

デンマークでのリサーチをしないツアーの場合は、ヨーテボリを朝7:40に出発すれば、カストロップ空港に11:10に到着する。

15:40のフライトには、早過ぎるが、ホテルで苦労するよりはましだ。

最後の最後で、大事件2つに巻き込まれ、とんだ研究出張になってしまった。

 

来週月曜日の夕方以降、小生が、キャンパス内で左足をかばう歩き方をしていたら、そしていきなり休講を連発していたら、<足を捻挫し、風邪をひいたため>と理解してちょうだい。

 

 

 

 

 

 

 

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ヨーテボリ4日目。ハリーダコミューン訪問。

このコミューンには、最も多くインタビュー調査にうかがっている。

今回で6回目ぐらいでないか。

ヨーテボリからバスに揺られて30分。

ターミナルから歩いて3分のところにある。

2階建てのちっちゃな建物。ストックホルムから1時間のところにあるイッケロコミューンも同じように2階建てのちっちゃな建物であった。

その建物の立派さに驚いたのが、ハーニンゲコミューン。

スウェーデン・コミューン・ランスティング連合会の建物ととても構造が似ている。5階建てで、吹き抜けになっている。

 

さて、午前中は、成年後見制度について、成年後見監督機関の調査官2名からレクチュアを受ける。研究者としては、データが、でーたら嬉しいのであるが、スウェーデンの方々は押しなべて、数字にはあまり関心がないようだ。

もちろん然るべき監督官庁に報告する時には正確な数字を提出するのだろうが、私のような<さすらいのフィールドワーカー>には、丸めた数字を披露される。

すこぶる勉強になった。この制度の歴史について、ヨーテボリも詳しかったが、ハリーダの方がさらに詳しかった。

午後は、ハリーダコミューンで実施させていただいた介護の付いた特別住宅の介護職員へのアンケート調査と在宅一般高齢者へのアンケート調査の度数分布を、老人福祉課長様の前で、プリゼンする。

私にとって記念すべき最初のコミューン調査であり、このコミューンにはいつもお世話になっているので、まだ論文にする前の<できたて、あつあつの>データを紹介した。

介護職員調査は予想以上に良い結果が出ているように思う。他のコミューンでも同じフォーマットでアンケート調査をする予定であるが、なかなか手続きに時間がかかりそうだ。その他の調査が終わってみないとはっきりしたことは言えないが、おそらくかなり良いではないかと思う。

というのも、リンショーピングで2009年に実施された調査と1問(15項目)だけ同一にしてみたのだが、その結果が、リンショーピングよりも顕著に良いからだ。

リンショーピングだけが、極端に悪いのかもしれないが。

たった90分のプリゼンだったのだが、激しく消耗した。課長様がとっても真剣にコメントしてくれたことが嬉しいし、近いうちに、各介護の付いた特別住宅の施設長を集めて、この集計結果を使って研修するらしい。

ありがたいことだ。

 

 

 

 

 

 

 

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