『ケアとジェンダーの比較福祉社会学』年内発刊切望中!!『東アジアの高齢者ケア:韓国・台湾のチャレンジ』絶賛販売中!
大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
ストックホルム、3日目。そして、ソウル6日目。
知り合いが、スウェーデンの介護の付いた特別住宅(SA:BO)に入居したことを、今月に入ってから知った。
本人からのメールで知った。
昨日は土曜日。朝9:30にお見舞い(面会)に行く。
方向音痴の私は、初めての場所が苦手だ。
Slussen駅からバスが出ているとのことなので、地下のバス乗り場に行く。3ケタのバス番号ばかりだ。ナッカ方面に行くには、ここからのバスで良いのだが。
二桁の番号を求めて地上に出てみた。
ビンゴ!すぐ分かった。
朝食時に、コーヒーとオレンジジュースとアップルジュースを飲んだため、トイレに行きたくなった。
駅前に、ドカンと大きなトイレが立っている。
ビンゴ!!
助かった。ホッとする。
ところが、5クローナ入れても反応せず。
故障中。。。。
日本なら、韓国なら、地下鉄の各駅にトイレが整備されているが、こちらの各駅には、全くない。
ダメモトで、改札の若い職員に聞いてみる。残念ですが、トイレはありません。
<それが、この国の問題です。>とおっしゃる。社会学専攻だったのだろうか?
おまけに、乗るバスは、終点まで行かなければならない。
ああ、オレンジジュースは我慢すべきだったと後悔する。
いざとなれば、運転手に止めてもらうしかない。あるいは、途中下車すればよい。
最後まで耐えてくれよと、念じつつ乗車。
終点ということで30分は我慢しなくては、と思っていたが、何と15分で到着。
すぐ目の前に、めざす介護の付いた特別住宅。救われた!
レセプションのお姉さんに、ウインクして、トイレにダッシュ。
トイレの位置は聞かなくても、これまでの経験ですぐ分かる。
余裕の顔で、面会の部屋番号を告げる。
知り合いは、昨晩、介護スタッフと喧嘩したそうで、夜眠れなかったとのこと。
夜間スタッフを、安心アラームで緊急を告げたところ、<後から行く>のつれない返事。
温厚な知り合いも、爆怒したそうだ。その結果、興奮して眠れなくなり、朝を迎えてしまったようだ。
私が面会に行くと、まだ昨日の怒りが顔中に。
気分が良くないので少ししたら帰ってほしいと言われたが、私としては久しぶりに色々と話したいので、<鈍感を装って>(装う必要はない?)結局1時間その場に。
10:30過ぎに、介護スタッフが入ってきたので、そのまま鈍感することはやめ、握手してお別れする。
45㎡は、やはり広い。介護スキャンダルを起こした、カレマが運営していたが、その後別の民間会社が運営を引き継いでいる。
帰りに、レセプションのおばちゃんに、ボスの名前とメアドを聞き出し、中庭と外観の写真を撮って引き上げる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
韓国研修プログラム最後の日(帰国する前の日)。
午前中だけの2か所での研修。
1つ目は、ソウル市立認知症研究センター。
2つ目は、龍山区の認知症支援センター。
韓国では、認知症という言葉は使わない。チメという。
日本がそうしたように、差別用語の チメ から 別の名称に変える動きがあるか質問したが、 定着しているので、変更しないという。日本は、痴呆で 定着していたが、差別用語ということで変更したのだが、
やはり文化が違うということか。
どちらのセンターもパワーポイントを見せてくれるだけで、通訳さんの日本語にも追いつくことができず、多くの学生は寝ていた。
遊びスギ、飲み過ぎ。
こちらとしてはサービスのつもりで1週間としたが、3日間研修、自由行動日1日で十分でR。
門限を設定したところで、実質的な意味がない。彼ら、彼女らは結局<遊んでしまう>のだ。
とは言え一部の学生はしっかりしており、研修を通じて、4、5回質問した強者も複数いる。
適当な質問ではなく、回数は少なくてもしっかりした質問をしていたので、それなりの効果はあったと<思い込む>ことにしよう。
そのゼミ生各自の具体的な果実は、ゼミ論集におさめられる予定だ。製本代も高くなっているので、<今回の研修で学んだことを1000字以上2500字以下で書いてもらう>こととした。