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牡蠣と私。

七転八倒の苦しみ。

あれは今から、32年前。

23歳の時。

横浜市緑区藤が丘の粗末なアパート。

牡蠣を食べた。

当時まだ長女も長男もこの世に存在せず、監督様とふたりぼっち。

うちのかみさんは、何ともなかったが、私は夕食でいただいた牡蠣が大あたり。。。

夜になって、七転八倒の苦しみ。

お腹が痛くなる。下痢と同じような痛さ。

トイレは洋式ではなく、和式の便所。

和式の便所で、出てくるものは血液だけ。

鼻血は経験があるが、しゃがんでの下血?は初めて。

何となく終わり、部屋に戻る。

1時間ほどするとまた、下痢と同じような痛さ。

出てくるのは、やはり血液だけ。

何となく終わり、部屋に戻る。

1時間ほどするとまた、下痢と同じような痛さ。

この繰り返しで、朝まで6、7回トイレに。

さすがにおかしいと思い、東急田園都市線藤が丘駅近くにある<昭和大学藤が丘病院>の外来へまっしぐら。

途中夜中の3時頃に救急車を呼んでもよかったのだが、ちょっと遠慮してしまった。

外来に行っても、トイレに駆け込み同じことの繰り返し。

体中の血液を放出してしまった感じだ。

ホネカワ・スジエモン!である。

 

入院を覚悟したが、そのまま帰ることになった。

重篤ではなかったのかなあ?

肝心の診察結果も病名も忘れたが、胃の中のカラー写真を見せられたこと、その診察室の医者に、<向きはそれであってますか>と尋ね、その医者が、90度そっと向きを変えたことだけ記憶している。

何故、私は、ホネカワ・スジエモンなのに、<向きはそれであってますか>とツッコミを入れたのか、何故医者がミスしたのか、要の部分は忘れてしまった。

処方された薬で、何とか快方に向かったが、それ以後、牡蠣とは15年ほど、絶交していた。

しかし、いまだにナゾなのは、私が食したのは、生牡蠣ではなく、しっかり加熱された<カキフライ>だったのだ。。。

でも15年間は、生がき、牡蠣フライともに、一切口にしなかった。

 

40歳ぐらいになり、学会発表で東北に行った際、知り合いに勧められて、生がきをいただくことになった。O氏とA氏と私。

<新鮮だから、大丈夫、大丈夫>と説得され、しぶしぶ食す。

美味しい。ボーノ。マシッソヨ。

 

それをきっかけに、生がきも牡蠣フライも食べるようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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