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5月10日のノック。

<ノックは無用>の話ではない。

 

私のアジト、否アパートは、誰も知らない。

知っているのは、うちの大監督と息子ぐらいである。

 

10日の夜、7時半頃、アパートに到着。

それまでは、武蔵境大学で18時まで、社会学を教えていた。

帰宅すれば、まず着替え。

着替えている途中で、ノックあり。

 

警察官が来たのかと一瞬怯む。

でも警察官が訪ねてくるような<悪事は働いていない>。

覗き窓のない、ぼろアパート(大家さんごめんなさい)なので、一か八か、開けるか開けないかしか選択肢はない。

片手に果物ナイフを持ち、構える。

賊であれば、立ち向かうしかない。

えらいことになった。。。

 

自分でアホだなあと、今になって反省しているのは、<どなたさまですか>とドア越しに聞けば良かった。

ドアの向こうには、イケ面君が一人、小箱を持って立っている。

 

あのー、下に引っ越してきたものです・・・

実家から妻と生まれたばかりの子供がこちらに参りまして・・・

まだ3か月なので、夜泣きがひどくて、ご迷惑をおかけますので・・・

これ、つまらないものですが・・・と小箱を差しだす。

 

そのイケ面君は、礼儀正しい人で、1か月ぐらい前にも、朝のゴミ出しの時間に顔をあわせた。

すると、私よりも早く、お早うございます!と。

今時珍しい青年である。

 

その日以来、1階の赤ちゃんが起きないように、驚いて泣かないように、2階の私は、

抜き足・差し足・忍び足。

まあ、緊張するする。

ドアもバタンと締めないように、引き戸もバシンと音が出ないように、本当にのっそり、ひっそり行動している。

 

ご挨拶がなければ、赤ちゃんの存在も分からないまま生活できたのが、逆に気を使うようになってしまった。

赤ちゃんの夜泣きの大変さは少しは分かるので、ひとまず出来るところまで、静かな環境づくりに心がけたいと思う。

 

 

 

 

 

 

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