2009年3月のこと。
春休みを利用して、子どもとNZに3週間ほど行った時のこと。半年後に、『半年間NZ暮らし』を計画しており、そのために、子どもたちが通う学校の選定などをするのも目的だった。
ま、そんな中、あちこち出かけていって、たまたまビーチでみつけてしまった、ハネジロペンギンの死骸。
きっと食べ物が十分ではなかったんだろうね。切ないものがあります。
子どもたが花を添えて、一応のところ、弔ったけれど……。
たぶん、前に一度紹介したかもしれませんが、新フォーマットになったということで再掲。
で、このようなハネジロペンギンの飢えによる衰弱はよくある話らしい。
クライストチャーチの空港近くにある南極センターには、コガタペンギンの飼育展示施設があって、そこには時々、ハネジロペンギンが保護されてやってくる。
この子は、やせ細ってビーチに佇んでいたのを保護された、とか。
元気になったら海に戻すそうだけど、もう十分元気にみえた。まだ少しやせてるけど、エサの食べもよく、むちむち太るのは時間の問題であろう。
でも、放したらまた戻ってくるかも、というのが悩ましい。
コガタとまぜて繁殖させても面倒なことになるので、バックヤードにおかざるを得ず、しかし、バックヤードなどあってなきがごとしの施設にて苦労しているようでした。
ブックデザイナーの高柳雅人さんから、装丁の候補が届きました。
最終候補に残ったのは下の2点。
ちなみに、価格などはダミーです。営業さんとの相談で、これから変わります。
さて、ブックデザインとして、どっちがよいでしょうか。
みなさん、自分ならどっちか、考えて見てください。
で、我々の最終的な決断としては、2番目、スカイエマさんの絵を大きく使っている方でした。
正解などないけれど、どちらかは選ばねばならんわけです。
正解はなくとも、それなりに理由付けはあって……やはり、ある程度大きく見せないと、このわらわらと楽しげで、大変そうでもあるかんじは表現できないかも、というのが決断の決め手でした。
みなさんの判断はどうでしたでしょう。
ここから先、どんどん「本」らしくなっていきますよ。
最終候補に残ったのは下の2点。
ちなみに、価格などはダミーです。営業さんとの相談で、これから変わります。
さて、ブックデザインとして、どっちがよいでしょうか。
みなさん、自分ならどっちか、考えて見てください。
で、我々の最終的な決断としては、2番目、スカイエマさんの絵を大きく使っている方でした。
正解などないけれど、どちらかは選ばねばならんわけです。
正解はなくとも、それなりに理由付けはあって……やはり、ある程度大きく見せないと、このわらわらと楽しげで、大変そうでもあるかんじは表現できないかも、というのが決断の決め手でした。
みなさんの判断はどうでしたでしょう。
ここから先、どんどん「本」らしくなっていきますよ。
2006年Campbell島にて。
普通はいることがない島にキングペンギンがいた。
背中のあたりをみてもらえるば分かるように換羽中だ。
ペンギンにとって、換羽は毎年必要な生理現象なわけだろうが、いったいそれはどのように感じられるのかとふと思うことがある。
海を泳いでいて、体中がむずずしてきて、ああ、そろそろ上陸しなきゃ、上陸して羽根かえなきゃってかんじで、「もよおしてくる」のだろうか。まるで、尿意だとか便意だとかをもよおすように。
それでもう、辛抱ならん!とばかりに、最寄りの陸地に立ち寄る、とこういうことになるのであろうか。ペンギンになってみないと分からない謎でである。
実際、人里近くでうっかり換羽するやつだっているわけで、この生理現象はかなり彼らにとって「緊急」感のあるのなのではないかと疑念をずっと抱いてる次第である。
なお、Campbell島でひっそり羽根がぜんぶ生え替わるのを待っていたこの子は、最初は人形かと思うほど静かで動かなかった。
しかし、タソックの中のランドスケープとあいまって、非常に味わいのある出会いであった。
実は古い(今は使われていない)ボートのランプの途中にいたのね。
それが、お人形みたいと思った理由のひとつ。島に住み込んでいる研究者がジョークとして、マスコットとして、島の入り口にデコイみたいにリアルに作り込んだペンギン人形(人形と書いて違和感があるようでないようなのが、ペンギンのすごいところだ)を置いたのか、と。
普通はいることがない島にキングペンギンがいた。
背中のあたりをみてもらえるば分かるように換羽中だ。
ペンギンにとって、換羽は毎年必要な生理現象なわけだろうが、いったいそれはどのように感じられるのかとふと思うことがある。
海を泳いでいて、体中がむずずしてきて、ああ、そろそろ上陸しなきゃ、上陸して羽根かえなきゃってかんじで、「もよおしてくる」のだろうか。まるで、尿意だとか便意だとかをもよおすように。
それでもう、辛抱ならん!とばかりに、最寄りの陸地に立ち寄る、とこういうことになるのであろうか。ペンギンになってみないと分からない謎でである。
実際、人里近くでうっかり換羽するやつだっているわけで、この生理現象はかなり彼らにとって「緊急」感のあるのなのではないかと疑念をずっと抱いてる次第である。
なお、Campbell島でひっそり羽根がぜんぶ生え替わるのを待っていたこの子は、最初は人形かと思うほど静かで動かなかった。
しかし、タソックの中のランドスケープとあいまって、非常に味わいのある出会いであった。
実は古い(今は使われていない)ボートのランプの途中にいたのね。
それが、お人形みたいと思った理由のひとつ。島に住み込んでいる研究者がジョークとして、マスコットとして、島の入り口にデコイみたいにリアルに作り込んだペンギン人形(人形と書いて違和感があるようでないようなのが、ペンギンのすごいところだ)を置いたのか、と。