シドニー子育て記―シュタイナー教育との出会い 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2008-11 |
これは、熱く、おもしろい本。
「美味しんぼ」の雁屋哲さんが、「教育難民」としてシドニーに移り住み、シュタイナー教育に出会ったことで、日本に帰れなくなったお話。
海外在住で、シュタイナー学校に子どもを通わせているファミリーをいくらか知っているけれど、彼ら彼女らが言う「神秘主義の部分はとりあえず、ほうっておいて、いいとこ取り」というのはアリだなあと、思った。
それに、あえて、シュタイナーの神秘家としての部分はふれず、教育思想の部分だけを実践するシュタイナー学校も多いようなのだ。見識というものだと思う。
雁屋さんは、子どもを「日本の教育から引っぱがしたかった」と言うのだが、それはすごく分かる。
なにかこの国で、教育にかかわる場に身を置いていると(保護者というのは、まさに教育に関わる立場)、まさにそんな気分になる。
閉塞感、閉塞感、閉塞感!
その原点の部分で共感を覚える。
それにしても……大使館の書記官が「便利だから永住権を」といきなり、そんなものくれてしまったのはなぜか。
びっくりすることしきり。
ほんと、全然、関係ないですが、やや長期のビザを取りに、ニュージーランド大使館に本日、赴いたぼくは、えらく無愛想に「申請はもっと直前になってから」と追い返された。
ずいぶんな違いですこと!