川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

奴はもう手をつながない

2005-02-07 19:50:31 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
もうすぐ7歳になる息子は、ふと気づいたら、ぼくと手をつながなくなっていた。
去年の今頃は、外を歩くときにはかならず、手をのばしてきたのにね。

それでも、新宿やら人混みに出ると、今も、自然と手がつながる。
これもあと半年、かな。

やつがだんだん「個」になっていく。

そうすると、こっちも「個」に戻る。

子供が育っていくのって、親にしてみても、第二の「自我の確立期」のような気がするきょうこのごろ。


適応なのか、適用なのか、それとも適合なのか

2005-02-07 02:10:54 | 日々のわざ
最近、医学系の文献を読むことが多くて、ちょっと気になっていること。

あなたは(あなたの症状は、状態は)、この手術(この薬の)適応です、といふうによく言うでしょう。

普通の日本語なら、「この手術が適用できます」とか、「適合しています」とか言いそうなものだけど、それを「適応」という。

広辞苑でみてみたら、「適応」という言葉自体には、そう使える要素はないわけじゃないけど、薄い感じがするわけです

ただ、

てきおう‐しょう【適応症】(‥シヤウ)
薬剤・手術その他の治療法について、それが適用されて効果をあらわす疾患または症候。

という用例があって、つまり、「あなたは○○の適応」というのは、「○○が効果をあらわす適応症」という意味で使われているわけなんだろうなあと理解。

また、薬剤について「適応と禁忌」という対の言葉でも使われているのもよくみるし、一応、医学用語として、納得できるかな、と。

でもね、それが、日常用語としての、「適用」や「適合」を浸食するわけですよ。

たとえば……先日、レーシックの検査を受けた南青山アイクリニックのパンフレットには、「この処置は、保険の適応になります」というような記述があるのだけれど、さすがにこれは「適用」じゃないでしょうか。それとも、保険だから、医学用語の「適応」なわけ?

このクリニックの例はたまたま最近見たから挙げただけで、ほかにもいろいろあります。これが特に「ひどい用例」というわけじゃありません。

とうなんでしょうか。
気になってるのはぼくだけ?