真夏である。土用の丑の到来である。
京都では、コンチキチン祇園祭の宵々山である。
夏を乗り切るのにウナギを食べる習慣がある。
今年は、ウナギの産地偽装疑惑が取りざたされている。
それなら、ウナギに替えて牛肉を食べて貰えるかもと期待していた矢先、今度は飛騨牛疑惑である。
魚や食肉に対する信頼を根底から無にする出来事の連続である。
一方、原油高騰の影響がらみで、あらゆる食品や生活用品が値上がりした影響を受け、台所事情はかなり緊縮状態のようである。
その最中、偽装疑惑が拍車をかけ一般の購買意欲を低下させているようである。
食肉を扱う関西大手の店舗が、土用の丑を意識してリニューアルオープンした。
高級サーロインステーキを格安特売した。
しかし、完売したのは、切り落としなどの安価な牛肉や、鶏肉でも単価100円以下の安物の売れ筋が良かったという。
この様な厳しい時代になれば、先ずエンゲル係数を引き下げる傾向となるらしい。
この様な話を耳にするに連れ、生産者サイドのインスピレーションは、やばい!である。
店舗が好景気を推移すれば、牛肉産業は安泰のはずである。
このような時こそ、日本社会の浮沈に深く関わっているであろう公務員諸氏や企業戦士諸氏には、大いに牛肉を鱈腹頂いてほしい。
そして、日本経済の好転のために大いに汗を流して貰いたいものである。