4月20日の早朝、宮崎中央市場より子牛が1車到着した。
荷降ろしして間もなく、宮崎にて口蹄疫らしき患畜の発生があったらしいという衝撃的な情報がもたらされた。
間髪を入れず、宮崎中央市場の担当者に電話した。
担当者はすこぶる冷静に対応し、口蹄疫の疑いがあり、午前11時30分に公式発表が予定されているという。
担当者によれば発生地は、同市場管内ではなく、同県児湯家畜市場管内の都農町で、宮崎中央市場とは、50km移動制限内に入るかどうか微妙な距離にあるとのことであった。
その後10時30分頃、プレスリリースのプリントがFAXにて家畜保健所から送信され、口蹄疫に関するPCR検査で陽性反応が出たとし、該当牛は殺処分の対象となる疑似患畜と判断したとある。
その後、21日、22日には、第2~3例目の発生が報道されている。
一方、その他の情報によれば、当初の発生は今月9日であり、その後家畜保健所に連絡され、17日には国への報告がなされている。
その翌日18日から宮崎中央市場では2日間の市場が開設された。
本来、疑似患畜が判明されても、県内での家畜移動は自粛すべきである。
とくに、問題は、県内の家畜保健所が口蹄疫を疑って1週間間を置いたことである。
県内では、同ウイルスを拡散の可能性のある和牛関係者は家畜市場への出入りが皆無ではないはずであり、予測できうる状況にあったはずである。
国も、その情報を受けたなら、検査以前に市場開設の延期処置を執るべきであった。
それらの対応の後手が国内広範囲の購買者を介して同疫の拡散に繋がりかねない。
その後も、21日までの2日間同県小林市場では子牛市が開設されるなど、対応の無神経さに驚くばかりである。
鹿児島県では、既に曽於中央を初め県内での家畜市場の延期を決定いている。
また半径10km云々との対応が取られているようであるが、口蹄疫の高い感染力を理解されているとは判断しにくい。
3例目は肥育関係者であり、管轄以外の市場への人や運搬業者などの出入りは十分考えられる。
今回の対応について、和牛に口蹄疫感染を経験し、新たな発症には他県よりも神経質であるべき宮崎県の危機管理能力が問われてもやむを得ない状況である。
生産者に神経質で、購買者に無神経であった感は否めない事実である。
当方では、管内家畜保健所の指導により、場内への車や人の出入りの制限や消毒の徹底を実施するとともに、家畜の異常等の観察記録を家畜保健所に報告することを依頼されている。
今年になって、韓国に同疫が発症したリリースを受け、当方では消毒用のソーダを入手していたことで、今回手早く対応できた。
写真は、人及び車の出入り制限中の様子と獣医師の車も場外に駐車して頂いた。
お詫び
目下、パソコンの起動トラブル中で、ブログをさぼっています。
後1週間程度で再開できそうです。よろしくお願いします。