写真1
写真2
写真3
写真4
神聖なるブログに卑猥な写真を掲載したが、これも牛の肥育では見逃すことの出来ないファクタの一つである。
去勢するために元睾丸の内部は、脂肪の塊となる。
肥育期間を4段階に分け、4段階に入っても増体が非常に盛んであれば、写真1の様にその勢いが元睾丸にも現れる。
逆に、体不調により食い込みが次第に細ると、写真2の様になりやすい。
時には、去勢時の方法如何で、肥育が進んでも、元睾丸の所在を認めがたい形になる場合がある。
元睾丸を確認できないのが写真3である。
雌の形のようだが、歴とした去勢牛で、その周囲を見ると適度に肥育過程を経ているように判断できる。
肥育が進むと体脂肪が次第に増えるが、この過程は体上線から体下線方向に蓄積し、最後は、胸底や下方へぶら下がっている元睾丸辺りに蓄積する。
この元睾丸へ脂肪が蓄積するのは、配合飼料を多量摂取するためで、体脂肪が必要以上に蓄積する度合いにより個体差があり、元睾丸は大小様々な大きさになる。
そして、仕上げ時期には、牛体自身が涸れてくるように、写真4のように、元睾丸も若干涸れた感じとなる。
これくらいが、適度な大きさと涸れ具合である。
大きさは、肥育期間中の餌の食い込み量が判断でき、涸れ具合は、体脂肪が減じ、枝肉基準値が高くなることを示唆している。
さらに、元睾丸を触手することでも、仕上がり具合が予測できる。適度の硬さが良い。どの程度と言われても、触り慣れることにより判断できるようになる。