牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

食い込みが良ければ心が弾む

2008-07-03 22:38:37 | 肥育


牛を育てることは、子供や孫を育てるのと同じで、食欲旺盛であれば自ずと安心できる。
食欲が良かったり、少し抑え気味であったりでは、肥育はうまくいかない。
前述したように、常にコピー状態で変化のない飼い方の継続が一番なのである。
以前、生後約30ヵ月令で体重500kgで発育不良の雌牛を出荷したらBMS値が11と言うのがあった。
所謂、シケ牛の類であった。この牛は育成の頃から配合飼料の級与量は常に5kg程度あった。
この給与量を育成期から仕上げ期までコンスタントに給与した結果が、発育は良くなかったが肉質は記述の通りとなったのである。
つまり、給与量を上げたり下げたりするやり方は、経験的にも肉質に関する限り好成績に繋がっていない。
食欲が良く、順調であれば肉量肉質とも好成績で、飼う人間もストレス無しで順調に儲かるはずである。