09/3月導入の去勢牛であるが、写真左の牛の瞼に、V/A欠乏症の症状が現れている。
出荷月齢を28ヵ月令と睨んで、自家配合を導入後4ヵ月以前から徐々に給与し始め、5ヵ月目に入る頃には、完全にVAコントロール状態となった。
そのため、後2ヵ月でV/Aコントロールは終了することになる。
若くから、配合で押してきたために、増体成績が良い分、V/Aの消費が多く、恐らく、血中濃度が40Iu/d1以下に下がったためであろうと判断している。
1マス7頭中、瞼の脱色がこれほど顕著な牛は1頭だけであり、ややその気配有りが1頭出ている。
この様な群内でのバラツキは、個体差によるものと思われるが、瞼の脱色だけで、関節の浮腫や視力低下などの症状は診られないことから、これから約3ヵ月間はこのままで経過を見ることにしている。
症状がさらに顕著となれば、別飼いしてVA剤等の投与などしかるべき対策を取ることになる。
これらの状況から同コントロール事態は、順調に経過していると判断している。