牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

牛の目にも善し悪しがある

2008-03-25 18:42:23 | 牛の目
牛はどれも優しい目をしている。そんなイメージがある。
ところが、繁殖用の雌牛には、怖そうな目をしているものもある。肥育牛は一般的に穏和な目をしている。
ところで目の善し悪しとはどんなモンなんだろうか。写真上の牛は、実に優しく穏和な目をしている。写真下の牛は、瞼がはれぼったい。はれぼったいのを瞼が重いと言い、牛では性格が穏和でなく、神経質な目をしていると判断する。
繁殖雌牛の中には、神経質で、常に子牛を捕られるのではと警戒するものがいて、その様な牛は、瞼が重く、怖そうな顔をしている。
また、瞼が重い牛は、内臓等に疾患があることもある。
子牛の頃から、畜主が優しく信頼関係を築くようなコミュニケーションが取れていたら、牛は穏やかで、優しい目をしているはずである。
肥育牛の場合、体重が800kgにも達すれば、顔の大きさの割合から目は小さく感じられ、象のように目は無表情なイメージを感じさせる。