今朝、何年ぶりかに曽於から子牛たちが着いた。
曽於牛は、揃って発育がよく過肥でもなく、強健で肥育するにはトラブルも少なく、順調に増体することで定評がある。
ところが、久しぶりに導入した曽於牛は、写真の通り、全体は揃っているものの、かなり栄養状態が良好なのである。
余分な脂肪がたっぷりで、これから粗飼料で腹づくりするには、多少難儀しなければならないのではと案じているところである。
これまで、曽於牛はスリムに発育が良いことで定評があったはずである。
素質よりも価格優先?、曽於おまえもか!と言いたくなる。
いつものことだが、導入牛は先ず粗飼料での腹づくりのための飼い直しが不可欠であるが、濃厚飼料に慣れた子牛たちは、今さら粗飼料なんて!の傾向があって、粗飼料を3~4kgも食い込んでくれない。
今回の曽於牛の導入には、とくに、季節が冬季に入り、温暖な生産地から寒冷地に搬入され、粗飼料を食い込まなければ、風邪から肺炎や下痢を引き起こすなどのトラブルが案じられる。
この様なトラブルは、肥育牛にとって最悪な結果に繋がりやすい。
そもそも、本音を言えば、曽於牛は問題のない良質の素牛ではあるが、競り価格を考慮して奄美諸島からの導入を永続的に実施してきた。
このところの子牛価格の低迷を受けて、曽於牛導入に好機到来とばかりに導入した次第である。
和牛の一大生産地に相応しい良質の素牛を産出して頂きたいものである。