東北関東大震災に関連して、JA関係の飼料供給体制については、ほぼ見通しが出来たとの報道があり、関係各位の取り組みに対して敬意を称する次第である。
平成22年度は、宮崎県で発生した口蹄疫に始まり、全国各地での鳥インフルエンザの発生、年度末に至っては、我が国では未曾有の東北関東大震災の発生と人や家畜らの多大なる犠牲を生じる結果となった。
昔から、天災は忘れた頃にやってくる、と言う格言があるが、この度の巨大地震に至っては、地震学者の一人として予測出来なかった震災であり、まさしくこの格言どおりであった。
家畜の二つの伝染病については、天災とは言い難いが、何れもその侵入経路については、予測の範囲を脱しきれずの状態である。
これらの感染防止については、関連施設へ外部からの関係ウイルスの侵入をこまめな消毒などの防止対策が取られている。
しかしながら、係る対策を講じていても、これまでの侵入経路が明確に出来難い現状では、再発生の危険性を払拭できないであろう。
未だに国内に生存し、家畜舎周囲を徘徊する野生動物対策は全く手つかずの状態であり、全頭ワクチン処置を実施している韓国等からの旅行者や帰国者は無制限状態である。
このような現状では、第2の宮崎の悪夢を繰り返すことになりかねない。
従業員の中には、韓国帰国者と偶然に接触するなどの機会があり、そのようなケースでは3週間程度の自宅待機で我慢して貰っている。
これで万全かどうかは、判断に窮している次第である。
トラックなどの来場車両用として、遅ればせながら道路上に消毒槽を設置するとともに、来場者は長靴履きに履き替え、必ず消毒槽にて消毒して貰うことを実施することとした。
自らの飼育牛は自らで係るウイルスの侵入を防止するしかない。
それにしても、ソーダ灰以外の消毒薬品が高価であることに音を上げそうである。