日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

センター試験終了

2020-01-20 05:45:32 | 受験
年が明けてだいぶ日が経ちました。もう今さらあけましておめでとうございますという時期ではないと思いますが、今年もよろしくお願いいたします。

センター試験も終わってしまいました。
今年も日本史でチャレンジする3年生と学習を続けてきました。
私は日直で回ったときくらいしか見ませんでしたが、毎日遅くまで教室に残って熱心に日本史を勉強する男子4人がいて、試験前日もがんばっている姿がありました。
前日の授業でセンター試験対策の問題をやったところ、高得点を取って喜んでいたW君など、さて本番はどうだったでしょうか?
今年も、というか今年は特に、日本史で受験する生徒が多く、熱心に授業や夏期講習を受けてくれました。学力的にも高めで、頼もしい生徒たちでした。
毎年、それぞれに心に残る生徒たちの姿があります。もうすぐ自宅学習に入りますが、希望する進路が実現するように祈っています。

センター試験問題は、比較的平易に感じられました。ケアレスミスがネックですね。
授業でもちょうど触れたポイントがたくさん出ていたと思います。



写真は、冬休みの3日に訪れた、法隆寺です。20年ぶりくらいかな?4回目くらいかな?高校生の頃だったか、最古の木造建築というだけあって、ロープなどの支えによってやっと建っているという印象があったのですが、久しぶりに見た法隆寺は、どっしりと建っているな、と感じました。格別の風格です。私も目を手術してよく見えるようになって初めて見るので、細かいところまでよく見えたと思います。
では出勤準備前なのでこのくらいで失礼します。休日もあっという間でした。

冬来たりなば春遠からじ・・・入試を乗り越えて、「御芽出多」の年に。

2019-02-02 15:37:45 | 受験
やや日が経ってしまいましたが、センター試験お疲れさまでした。

とりあえず、前回の記事の予想と照らし合わせると、天皇の代替わりにちなむ問題は出ました。上皇についても出ました。元号に絡めた大問の形でした。

センター試験は、問題文を読むと、勉強になりますね。ある元号が定められてもそれを認めない人々がいたり、ある地方だけで使われていた元号があったり(私元号)ということがわかります。出題者もいろいろと工夫を凝らして問題を練り上げているからでしょうね。

「長崎」についても1問出ました。大問で出すほどではということだったのでしょうか。秀吉については全く出ず、空振りでした。申し訳ありません。

「平成」最後だったので、平成の時代を扱った問題が多く出たようですね。

教科書をくまなく読み込み、どこに何が書いてあるか、また、ある地域やテーマについて、時代を超えて縦横無尽に歴史が引っ張り出せるくらいにマスターすることが必要なのでしょう。
いずれにせよ、教科書が全体に頭に入っていればよいのですから、楽であるということもできます。難関私大ですと、教科書に書いていない知識まで問われることがありますので、また別の勉強をしなければなりません。

勤務校の生徒も、それぞれ納得の得点ではないかという印象です。
現役生はまだまだ伸びるので、これからです!応援しています。

先週末が3年生の最後の授業となりました。
2年間、めいっぱいの授業ができたように思います。
授業を楽しんでくれた生徒も多かったようで、私もうれしいです。

さて、1月5日の京都・奈良日帰り旅の中で訪れた、當麻寺。
ここの冬ぼたんを見たいとずっと思っていて、やっと今回実現しました。
冬ぼたんと寒ぼたんは違うらしいですね。

1株1株、本当に大切に育てられている箱入り娘のような、たたずまいでした。
もう季節は過ぎてしまい、間抜けではありますが、少し画像を。



この冬ぼたんが見られる奥院で拝観料を支払ったときに、蓮の実をいただきました。
それは、平成30年に奥院で実った513個の蓮の実で、平成31年の年始に浄土庭園に入山した先着513名がいただけるもので、
「御芽出多」お守りというようです。
「あなたの平成31年と新年号元年が記念すべき「御芽が多く出る」年になりますように。」
とホームページに書いてありました。


新年の願い・誓いというものもあったはずですが、すでに、日々の仕事でくたくたになって、フレッシュな気持ちが失われつつありますねえ・・・

改めて、ここに記事を書くことで、今年が「芽が出る」年にしたいということを確認したいと思います。
この蓮の実、育ててみようか、どうしようか、というところですね。

センター試験前日。出題分野を予想してみる。

2019-01-18 21:12:13 | 受験
センター試験前日になってしまいました。
早めに更新しようと思ったのに、こんなどん詰まりになってしまってすみません。
明日センター試験を受ける受験生は見ていないかもしれませんが・・・一応、書きます。

今年は日本史で受験する生徒も去年より多く、応援する気持ちはありながら、自分の担任業務その他で時間が取れず、やはり準備不足な面もあり、心残りがあります。

今年のセンター試験で出るのではと思われる分野・・・予備校等は責任を持って十分に分析されているのでしょうけれども、実は私はそれらを全く見ていません。準備不足ながら、ここではやや無責任に、主観的に書かせていただきます。

以下、羅列させていただきます。

まず、今年2019年は、何といっても天皇代替わりの年であり、光格天皇以来200年ぶりに「上皇」が復活するとのことです。そういったトピックもあり、院政の始まりのあたりは出るかもしれません。白河上皇が子の堀河天皇に譲位して1086年に始まりましたね。

また、昨年、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産に登録されましたので、その話題が取り上げられる可能性もあります。長崎を中心とした歴史、キリスト教関係の歴史も、確認しておいた方がよいと思います。

長崎は、本当にいろいろな歴史の舞台になっています。出島やシーボルトの話はもちろんのこと、島原の乱、外国船の来航(プチャーチン、レザノフ)、開国後の貿易、そして原爆投下。

それから、ざっと過去3年間の問題を見ていて、豊臣秀吉にまつわる問題が出題されていないので、そのあたりがそろそろまとまって出るかもしれません。

おおよそ、本当に雑駁ですが、以上です。
また、それに加えて、今日もアクセスが少しありますが、過去の記事も、その年の傾向にかかわらず、戦後史の重要事項をまとめてありますので、そちらもご覧いただくとよいかと思います。

最後に、今日の授業でのこと。3年生の日本史Bの授業がありました。この授業は、一応、日本史で受験する生徒のための授業なのですが、最終的に日本史で一般受験する生徒は、半分以下になります。もう、推薦等で進路が決定している生徒も多いのですが、それでも、そうした生徒も、今日まで本当に熱心に、真面目に授業を受けてくれました。

明日がセンター試験という日ですし、学校を休んで明日に備えている生徒もいたようですが、通常通りに授業を受けに来た生徒が大半でした。
今日は、まだやっていなかったけれどもやっぱり出る可能性が高いと思われる箇所を、普段通りに授業しました。

前回、もうセンター試験に関係ない人は、自分で勉強したいものを持ってきてやっていいですよと言い、今日、試験前にやっておきたい部分があるので、それを受験する人向けにやりますが、一緒にやって、プリントを提出すればそれは評価しますから、評価してほしい生徒は出してください、と言いました。
自分の勉強をしてもらってもよかったのですが、結果的に、明日受験の生徒もそうでない生徒も、ほとんどの生徒が、授業を聴き、授業プリントをいつものように提出してくれました。

今日は、残りの時間でそのプリントを見て、評価して返却したのですが、受験に関係ない生徒でも、本当によく書き込みがしてあって、授業も熱心に集中して聴いてくれて、こうして、最後まで誠実に真面目に授業を受ける今年の生徒たちに、私は心を打たれ、涙が出てきました。
正直に、感動して涙が出てきましたとでも言ってしまおうかと思ったのですが、それは隠すことにして、授業の終わりに、本当はもっと大きな声で、もっと多くの言葉で、明日、がんばってくださいと伝えようと思ったのですが、もう、そうすると泣きそうだったので、小さい声で、やっと最小限度の話をして、終わりました。
今年の3年生は、昨年度から2年間、一緒に日本史を勉強してきました。私が異動してきて最初に担当した生徒たちで、2年間のがんばりをずっと見てきました。

センター試験前にブログが更新できるか自信がなく、見てくださいとも言わなかったので、これを書いても、おそらくその生徒たちはこれを見ていないと思います。それでも、ここで、感謝の気持ちを書いておきたいと思います。もう進路が決まっている生徒も、これから受験の生徒も、真面目に、熱心に、授業を聴いてくれて、どうもありがとう!

私の学校の生徒だけでなく、明日センター試験を受験する高校生の皆さん、最後まであきらめず、最善を尽くして、よい結果が出るように、お祈りしています。がんばってください。
安倍文殊院にも合格祈願して来たし、イケメン文殊様が助けてくれるでしょう!


1月5日に訪れた、奈良の安倍文殊院の立派な門。




おびただしい絵馬がかけられている、本堂前。この中にイケメン文殊様や善財童子がいらっしゃいました。

明日、あさってで終わりではなく、むしろ、これから受験シーズンの始まりです。3年生の授業は、まだ来週まであります。進路が決定するまで・決定しなくても、ずっと応援します。がんばりましょう。
では今日はこのへんで。

センター試験 そして生涯学習

2018-01-14 14:34:44 | 受験
センター試験が昨日今日とあって、今の勤務校でもチャレンジしている生徒がいます。昨日地歴が終わったので、一段落です。理系の人はまだ今日も試験が続いていますが、私が関わっている生徒は終わったことと思います。お疲れさまでした。

私も大学受験生と関わるのは久々で、「大予想」といった大風呂敷は広げられませんでした。米騒動(1918)から100年、ということで、そのあたりの時代のことが出るかなと考えておりました。米騒動そのものは出ませんでしたが、大正デモクラシーのあたりの出題はたくさん出ました(※追記:日本史Aの方に米騒動出てましたね。Bしか見ていませんでした。)。2年生の授業でやったこと・これからやる所がいっぱい出ています。

センター試験は難しくはありませんが、文章をよく読んで、勘違いなどのミスをしないように慎重に解答する必要があります。

センター試験を受けておけば、その結果を使って、出願するだけで合格できる大学もたくさんありますので、有効に結果を活用してください。
センター試験の結果+私大の試験を受けて合格したという事例もあります。例えば英語のリスニングの成績がよかった人が、それを活用して合格、ということもありました。

現役生はまだまだこの時期も伸びる、といわれます。3月まであきらめずに、志望校合格を目指して勉強を続けてください。

・・・と書いても、最近では読者に受験生がどれだけいるのかも謎ですが、一応まとめておきます。

さて、ここからは私ごとですが、めでたく「博物館経営論」のレポートができあがり、先ほどメールで提出してしまいました。非常に難航しましたので、ものすごくすっきりしてうれしいです!学芸員資格課程のことにかかわらず、もろもろについて新年から明るい展望が開けたような気分です。

博物館経営論は、こちらによく来てくださる普通検索観音さんのコメントでヒントを得て、おかげさまでまとまりました。だらだらと内容を書き連ねていたのですが、結論がうまく書けず、結論が書けたとたん、だらだらしていたものをどんどん削って、すぐできました。不完全な感じはするのですが、とりあえず不合格でもいいから一回手元から離してしまえ、と思いまして。

本当は、おととしの記事をまた書こうと書き始めていたのですが、あまりいろいろ一つの記事にまとめて書くとよくないかなと思いまして、ここまでにとどめておきます。今日のうちにもう一つアップするかもしれません。


写真は、2015年1月12日、奈良大通信教育のスクーリング・文化財学演習1のポスターセッションの時のものです。もう、まる3年前??なつかしいです。当時は、自分が卒論でやりたいことをまとめるためにわくわくしていました。

冬の奈良のスクーリングは、どんよりとした曇り空の日もあって、寒くて、たまに大粒の雪が降ってきたりもするのですが、勉強する内容も、奈良の地を散策することも、わくわくがつまっていました。だから、今でも、冬の暗い曇天であっても、奈良の空を思い出し、あのわくわく感がわき上がってくるような時があり、また奈良に勉強に行きたいなあ、と思ったりするこの頃です。

この記事の前半は、高校生の大学入試の話題でしたが、18歳で大学に入学するばかりでなく、この写真のように、何歳になっても、大学で学ぶ機会は開かれているのです。何歳になっても、勉強したいなあ、と思ったその時、このような学びの場を選択して飛び込んでみるのもよいことです。道は一本しかない、と思いつめず、自分のペースで、学びの道を歩いて行きましょう。

暗記モノの必需品

2014-11-08 09:08:52 | 受験
今年から、奈良大学通信教育部の文化財歴史学科の3年生に在籍していますが、4月から現在までに、18単位修得しました。明日、また2単位分の試験があります。

通信教育の大学の勉強も結構大変です。これまでにスクーリングで4単位、これは試験はなく、出席すれば大体単位がいただけます。

テキスト科目は、自分でテキストを読み、周辺を自分で勉強して、2単位ならば原稿用紙にして8枚分つまり3,200字、4単位ならば6,400字のレポートを提出し、合格したら科目修得試験を受けます。試験は、年度最初から設題集が配布されており、10問のうちからその日に読み上げられる番号の問題を解答するというもので、ですからどれが出てもいいように、10問分の解答を作らなければなりません。これも結構骨が折れます。

しかも、答案用紙がA3でかなり大きく、目安として3分の2くらい埋めるようにとのことで、私は淡白なのでそんなに書いたことないように思います。いつも、私は退出可能時間が過ぎるとさっさと出て来てしまって粘りがないのですが、他の受験者の様子を見ると、年配のおじさまおばさまが、一生懸命に膨大な文字数の解答を書いていらっしゃいます。

明日の試験のためにも、40行×40字くらいの設定で7枚分くらいの解答を用意しました。明日までにできるだけ暗記します。

こういう暗記を行う時に、私が使うのは、高校時代からそうなのですが「チェックペン」です。

濃いピンクのペンで重要語句をマークして、緑のシートをかけると見えなくなります。
高校時代は、日本史の教科書の太字部分をこれで消して、電車の中で何度も繰り返し読んでいました。
教員採用試験でも、学習指導要領は、ほとんど丸暗記するくらいの対応が必要なのですが、その時にも使いました。

チェックペンは、高校時代に売っていたものですが、ありがたいことに今でも同じように売っています。
前の学校の生徒はよく、授業のプリントに答えを赤やオレンジの文字で書き入れ、そこに赤いシートをかけて覚えるということをやっていました(今の定時制高校ではそこまでやって試験に備える生徒はいませんが)。

私の場合、このペンと緑のシートがないと、この大学通信教育の試験もダルマさんのように手も足も出ません、という感じです。

これを使ってあらあらを頭に入れたら、仕上げに1回(か2回)、丸写しでなくポイントが抜けないように、概要を手書きします。
手書きで全部写したらそれだけで疲れてしまいますし、フルタイムで仕事を持っている人間はそのような時間はないですから・・・
いずれにせよ、一度は手で書くということが必要かなという感じです。

このところ、イベント等で休日でも出勤ということが続き、今日もこれから出勤です。出勤前に軽く書いてみました。

暗記モノにはチェックペンをお試しください。



にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へにほんブログ村