日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

センター試験前日。出題分野を予想してみる。

2019-01-18 21:12:13 | 受験
センター試験前日になってしまいました。
早めに更新しようと思ったのに、こんなどん詰まりになってしまってすみません。
明日センター試験を受ける受験生は見ていないかもしれませんが・・・一応、書きます。

今年は日本史で受験する生徒も去年より多く、応援する気持ちはありながら、自分の担任業務その他で時間が取れず、やはり準備不足な面もあり、心残りがあります。

今年のセンター試験で出るのではと思われる分野・・・予備校等は責任を持って十分に分析されているのでしょうけれども、実は私はそれらを全く見ていません。準備不足ながら、ここではやや無責任に、主観的に書かせていただきます。

以下、羅列させていただきます。

まず、今年2019年は、何といっても天皇代替わりの年であり、光格天皇以来200年ぶりに「上皇」が復活するとのことです。そういったトピックもあり、院政の始まりのあたりは出るかもしれません。白河上皇が子の堀河天皇に譲位して1086年に始まりましたね。

また、昨年、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産に登録されましたので、その話題が取り上げられる可能性もあります。長崎を中心とした歴史、キリスト教関係の歴史も、確認しておいた方がよいと思います。

長崎は、本当にいろいろな歴史の舞台になっています。出島やシーボルトの話はもちろんのこと、島原の乱、外国船の来航(プチャーチン、レザノフ)、開国後の貿易、そして原爆投下。

それから、ざっと過去3年間の問題を見ていて、豊臣秀吉にまつわる問題が出題されていないので、そのあたりがそろそろまとまって出るかもしれません。

おおよそ、本当に雑駁ですが、以上です。
また、それに加えて、今日もアクセスが少しありますが、過去の記事も、その年の傾向にかかわらず、戦後史の重要事項をまとめてありますので、そちらもご覧いただくとよいかと思います。

最後に、今日の授業でのこと。3年生の日本史Bの授業がありました。この授業は、一応、日本史で受験する生徒のための授業なのですが、最終的に日本史で一般受験する生徒は、半分以下になります。もう、推薦等で進路が決定している生徒も多いのですが、それでも、そうした生徒も、今日まで本当に熱心に、真面目に授業を受けてくれました。

明日がセンター試験という日ですし、学校を休んで明日に備えている生徒もいたようですが、通常通りに授業を受けに来た生徒が大半でした。
今日は、まだやっていなかったけれどもやっぱり出る可能性が高いと思われる箇所を、普段通りに授業しました。

前回、もうセンター試験に関係ない人は、自分で勉強したいものを持ってきてやっていいですよと言い、今日、試験前にやっておきたい部分があるので、それを受験する人向けにやりますが、一緒にやって、プリントを提出すればそれは評価しますから、評価してほしい生徒は出してください、と言いました。
自分の勉強をしてもらってもよかったのですが、結果的に、明日受験の生徒もそうでない生徒も、ほとんどの生徒が、授業を聴き、授業プリントをいつものように提出してくれました。

今日は、残りの時間でそのプリントを見て、評価して返却したのですが、受験に関係ない生徒でも、本当によく書き込みがしてあって、授業も熱心に集中して聴いてくれて、こうして、最後まで誠実に真面目に授業を受ける今年の生徒たちに、私は心を打たれ、涙が出てきました。
正直に、感動して涙が出てきましたとでも言ってしまおうかと思ったのですが、それは隠すことにして、授業の終わりに、本当はもっと大きな声で、もっと多くの言葉で、明日、がんばってくださいと伝えようと思ったのですが、もう、そうすると泣きそうだったので、小さい声で、やっと最小限度の話をして、終わりました。
今年の3年生は、昨年度から2年間、一緒に日本史を勉強してきました。私が異動してきて最初に担当した生徒たちで、2年間のがんばりをずっと見てきました。

センター試験前にブログが更新できるか自信がなく、見てくださいとも言わなかったので、これを書いても、おそらくその生徒たちはこれを見ていないと思います。それでも、ここで、感謝の気持ちを書いておきたいと思います。もう進路が決まっている生徒も、これから受験の生徒も、真面目に、熱心に、授業を聴いてくれて、どうもありがとう!

私の学校の生徒だけでなく、明日センター試験を受験する高校生の皆さん、最後まであきらめず、最善を尽くして、よい結果が出るように、お祈りしています。がんばってください。
安倍文殊院にも合格祈願して来たし、イケメン文殊様が助けてくれるでしょう!


1月5日に訪れた、奈良の安倍文殊院の立派な門。




おびただしい絵馬がかけられている、本堂前。この中にイケメン文殊様や善財童子がいらっしゃいました。

明日、あさってで終わりではなく、むしろ、これから受験シーズンの始まりです。3年生の授業は、まだ来週まであります。進路が決定するまで・決定しなくても、ずっと応援します。がんばりましょう。
では今日はこのへんで。

新年スタートに思う 三種の神器やら安倍晴明やら

2019-01-06 21:10:39 | 日記
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

いよいよ平成が終わり、新しい天皇に代替わりする年となり、日本史的にも転換点となります。天皇即位の礼や大嘗祭なども、どのようなものになるのか興味深いです。

私は、そんな年初・冬休みから、今年は『日本書紀』や『古事記』を改めてしっかり読むことにしました。どこに何が書いてあるのかわかるくらいに読み込む1年にしようかと考えて、少しばかり読んだりしておりました。

皇位継承には、「三種の神器」が必須ですが、このうち、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は、誰も見たことがないそうですが、私が奈良大通信教育の卒論でとりあげた、「子持勾玉」ではないだろうか?と、考えたりもしているのです。

これは私が最初に考えたのではなく、先学でそのような説を提示した方がいらっしゃいます。「ヤサカ」という言葉は、これはニワトリの「トサカ」のように、勾玉に突起部があって、その突起がいくつもあるから「ヤサカ」と言っているのではないか、というのです。
子持勾玉は、そういう意味では出っ張りがいくつもあります。ちょっと、見て美しい形状とはいえませんが、もしかして、とも私は思ったりもするわけです。



昨年末に江戸博の展覧会で見た、鳥取県出土の子持勾玉です。これは、普通の形のものが二つくっついたような異形ですけれども、つやつやとして形もそっくり残っていて美しいです。

天皇代替わりの年に、こうした三種の神器についても頭の片隅で考えてみたいと思います。

ところで、昨日、奈良と京都、日帰りの旅を決行し、ものすごくリフレッシュしました!
東海道新幹線に乗ったのは去年の3月以来です。

どんな所に行ってきたかと簡単に書きますと・・・

奈良だけでもよかったのですが、私の好きな源為朝を祀った神社はあるのだろうか?と考え、調べたところ、関西では京都にある白峯神宮に、伴緒社(とものおしゃ)というものがあるということを知り、それでは京都にちょっとだけ立ち寄って、為朝さんにごあいさつして、その後、ずっと懸案だった當麻寺(たいまでら)に行って、冬ぼたんを見て来よう、と、まず考えたのでした。

行程を考えている間に、地図を見ていたら、白峯神宮の近くに、あの安倍晴明の晴明神社があるではないか?行ったことがなかったし、では、そこも行ってみようか、ということで予定に加えました。

さらに、奈良で當麻寺をゆっくり見て、奈良市内で私の好きなカフェに立ち寄るなどして、終わりにしようかと思っていたのですが、ふと、日本三文殊の一つ、安倍文殊院が浮かび、身内に大学受験生がいるし、学校でも受験生の授業を担当しているので、合格祈願をして来よう、と、突然思いつきました。安倍文殊院もその名のとおり、安倍晴明と関わりがありました(生誕の地とも)。

安倍文殊院は初めてで、ここに行くことによって行程が非常にきつくなって、近鉄奈良に着いた頃には私が好きなコーヒーのお店は閉店の時間になっていて、コーヒー豆が買えなかった、という残念な事態にはなりましたが、安部文殊院ではすばらしい国宝や、思いがけずすばらしい古墳を見ることができて、何より?合格祈願を果たすことができて、行ってよかったな、と思いながら、昨夜帰宅したのは23時半頃でした。

・・・というわけで、旅行の予定に後から加えたのは、安倍晴明がらみの、晴明神社と安倍文殊院でした。どちらでも五芒星☆のグッズを入手しました。私も最初の大学の卒論は、陰陽寮にからむ律令制度に関することでしたし、天文が好きなので、安倍晴明は昔から意識する存在でした。今回は、安倍晴明に呼ばれたのかなあ・・・などと、後から考えてみたりして。

京都と奈良の安倍晴明にまつわる寺社を一日で回った(物好きな)人は、めったにいないのでは?結果としてそうなったことに自分でも驚いています。
詳しくはまたいつか。

センター試験も近づいて参りました。いよいよ受験シーズンが始まります。
また今週中に、センター試験に向けて記事を一つは書きたいと思います。

受験生の皆さん、応援していますよ!やるだけのことはやった、と言えるように、一日一日を大切に、諦めずに努力を続けてください。現役生はまだまだ伸びる!