日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

君は縄文人か弥生人か?

2020-04-09 17:27:47 | 原始時代
本校も、5月6日まで休業ということになり、先日の始業式の日に、生徒は教科書を購入し、自宅学習の課題を持ち帰りました。
その学習の補助となるように、週1回でも、日本史Bの教科書に沿って、多少の解説というほどでもないですが、学習のポイントを綴っていこうかなと思っています。
今年は2年生の日本史Aも担当しますが、2年生はこのブログを知らないので、3年生の日本史B選択者向けに書いていきます。

世界や、日本の一部の学校では、ネット授業も行われているようですが、本校では、そこまでの取り組みはありません。スタディサプリなど教育機関のコンテンツの活用以外に、独自にネット上で発信している先生はいないと思います。私も動画は無理ですが、そもそも、このブログは、アメリカの先生たちは、それぞれがホームページを持っていて、学習に関する連絡その他をそれによって行っているということを知り、自分もやってみようかと思ったことがスタートでした。生徒は、現実的にはあまりこういったものを見ませんが、見る生徒も中にはいるので、自分の整理のためにも、また授業内で活用したりするためにも、各時代について、作っておいた方がいいかなという思いがあり、ちょうど、学校で対面で授業ができない今、それをやるいい機会ではないかと思いました。

ではさっそく、『詳説日本史B』p.8からみていきましょう。
全部を網羅的にではなくて、ポイントだけ書き記します。自分のメモと言ってもいい程度です。

昨年度、2年生は日本史Aで近現代史を勉強しましたが、今年度は、原始時代からスタートします。

<日本列島と日本人>
地球上に人類が誕生したのは何年前でしょうか?
私は日本史が専門ですし、途方もない昔については、本当に確かなのか一層わからないように思われるので、あまり興味がないのですが、今の教科書には、およそ「700年前」と記述されています。ここは、教科書の記述も改訂ごとにどんどん昔にさかのぼっています。2009年の教科書では「500万年前」となっています。
そもそも、アウストラロピテクス(猿人)などから始まるわけですが、日本史の受験的にはこのあたりはあまり気にする必要はありません。

日本列島が大陸から切り離されて今の姿になったのは、地球が温暖化して海面が上昇した約1万年前です。完新世といいます。日本列島が完成したから「完新世」。

日本で発見される人骨は、「新人」段階のものからです。猿人・原人・旧人・新人の順に古いですが、日本では新人しか発見されていません。
静岡県の浜北人、沖縄県の港川人は覚えておきたいですね。

授業では、「君は縄文人か弥生人か」(笑)ということで、自分の顔のパーツはどちらなのだろうかというのをプリントで確認してもらうのですが、詳しくは授業でやるとして。

簡単に言うと、縄文系は彫りが深くて顔が濃いソース顔。弥生系はのっぺりとして顔が薄いしょうゆ顔。

授業でも言いますが、混血が進んで、どちらか100%というわけではなくて、パーツごとに、目は二重だから縄文系だとか、唇が薄いから弥生系とか、組み合わさって、何パーセントかが縄文系だとか弥生系だとか、そんな感じになります。

今、ネットでざっと見たところ、以前私が参照したサイトはなくなっているようですが、例えばということでちょっとだけ新しいものを紹介します。

「唇を動かさずにウインクができる人は、「縄文人」の特徴を強く受け継いでいる可能性があります。片目ではなく、両目のウインクを唇を動かさずにできた場合のみ、縄文人の特徴を強く受け継いでいるということになります。
唇が動いてしまう人は、「弥生系」の特徴を受け継いでいることになります。」

以下のサイトより。↓

https://feely.jp/22009/

これは知りませんでした。本当かどうかは定かでありません。私は、これでいくと「縄文人」かな。

こんなものも。
「あなたに流れる血は縄文人か弥生人かチェック!」

https://4ndan.com/app/42

この結果をツイッターなどに貼り付けられるようで。
これだと私は「縄文人75%」でした。

まあ、自分では半々かな、と思っています。縄文の要素もありますが、弥生の要素もあります。
例えば、歯の大きさが、小さくて細かい歯の人は縄文系、大きい人は弥生系という話を聞いたことがあります。これでいくと、私はとても大きい歯なので、これについては弥生系なんだなあと思います。

上に載せたURLを参照していただいて、自分は縄文人か弥生人か、というのをやってみてもらいたいと思います。そして、結果を私に教えてください。
ちなみに、このブログへのコメントは、私がチェックして承認済みのものだけアップすることにしています。

このように、私たちの顔が縄文・弥生のミックスである人が多いのは、もともと日本列島に住んでいたのが縄文人で、そこに大陸の方から弥生時代以降に渡来してきた人々との混血を繰り返して、現在の日本人が形成されたと考えられているので、どちらの要素も持っている人が多いのです。(教科書p.9参照)

結構長くなってしまったので、今日はこれで終わりにします。2ページしか進みませんでした。

何か写真を・・・原始時代、縄文時代にからむような写真はあまりなく・・・
私も在宅勤務をスタートしています。



昨年見た、目黒川の夜桜の写真でも。今年はお花見という気分ではありませんでしたから。これは2019年4月3日の写真です。
昨年の4月2日に白内障の手術が終わって、翌日、眼帯が取れてめでたく両目がよく見えるようになった夜に、見に行った時のものです。それまで、コンタクトをしても自動車運転免許の更新が危ないほど見えなくなっていて、手術をしたら裸眼でびっくりするほどよく見えるようになり、この夜桜もすばらしく美しく見えて感動しました。今まであまりよく見えていなかったんだなと。



手術をして、世界が鮮やかに見えるようになりました。特に、月が一番美しく見えていつも感動します。おとといのスーパームーンもきれいでした。
今夜もまだ満月に近い月が見えるでしょう。この時期、お出かけできなくても、窓から月を眺めてみましょう。もしかして、企業の活動・飲食店などの営業自粛で、夜のネオンが消えている所が多いでしょうから、東京でも夜の星がよりたくさん見えるかもしれませんね。