日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

そうだ、堺に行こう!その3 前方後円墳型カレー、さかい利晶の杜など、堺探索

2017-10-21 14:57:08 | 旅行
堺紀行その3です。
堺市役所の21階展望ロビーから、仁徳天皇陵他が見えるというので、堺東駅に向かいました。

ちょうど市役所はお昼休みの時間でした。

平日だったせいか、展望ロビーはガラガラで観光客らしき人はまばら。
仁徳天皇陵は、前方後円の形に見えるのかな、と探しましたが、だめです。前方後円型には見えませんでした。

そしてここに来たのは、ここの喫茶コーナーで、前方後円墳を描いたラテや、前方後円墳をかたどったカレーがあって、それを賞味しようと思ったためでした。

これが「Goryoカレー」です!
おいしかったですよ。
家でもこの形でご飯を盛って、作れそうな感じですね。ちょっと調べてみると、各地に似たようなものがあるようです。なんにせよ、なんだかこの形にわくわくします。
Goryoラテの方は、今回はパスしました。


他にも、堺のマップによると、古墳グルメとして、ごりょうサンド(Café IROHA)や、御陵パン(手作りパン工房ロアール)や、古墳の森カレー(お食事処 花茶碗)などが、百舌鳥駅周辺にあるようです。いつか行ってみたいですね。

この展望ロビー、堺の街を一望できて、海の方も見えるし、穴場です。こちらにも説明のボランティアさんがいらっしゃいました。堺は中世、鉄砲作りの街でもありましたので、鉄砲も展示されていました。

市役所を後にして、次は、バスに乗って街を探検してみました。レンタサイクルで、と考えていたのですが、意外に街は広いし、暑かったので、自転車でなくて正解でした。
大小路というバス停で降りて、「晶子のうた通り」(堺山之口商店街)と堺のマップに書いてあったので、そこを歩いてみることにしました。そうです、この堺は、与謝野晶子が生まれた街でもあるのですね。

その商店街には、与謝野晶子の歌がいくつも掲げてあります。


そして、なかなか興味深いお店がたくさん並んでいました。古墳チャーハンもありましたが、もうさっきカレーを食べましたので、看板を見るだけで・・・後で知りましたが、この紙caféというお店は、いろいろ古墳関係のグッズを売っているようで、面白そうでした。

他にも、みかんくるみもちという食べ物のお店にも入りたかったですが、先を急ぐために、通り過ぎ、いつかまた来たときに、と心でつぶやきました。この「くるみもち」というのは、クルミが入っているのではないのです。デパートで売っている「くるみもち」は買って食べたのですが、これは堺の名物のようで、東日本でいうと、いわゆるずんだ餅のようなものです。ずんだのような餡でくるまれているのでくるみ餅というようです。おいしいです。東京でもどこかで手に入るといいのですが。
さらに堺のおみやげとしておいしかったのは、小島屋のけし餅です。やわらかくて、けしの実がプチプチして、おいしかったです。一応、自分のメモ用としても書いておきます。

その商店街を抜けて、入ってみたのが、「さかい利晶の杜」という施設です。つまり、千「利」休と与謝野「晶」子の名前からきているのですね。観光客受け入れの施設ですね。百舌鳥・古市古墳群の展示や、与謝野晶子の生家のお店を再現した展示などを見ました。お茶を点てる体験コーナーもあって、団体さんなどが体験するようでした。

その施設の裏の方に、千利休の屋敷跡があるので行ってみました。昔の遺構があるわけではないのですが、井戸などが復元されていました。
ボランティアの方がいらっしゃって、説明してくださいました。その住宅跡から見ると、さっきの「さかい利晶の杜」の屋根は、茶釜に見えるのだということを教えてもらいました。

本当に、行く先々に、黄色い服を来たボランティアの方がいらっしゃって、高齢の方が多いですが、いきいきとされていて、いい街だなと思いました。


その後、バスで堺駅まで行ってみました。海までは見えませんでした。堺駅という名前だから、栄えているかと思ったら、そうでもありませんでした。観光センターのような所があったので、聞いてみましたが、このへんにはほとんどおみやげもの屋さんはないようでした。堺東駅周辺の方が、繁華街で、デパートもあるのでこちらでおみやげなども買えますね。

他にもいろいろ、秀吉や信長にまつわる史跡もいろいろあって、興味をひかれたのですが、時間の都合もあり、切り上げて、奈良に向かうことにしました。

いつか、よい気候の時に、ゆっくり堺を再訪したいと思いました。堺は面白いです。瀬戸内海から海路を渡って来た船の終着点にもなり、ここから陸路で奈良などにも文化が伝播してきたわけです。それは、古代から中世と、長い期間、ずっとそうだったわけで、歴史が重層的に積み重なっているのが感じられます。一般的な観光地には、まだなっていないと思いますが、日本史が好きな人、日本史教育等に関わっている人は、訪れるべき地ではないかなと思いました。百舌鳥・古市古墳群が世界遺産登録となると、これから観光客が押し寄せる街になるかもしれませんね。これからに期待です。
以上で、堺紀行はおしまいです。
久しぶりの完全な休日(今月初)で、やっと一つ記事をアップしました。生徒の皆さんは、試験勉強がんばりましょう。