日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

それぞれの新生活スタート

2013-04-26 00:41:04 | 江戸時代

私も学校を異動したわけですが、担任した学年の生徒の皆さんもすべて、高校卒業し、新しい生活を元気にスタートさせていることと思います。
浪人して、本当に行きたい大学に再チャレンジするという選択をした人もいます。そういう人をこのブログでも応援したいと思っています。

高校卒業という一区切りによって、ここの読者も移り変わりがあるかもしれません。日本史の勉強そのものは、卒業してしまえばあまり関係ないですものね。私自身も、今度の学校は、大学受験で日本史が必要という生徒はたぶんいなくて、日本史は週に2時間、しかも日本史Aということで、今度の生徒に、このブログを紹介して読んでもらおうという予定は、当面はありません。今後はわかりません。
しかし、日本の歴史にまつわる話題を少しずつでも増やしておきたいと思っています。
もし、高校生だった生徒の皆さんが、そのままこのブログを読んでくれているということがあるならば、そういう人達のために、少し毛色の違う記事を書こうと思っています。それは、具体的には、旅行・史跡めぐりなどの話題です。
大学生以上の大人になれば、旅行に出かけることも増えると思います。そういう旅行先の史跡を知っていた方が、旅をより楽しむことができます。
具体的には、次回以降にしたいと思います。

さて、4月から着任した定時制高校ですが、生徒は、真面目で一生懸命で、最初の授業でも感動しました。結構いいリアクションも多いです。
これまで日本史しか教えたことがないのに、今は世界史も地理も教えています。度胸とハッタリ?で清水の舞台から飛び降りる気持ちで?やっています。
今日も、生徒と話していて鳥肌が立ちました。
日本史Aでも化政文化を軽くやったのですが、化政文化は「江戸後期の文化」とメモ的に板書したら、授業が終わった後に、
「江戸初期の文化は?(何文化?)」
と尋ねる男子生徒がいました。日本史Aは、19世紀以降、幕末からしかやらないので、江戸初期の文化までは触れられないのです。
「初期は、寛永期の文化だね。中期が元禄文化だね。綱吉の頃。」と私。
生徒「菱川師宣は?」
「菱川師宣知ってるの?すごいね。見返り美人ね。それは、元禄文化だよ。」
化政文化は11代家斉の頃、というのも授業の中でやり、その男子生徒は、一番最初にやった江戸幕府の将軍を順番に書いたプリントを出して、
「家定抜けてませんか?」
と、そのプリントで家慶と家茂の間にあるべき13代家定がないことに気づいていました。私の板書が抜けていたのか、生徒が書き忘れたのかは定かでありませんが、よく知っているなあと感心しました。

授業が終わった後に、質問をしてくる生徒は、前の学校ではほとんどいませんでした。
T君は(来た時には 笑)律義に毎回のように質問してくれたかな。

こちらの学校では、受験のためとか定期考査でいい点を取るとかいう意識は、ほとんどないけれども、代わりに、純粋な知的好奇心を持って、授業を受けている生徒が比較的多いのかもしれません。

世界史や地理にしても、私のハッタリのような授業を、真面目に聴いている生徒を眼にして、一層がんばって、いい授業にしなければなと思う毎日です。

帰宅は、大体23時。お風呂から上がって、ちょっとこれを書きました。そろそろ寝ることにします。ではまた。