日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

季節外れの鹿寄せ(シカも2年前)の話

2020-09-20 20:56:11 | イベント
ご無沙汰しております。健康ではあるのですが、3年生の担任だと進路指導の仕事のウェイトが大きく、また夏休みも短かかったので、仕事に追いまくられる日々です。部活も、熱心にやればそれだけのよい結果が現れてくるので、おろそかにできず、クラスのこと、部活のこと、授業のことと、日々めいっぱいやっています。
こちらのブログを書く余裕もなく、放置状態でした。4連休ですので書いておこうかなというところです。

だいぶ前のことになりますが、ずっと書けなかったことで、2018年3月3~4日に奈良大通信教育の科目修得試験にかこつけて、奈良に1泊2日で行って来たときのことを書きましょう。
ちょうどその時期に鹿寄せをやっていたので、見ることにしていました。
鹿寄せは、飛火野でホルンの音を合図に、鹿が餌を求めて集まってくるものです。

試験を受けた翌日、鹿寄せを、奈良大通信つながりで知り合いになった瓊花さん(ブログ「奈良大学通信まよい鹿」)と会って、一緒に見ることにしていました。
バス停に降り立った瓊花さんと、初めてご対面。瓊花さんについては、特に多くはコメントしませんが、とてもすてきな方です。

鹿寄せは、ビデオに撮って、それの整理をしてブログにアップしようと思っていました。しかしもう今やその気力もなく。

とにかく、あの、玉木宏と多部未華子が主演の、だいぶ前にフジテレビで放映された「鹿男あをによし」というドラマが私は好きで、ドラマはほとんど見ない私ですがあれは毎回楽しみにしていました。奈良が舞台でしたので。そして、主題歌というか、テーマ曲とその映像も好きで、あの音楽とともに鹿が全速力で走ってくる様子がなんか笑えて仕方ありませんでした。
小説『鹿男あをによし』(万城目学 幻冬舎)も、とてもお勧めです。ぜひ読んでください。茨城から奈良に来た数学の非常勤講師(ドラマでは玉木宏)と、女子高生で弱小剣道部の女子高生(多部未華子)の話で、綾瀬はるかなども出ていました。卑弥呼など古代ロマンもからむ話です。映画にもなりました。
あの、エンディングかオープニングか忘れましたが、あれは、鹿寄せの時の映像なのではないでしょうか。



この生で見た鹿寄せも、ホルンのやわらかな音とともに、遠く林の奥から、鹿たちがぞろぞろと走り出てくる様子はかわいくて、周りのお客さんも、「来た来た!」とずっと笑いながら見ていました。



鹿たちはやがて近くに群がってきて、餌をもらっていました。
またいつか、冬に奈良に来た時に、見に来るとしましょう。

瓊花さんとは、鹿寄せを見た後、高畑を散策しました。
瓊花さんお気に入りの「みりあむ」でシチューを食べました。家庭的な味わい・雰囲気のすてきなお店でした。瓊花さんは家族ぐるみでその外国人の店主の方と顔なじみのようで、そういうお店があるのはうらやましいです。また、その近くのアンティーク、銀製品とか、海外のものでしょうか、そういったものを扱うお店で貴重な趣きのある品々を一緒に拝見させてもらいました。
その後、奈良町方面に向かって歩きながらさまざまなお話をして。十輪院の境内の縁側に座って、奈良大通信教育をはじめ、いろいろな話をかなり長い時間していました。そんな所で長話なんて、奈良の人間でもない東京からの客だけではそんな発想は出てきません。お天気がよくて、3月にしては暑いくらいで、しかしとりとめのない話でも楽しく有意義な時間を過ごしました。

近鉄奈良駅前で、瓊花さんとの別れ際に、卒論の結論は?と聞かれて、なんとかかいつまんで答えました。
卒論読みたくなったけど、やめておく、と瓊花さん。同じく奈良大通信仲間の普通検索観音さんに会った時も同じことを言われました。どちらも卒論提出前。それが正解・賢明なんでしょうね。

瓊花さんと別れた後、法隆寺を見に行こうと思ったのですが、結局法華寺を訪れました。十一面観音像は公開されていませんでしたので、また今度。かわいいお守り犬を買って来ました。尼さんたちの手作りです。

私は当時、仕事関係で迷い・不安の中にあったのですが、特にそれを話すでもなく、東京に帰って、しばらくして、物事は自分にとって最善の方向に納まりました。
そんな2018年も、結果的によい年になりました。2018年以降でまだここに書いていない話題について、またぼちぼち書いて行こうと思います。

猛暑もお彼岸とともに終了して、しかし、コロナは、東京はまだ収まっていません。インフルエンザと同じように、もう、ゼロというのは無理でしょうから、経済活動との兼ね合いを考えて、飲食や旅行にしても、あまりはじけすぎず、はめをはずしすぎず、控えめに行動すればいいのかなと。奈良にもそろそろ行きたいところです。
そういえば、今年は鹿の角切り行事も中止とか。奈良の鹿の愛護会からお知らせが届きました。


3 コメント

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2年前のプチ奈良観光 (瓊花)
2020-09-22 11:46:38
ツツコワケさんこんにちは。
2年前の鹿寄せ、すでに懐かしい。
あの頃と今と、こんなにも世相が変わってしまうなんて、です。
誰がパンデミックなんか想像できたでしょうか。

コロナ禍に現役の教職、さぞかし懸念事項が嵩むだろうとお察ししていました。
私の勤務先の大学院も、医学生たちが非常時での勉学体制に前向きに頑張っています。教授始め、講師陣も懸命に医学継承に努めています。「この身動きの取れない現況での不自由な経験は、必ず君らの糧になる。プラスは、マイナスからも吸収できる。何事も貪欲に、己が糧にしろ」と。

私は、あまり、学歴などで人を判断しないようにしているのですが、やはり抜群に優秀な成績と甚だ厳しい口頭面接をパスして公立の医学部に入学してくる子たちは、他人の意見をきちんと傾聴できる子たちばかりだと、その高いコミュニケーション能力に圧倒されています。
自分のことばかり一方的に話す「空気読めない層」、大学院の若い世代には、もう存在しないのです。みんな本当に、優しくて素直な良い子たちばかりです。
教授も「医療の未来は暗くはないよ。昔みたいに勉強さえできればいいって考えの奴は、試験に通らんようになってるから。患者さんやスタッフを言葉で踏みにじる医者は、要らんから」と。

ツツコワケさんの記事が読みやすいのは、語る相手目線で書かれているからだな、と。
私も自分のブログは、ツツコワケさんや息子相手、つまり実在している相手を対象に書いています。
2年前の「プチ奈良観光」も、きっとツツコワケさんの記事を楽しみにされている生徒さんたちには、「鹿寄せって?」「十輪院て、どこにあるの?」等々、興味を持たれるでしょうし。

この4連休、私は奈良の観光地には出向きませんでした。東大寺、法隆寺、かなり密な状況です。
ですが、経済を流動させないと、コロナ禍以上の悲惨な状況を招きます。
すべて、バランス感覚かな、と思います。
偏ることなく、公正な視点で物を考えていこう、と。
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Unknown (ツツコワケ)
2020-09-22 20:10:33
瓊花さん、こんばんは。
いやー今回はやっつけ仕事のように、さらさらと書いてしまったのです。その時のメモなどもあまり残っていないので、十輪院だったよな、他のお寺じゃないよな、とか、そもそも鹿寄せにしても、もっと詳しく調べて内容を書くべきだけど、と、スピード重視で、その日に書き上げないとまたいつになるかわからない、と、何も調べないで頭にあることを書いたのです。
今日になって、十輪院を調べていたら、朝カレーをいただく会なんかがあるらしく、楽しそうだなあ、奈良にはそういう感じのがたくさんあるんだろうなあ、と考えていました。

瓊花さんが接している学生さんと私の所の生徒はまるで違って、コミュニケーション能力はあまり高くありません。修学旅行で台湾に行っても、現地の高校生と仲良くなるのに時間がかかったりします。
また、高校生は興味の対象が移り変わるのが早いので、私のブログも1回くらい覗いたとしても継続的に見ている生徒はほとんどいないと思います。どちらかというと、大人向けのイメージで書いてしまっていますね。

お医者さんの卵がここに書かれているような感じだとしたら、将来頼もしいですね。
不正な入試をやっている大学もひところ話題になりましたが。

4連休は全国で行楽地の人出がかなりだったようですね。もうしびれを切らしてのことでしょうか。感染者は増えるんでしょうけど。
唐古・鍵遺跡とかなら感染も問題なさそうでいいですね。
私はポツポツ部活をやりながらもだいぶゆっくりできました。おとといは15日ぶりの休日でした。

今回のコロナで、我々は、日本人は、いかに旅を日常的にしていたことかと思い知らされたりします。そういった旅のことを、こういうブログやSNSに書いたりするのでしょうけど、旅に出ないとめざましいネタもなくなってしまうのかなと。
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Unknown (瓊花)
2020-09-23 17:33:39
ツツコワケさんこんばんは。
奈良に来られる際には是非お声かけください。

ツツコワケさんもしよろしければ、音羽山観音寺に一緒に登りませんか。ご住職、慈瞳さん、まっちゃんに会いに行きませんか。宿坊は予約は取れませんが、普通にお寺参りはできますので。
私は何度もお山に登っているので、道案内はばっちりです。普通検索観音さんやどら焼きさんも、お誘いしたいですね、秋限定になりますが。
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