さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

「明日の記憶」から老人ホームへ直行せよ。

2006年05月19日 00時52分30秒 | 映画
たぶん、病気にブームがあるとしたら、
少し前が「うつ」ブームで、
今、一番人気なのが「若年性認知症」では?

「呆け」という言葉が、差別的だからでしょうか、
「認知症」という呼び方が定着したために、
いままであまり光が当たらなかった「若い人のボケ」
がクローズアップされてきているのでしょうかね。

そんなブームの一翼を担っているのが、
今日見た「明日の記憶」という映画でしょうか。

広告代理店で、バリバリ仕事をしていた主人公が、
若年性アルツハイマーにかかり、症状が悪化していくとともに、
妻との絆を描いたもの。

いや、ほらね、この映画、ハッピーエンドじゃないのですが、
仕事を外され、会社を辞め、どんどん症状が悪化していく夫に、
皿で頭を殴られても、自分の名前を忘れられても、
それでも寄り添っていく妻の気持ち…

自分には、
せつないのではなく、わからないのではなく、
ただあるがままに生きていくしかない絶望を感じてしまいました。

たぶん、妻にとっては、それが「愛」というものなのでしょうが、
夫は、今まで仕事を優先にし家庭を顧みず、
家族の気持ちを踏みにじりながら生きてきただけに、
そこまでして夫に寄り添わざるを得ないのか?
…いや、そうしてまで寄り添うからこそ、夫婦ということで、
いいんでしょうかね。

見ていて辛かったのは、
本人が病気を受け容れることに苦しんでいた以上に、
周囲の無理解が、本人や妻を苦しめていたこと。
本人と周囲に受け容れる体制や理解ができてこそ、
はじめて幸せな生活がおくれることを痛感。
数々の認知症の特集でも、共通してますね。

それよりもですね、
俺の前列に座っている年寄り夫婦が、
ふくろゴソゴソさせながら、なにか食べ物食べているし、
小声でボソボソしゃべりながら、笑っては二人で話すし、最悪!
しかも途中で2人とも席を経ってどこかへ消えるじゃないですか。
いいシーンで、気が散って、映画どころではなかったです。

日本経済のいいところばかり生きてきて、
年金もたくさんもらって、
その上、俺の映画鑑賞の邪魔をするとは!

だから年寄りはキライです。
せっかくだから、映画館に張ってあった、
画像の介護老人ホームに早く入居して、
ホームの中で映画を見てもらいたいものです。

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