さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

スパム大好きおじさんは、赤プリも歌舞伎座も似合わない。

2010年04月28日 22時27分19秒 | 食べ物の話
なんつーか、こんなニュースから。

「赤坂プリンスホテル閉館へ」(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100428-00000577-san-bus_all

「建て替えの歌舞伎座、きょう千秋楽」(TBS)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20100428/20100428-00000068-jnn-soci.html


赤坂プリンスホテルの閉館の理由は老朽化。
えー、あの建物が老朽化とは!
バブル期に人気だったらしい、新館のほうは、そんなに年月が経ってないはず。
大規模な改修さえすれば、充分に競争力が保てるはずなのだが、
プリンスホテルには、それだけの資金や経営力がないのか。
六本木プリンスホテルも閉鎖したし、苗場プリンスホテルは通年営業をやめちゃったし。

利用したこともないのに言うのも、勝手で申し訳ないけど、
やはり、日本の現代政治史や文化芸能史の中で頻繁に登場するホテルの閉鎖は、
残念だし、何といっても、
著名な建築家の設計による建物がかわいそうな気がします。
西武グループに、義理があるわではないけれど、
まだ御存命であるはずの堤義明氏は、どうお感じになっているのかな。

そういう意味では、松竹だって、西武グループと、成熟産業という意味で、
そんなに変わらないはずだけれど、
新しい歌舞伎座は、バリアフリー化を実現しつつ、
かぎりなく現在使用中の建築部材を再利用して、
現在と同様の劇場感のある設計を目指しているのだとか。

一度だけ、歌舞伎座で、歌舞伎をみたことがあります。
低迷期の時代も踏ん張り、現在の歌舞伎人気を得るまで、
いろんな苦労があったんだろうなと、
今日のニュースと建物の印象を重ね合わせて感じました。


明日から、世の中は大型連休だとか。
自分は仕事ですが、久しぶりに空いている電車で通勤になりそうで、
ちょっとうれしいです。

まったく連休と関係ないですが、今日の夕ご飯は、スパム。
フライパンで焼いたスパムにチーズのせで。
赤坂プリンスホテルにも歌舞伎座にも、どちらにも似合わないジャンクフード。
体にあまり良くないこと請け合いですが、
頑張ってこじれている風邪治さねば。

カンペンケースを6年間、ずっと持っていたあの頃と、今と。

2010年04月21日 00時58分27秒 | いろいろ
先日、お店関係の、知り合いに、誘ってもらって、
久しぶりに、お芝居を観てきました。
もしかしたら、組合員にはご存知の方も多いかもしれません。
そんなわけで、場所は池袋・シアターグリーンBOX。
総天然色痛快娯楽活劇「カラーチャイルド」で、タイトルは、「BORG(ボーグ)」。


……


おばあちゃんが、学校でいじめられていた孫に、
少しでも学校に行くのが楽しくなるようにと
買ってあげた、両面開きの筆箱。
いつの日か、孤児院で暮らすようになった子供は、
勉強や絵を描くのがとても好きになり、
毎日、大切に筆箱を学校に持って行った。

本当は言葉を話せたり、動くことができることを、
人間に知られてはならない文房具たちは、
子供の思いに応えようと、日々を過ごしている。

そんな、ある日のこと。
同じ孤児院に新しくやってきた、とっても気弱な子供が持っていたのは、
テレビで宣伝していた、ルーペが飛び出したり、人気のキャラクターがあしらってある、
多機能型のペンケース。

そんなペンケースの登場に、文房具たちの気持ちが揺れ始めます。

…こんなストーリーからはじまり、
最後には、子供の頃から思春期に使った文房具に対する、いろんな思い出や気持ちが、
大人となって今、鮮やかに蘇り、過去と現在が結ばれていきます。


執筆業をしている人とか、画家とかは別として、
文房具って、学校の頃、一番使っていたじゃないですか。
しかも、大人になってしまっては、ただの道具かもしれないけれど、
子供の頃は、筋肉マン消しゴムなどに代表されるように、それ自体が思い出だったり、
深夜まで頑張った試験勉強や、突然引越した遠くの友達に手紙を書いたり、
ツールとしても、僕らの人生に深くかかわっているような気がするんですよね。

その一方で、大切に扱わずすぐに壊したり、なくしたり。
すぐに飽きてしまって、使わなくなってしまったり。

文房具が、僕たちにかかわってきた人生。
きっと誰にでもあるはずの、懐かしい思い出の文房具、
あの時、あのカンペンケース、あのシャーペン。
落とすと、うるさくて、迷惑がられて、それでも、
ずっと持っていたはずだったのに、あれから、一体、どうしてしまったんだろう。。

そんな思いを巡らしながら、ステージの上で繰り広げられている、
ストーリーの行方を観ていたら、心がぎゅっとつねられて、そして、心が躍り、
演者の演じる役の背中を、文房具たちと一緒に客席から押してあげたくなりました。


それとは別に、なんつーかですね、
セットがないゆえに、俳優のみなさんが繰り広げる動きもそうだし、脚本もそうだし、
とても想像力豊かなんですね。
観客も、同じ演者がセットになり人間になり、入れ替わりの激しさもあり、
想像力を働かせて観なければいけないという意味で、とても楽しいお芝居でした。

公演は、残念ながら、今週、火曜日まで。
また、秋にも、公演を予定しているということなので、
楽しみに待つことにしましょうか。

カレーだらけのプールで溺れたい9

2010年04月18日 11時25分51秒 | カレー
気持ちの良い、日曜日。
部屋の片づけ、整理整頓が大の苦手。
ごみ捨てから、風呂、トイレ掃除なんかを
いつものことですが、途中でテレビ見たりウェブ見て、
ちょいちょい休みながらなので、まったく進みません。

どうしても今日やりたかったのは、
おそらく2年以上、手をつけてなかったキッチンの一角を
油汚れを落とし、ごみを片付け、床を水ぶきして、ワックスがけ。
ワックスをかけると、床の輝きは戻るし、歩いてもすべすべして気持ちいいし、
やれば気持ちいいのは分かっているのだけれど、一番面倒。

何といっても、乾くのを待たなくてはいけないじゃないですか!

トイレの前と玄関の部分も一緒にワックスをかけたので、
外出もトイレも行けず、ただ乾くのを待つばかりです。


…お腹すいた。

そんなわけで、画像は、東京都千代田区富士見2丁目「YAMITUKI Curry 飯田橋店」で、
チキンと、その卵のふわふわカレー。

飯田橋駅から九段方向に歩いて数分。
カウンターのみの、カレー専門店です。

「とろ豚キャベツカレー」「かぼちゃとチーズカレー」「トロすじ豆富のカレー」
など、バラエティ豊かなメニューの基本は、アジア風のカレー。
グルメサイトの口コミを見てみると、「ココナッツが効いたタイ風カレー」
という評判でしたが、
本物のタイカレーを知らない自分の食べた感じでは、
カレースタンドにはあまりない、クリーミーで、あとからピリッとくるカレーです。
専門的ながら、カジュアル。これこそ、自分のハートにぐぐっと来るわけです。


辛さは調節できるので、自分のような、お子様レベルから、
辛いの大好きという方まで、自由自在。
メニューによってはバーナーでチーズを焼いてくれたり、
カマンベールチーズが丸ごと入っていたりと、
ユニークなメニューがたくさん!

早稲田や中野ブロードウェイ近くにもお店があるとか。
近くであれば、ぜひ、利用したいお店でした。

ナポリタンだけは、スパゲティだといつまでも呼び続けたい。

2010年04月11日 14時18分39秒 | 食べ物の話
なんつーかですね、テレビ番組とかでですね、
とりとめのない内容なのに、ずっと続けていると、独特のポジションを
いつの間にか築いていることってあると思います。

たとえば、自分の中では、「王様のブランチ」(TBS)って、
番組開始当初から、書籍や映画などのランキングと新作紹介という、
「ぴあ」だとか「東京ウォーカー」をそのまま番組にしたような印象。
べつに、「ブランチ」だからという内容ではなかったはずですが、
各コーナーをナビする出演者やスタッフの長年の取材力などによって、
しだいに、普段あまり表に出ない作家さんがテレビ取材に応じたり、
「ブランチ独占」でハリウッドスターのインタビューがとれたりして、
視聴者にも、各業界にも影響力を持つようなポジションになっていると思うのですが、
その中で、最近、残念に思っていたのは、グルメコーナーの縮小でした。

ネットに配信されたニュースで、最近、テレビ業界の不況を受けて、
王様のブランチなどでは、取材回数を減らして経費削減をしているという記事を
読んだことがあって、久しぶりに土日休みになって「王様のブランチ」を見ると、
午前11時台のお楽しみだったグルメコーナーが、
タレントの番組宣伝などと絡めた、お勧めの1軒のみのコーナーに変わっていて、
とてもがっかりでした。

が、しかし!
先週から、どうやら、その名物コーナーが、名前も新たに復活したようで、
「今年オープンしたての人気店」と題して、
今回は矢口真理プロデュースのしゃぶしゃぶ店や
バブル期にモデルで人気だった高橋兄弟がプロデュースした、
「東京コラーゲン」という店など含め、4軒ほどの店を紹介していました。

ちょっと宣伝っぽい店もはいってるのが気になりますが、
まあ、そこはテレビですから、
プロモーションとして紹介しなくてはいけない店も含め、
「あのコーナーいつも気になるんだよなあ」と
思えるようなコーナーに再び復活するのを期待してる今日この頃です。

そんなわけで、今日の本題は、
同様に独特のポジションを築く喫茶店の、名物メニューのお話。

画像は、千代田区神田神保町「さぼうるⅡ」で、ナポリタン。
この日、ご一緒したのは、お花見の二次会オフで、ご一緒させてもらったms14a君。
先日の新橋のナポリタンの話題で盛り上がったら、
どうやら、昔から気になっていた喫茶店が、テレビで、紹介されていたらしく、
せっかくなので、ご一緒して食べてきました。

「さぼうる」「さぼうるⅡ」と2軒ならぶ、この喫茶店。
50年続く喫茶店は、出版関係の店が集まる、この街らしく、
文化人や界隈の業界人やサラリーマンに人気なんだとか。
店の入り口には、大きな木。木彫りのインディアン風のオブジェと、レンガ壁。
手書き風の看板には、「さぼうる」の文字。
そして、ドアの向こうの薄暗い店内。
いつか、行ってみたかった店の一つです。

最初に入った「さぼうる」は、夜になるとバーになるようで、
お食事メニューがあるのは、「さぼうるⅡ」だけだとか。
もちろん「さぼうるⅡ」のほうも、昔ながらの喫茶店の雰囲気。
子供のころは、喫茶店は、みんなこんな感じでした。

さっそく席に着いてメニューを開くと、そこに広がるのは、まさに喫茶店メニュー。
いつからでしょうか、スパゲティのことをパスタと呼ぶようになったのは。
ここのメニューには、パスタはなんて言葉はないかのようです。

ナポリタンにハンバーグを追加して頼むと、
店員さんが、テーブルを別のところから持ってきて追加してくれました。

待つこと、数分。
で、画像のナポリタンの登場ですよ。

くまぞー「うまそー」

盛りがいい!
大盛りにしてないから比較は出来ないけれど、
量で言えば、先日の、新橋の「むさしや」に引けをとってません。

具には、マッシュルームに、ウインナー、
ハム、たまねぎってところでしょうか。
よく炒めてあるタマネギが様子をみただけで、ワクワクしてきます。

用意してあったお箸で、スパゲティを持ち上げると、
ケチャップに少し生クリームを入っているのでしょうか、
乳化したケチャップがねっとりと少し細めのスパゲティに絡んでいます。
このナポリタンがおいしいのは、この時点で決まってるようなものです。
甘くもなく、酸っぱくもなく、
洋食屋のナポリタンにもつながる、クリーミーな上品さです。

これは、うまい!
質と量、どちらも担保されている、絶妙なバランスです。

あとは、口の周りの汚れも気にせず、
完食まっしぐら。
ナポリタンに奪われた心を取り戻すのに必死でした。

ご飯を食べた後も、
喫茶店ならではってことでしょうか、
聞こえそうで聞こえない程よい距離の感覚の席で、
セクシャリティの話や、自分の病気の事や旅行の話など、
いろんな話をさせてもらいました。ありがとう。

コーヒーで何時間も粘りたくなると言っては、お店には迷惑ですが、
そんな空間に気持ちも身も言葉もゆだねたくなる、素敵な喫茶店でした。

また、いつかの桜の木の下で。

2010年04月06日 22時59分24秒 | ゲイ
4月6日。
東京都、北区。

昼下がりの公園で、
ひとりぽつんとベンチに座ると、
風の向こう側で、ひらひらと桜の花びらが
舞い散った。

僕らが楽しみにしていた、
桜の季節が駆け足で過ぎていく。

お花見オフ、お疲れ様でした。
たくさんの笑顔と、笑い声と。
そんなシーンを、ファインダー越しにのぞいていたら、
桜の木には、やはり、ベタだけど、不思議な力があるような気がした。

また来年も、こうしてお花見ができますように。
一緒の時間を過ごしたみなさん、ありがとうございました。

画像は先週末の新宿御苑。
今年も満開で、大盛り上がりでした。

お花見画像は、ブロガーのみなさんは、ponpoko君から、
海外組は龍児さんから、皆さんに送ってもらえることになってます。
またそのほか組で、名前と顔が一致している方には、
自分から、送ります。しばしお待ちを。
(ごめんなさい、レインボーアーツ組も実は、よくわかりません 汗)

もし送信から洩れてしまっていて、届かないという人は、
僕か、ponpoko君にご連絡ください。

変わらないと思っているものは、本当にただの幻想ですか?

2010年04月01日 02時09分45秒 | 食べ物の話
なんつーか、春ですね。
東京の桜は、ここ数日の寒さで、
満開まで、時間がかかっている感じですね。

歓送迎会もピークなのか、街では、
花束を持った人を囲む集団がちらほら。
自分の勤める会社では、最近は、
あまり大がかりな人事異動がなかったのですが、
珍しく、4月1日付の異動があちこちであって、
自分の周辺では、にわかにあわただしい職場です。

部屋に帰れば、テレビ番組は、3時間スペシャルだったり、
番組が終了したり、新しい番組が始まったり。
シビアな競争が繰り広げられている業界ということを考えると、
番組を去る人達の心境はどんなものなんだろうなあと、
複雑な思いを勝手に馳せたりします。

生活の環境のいろんな変化。
歳を重ねるほど、その適応が大変になっていくじゃないですか。
確かなものはなんだろう。
桜の季節の訪れは、儚いけれど、
僕にとって、毎年、変わらず、確かに、心に花びらを
積もらせていってくれます。

そんなわけで、意味がありそうでなさそうな、文章に続き、本題。
画像は、新宿区新宿4丁目「黒豚しゃぶしゃぶ 新宿 島津」で、
しゃぶしゃぶ食べ放題。

この日は、関西から仕事で、友達がやってきていました。
友達といっても、もう10年くらい会っていません。
僕が学生で、東京で、ゲイの仲間ができ始めたころの、古い友達。
いつから疎遠になってしまったんだろう。
自分の不精だったのもあったし、社会人になってみんな働き始めたのもあったし。
いつの間にか、関東から遠く離れていました。

その後、mixiや友達を通じて近況は知っていたのですが、
なかなか実際に会うまでには、遠く及びませんでした。
この日は、今でもやり取りがある、昔一緒に遊んでいた友達が、
セッティングをしてくれました。

この大阪の友達…意外にも、自分の会社のゲイの先輩ともつながっていて、
それを知った時はビックリでした。
せっかくなので、この日は、自分を含めて4人で食事です。

すべて個室っぽい作りになっていて、和風で雰囲気ある客席。
居酒屋っぽいにぎやかさの中、多少、脱線気味な話題も、
隣の部屋が気になりません。

先に3人で食べていると、仕事が長引いて、
遅れていた大阪の友達が、登場。
10年会ってないと、どうなんだろう?と
不安もあったのですが、席について、話し始めると、
反対に、なんで10年会っていなかったんだろうと思うくらい、
昔のままの、盛り上がり。

大阪の友達は、僕の事を、昔とあまり変わらないと。
自分は、反対に、昔のことがどうだったのか気にならないほど。
10年という月日は、きっと環境の変化の中で、
人を変えるのに充分かと思うのだけど、
そう感じさせないのは古くからの友達だからこそなのかな、
いや、それだけじゃないような気がするな。


料理のほうはですね、
とても珍しいと思うのですが、この店では、しゃぶしゃぶした肉を
そばつゆにつけて食べるスタイル。
おいしいお肉に、そばつゆの風味。和風テイスト極まった感じで、
次から次へと肉を鍋に投入しても、なかなか追いつかないくらいです。


変わらないものなんて何もないはず。
桜だって、もしかしたら、咲かなくなってしまう時代が来るかもしれない。
でも、そんな時代だって、
「いやー、変わらないね、いつも!」
と言って、確かなものがあると思えるなら、
そんな幸せに、感謝しなければ。

今週末は、いよいよ、桜の季節が到来です。