さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

「今更」という言葉に、ちょっと臆病な私と「ぱんのみみ」。

2009年04月26日 02時18分22秒 | 食べ物の話
ブログを書くというのは、とても難しいと思うんですよ。
書けば書くほど、自分はどーでもいいことが気になったりします。

たとえば、とある話題を取り上げたとしましょう。

それが「旬」な話題なのか「既知」の話題なのか。
書く人の経験だとか知識だとかによって、表現は随分変わるけれど、
読む人によっては、
「そんなこと、今更書いて、どーなの?」
と思うことでしょう。

ブログなのだから、基本は自分が書きたいことを書けばいいのですが、
ネットで公開している以上、やはり読んでくれる人にとって
どう感じるかをいつも気にしなければならないじゃないですか。
自分が読み手にとって100%の配慮が出来ているかどうかでいえば、
決して出来ていないけれど、
読んでくれている人を想像しながら書くブログというのは、
書く上で、ちょっと骨が折れたりします。

読む人の興味を引き付けて離さないような
新しいもの、未知なものを追って書くことも大切だけれど、
古いもの、既知なものも、それはそれで大切なこと。
自分の正直な感想も大切だけれど、だからと言って
自分だけの主観だけが支配的な日記も書きたくない。

そんな関係あるようでないような前振りに続いて今日の本題は、
こんな素敵なグラタンの話題。

画像は神奈川県箱根町宮城野「ぱんのみみ」で、パングラタン。

「ぱんのみみ」は箱根で有名な喫茶店です。
数年前までは「知る人ぞ知る」お店だったようですが、
テレビや雑誌で紹介されるたびに、人気が出て、
いろんなところからお客さんのやってくる人気店になったようです。

どうして人気なのかと言えば、おそらく一番の名物の画像のパングラタン。
パンを1斤使い、中をくりぬき器に仕立て、
その中にシーフードグラタンが入った一品。
なんといっても、そのボリュームとシルエットのインパクトは、
さらっと紹介されているガイドブックの中でも輝いていて、
僕のハートを射抜いたわけですね。

一度、自分の相方さんと一緒に行ったのですが結局場所が分からず断念。
幹線道路から少し離れていて、しかもさらに市道からも奥まっていて
小さな看板だけでは決して分からない、見えない場所に建っていた建物。
でも、この時はゲイの中で一番古くからの友達に連れて行ってもらいました。

一度食べてみたかった「ぱんのみみ」のパングラタン。
あつあつのグラタンは、クリーミー。
チーズもこんがりとろーり!これはたまりません。
もちろんパンもちぎりながら食べていくのですが、
ちぎった所から、グラタンの雪崩が始まります。

kumazzzo「あらら、なんだか汚い食べ方になっちゃうなあ」
友達「食べ進めていくとみんな必ずそうなるんだよ」

崩れてこぼれたグラタンをちぎったパンできれいにふき取るように
食べていきます。
あんなにぐちゃぐちゃになっていた皿も、
最後にはピカピカ…は言いすぎですが、まあ舐めたようにきれいに。

「パングラタン」以外のメニューもとても素敵で、
ミートソーススパゲティにホットサンド、ピラフなど、
いわゆる喫茶店のラインナップ!
食べたのはかなり前の話ですが、どうしても書いておきたかった、
おいしいものを知っている箱根のお客さんに認められた味でした。

中央線ハンバーガー独り占め34

2009年04月19日 02時12分25秒 | ハンバーガー
ちょっと贅沢三昧が続いて、外食やコンビニ弁当の日々が続いていました。
炊飯器のスイッチは3週間以上入れてなかったし、
冷蔵庫にも、3月の日付の入った玉子が眠ってます。

そんなぐだぐだな食生活じゃいけないと思って、
久しぶりにご飯を炊いてお弁当に詰めてみたのです…が、
一緒に持っていくおかずがない!!
職場の近所のスーパーで惣菜だけ買ったのですが、
うまいまずいは別にして、最近、スーパーの弁当って安くないですか??
金額的には普通に弁当買うのとあまり変わりませんでした。

今夜はスパゲティ500gゆでてレトルトパックのソースを2つ温めて
二種類の味で一人悦に入っていたら、もう午前3時です。

外食が多かったので、書けるネタもたくさんあったりしてしますが、
そこは所詮、素人ブログで、食べてから時間がたつと、
具体的にどうおいしかったのか忘れてしまうことも多いんですね。
食べながらメモしていけば、そーいくこともないのでしょーが、
へなちょこブロガーは、感動の記憶をたどって、一生懸命書くのみです。

このタイトルで日記を書いたのは、一体いつだろうと思ったら、
一年以上前の話。
このブログでのハンバーガーネタは、
ラーメンと並ぶ二枚看板だったのですが
最近はご無沙汰でした。

ハンバーガーを食べたい時には、こちらのサイト
参考にして食べ歩いました。
久しぶりに食べたハンバーガーの店も紹介されていて、
ハンバーガーにフォーカスして徹底的に食べ歩く姿勢には感服します。


そんなわけで、画像は、中央区銀座5丁目…というか、中央区と千代田区の
境界が定まっていない、東京高速道路の下にある、
銀座ファイブB1「Burger5」で、チーズバーガー1/3パウンドに
ベーコン、卵焼きトッピング、ドリンクつけて1700円くらいかな。
ピクルスとポテトはセットでついてきます。
バンズやチーズは、いろいろあって選べます。

運ばれてきたハンバーガーは、ごらんのとおりのボリューム。
カリカリのベーコンと糸を引くのを待っているかのようなチーズが食欲をそそります。
テーブルの上に用意された袋を用意して、
バンズを上からかぶせて袋に入れます…そしてパクリ。

パティはジューシーで肉のうまさを存分に楽しめます。
ソースは特に使っていないので、レタスやトマトのみずみずしさもそのまま!
チーズはグリュイエールを選んだのですが、こちらはあっさりしすぎていたかな。
フライドエッグもトッピングしているので、このあたりの選択の仕方で、
結果的にあっさりとぱくっと食べられるハンバーガーに仕上がったかもしれないですね。

久しぶりにハンバーガー専門店で食べたハンバーガー。
銀座のど真ん中で出会った、究極のジャンクフードに満足な昼下がりでした。

自分のHIVの事も、たまには「ちゃんとします」25

2009年04月11日 11時20分53秒 | HIV
昨日は、HIV診察の日。
自分はだいたい一ヶ月に一回くらいの間隔で病院に通っています。
数値が安定していれば、二ヶ月から三ヶ月に一回の通院で大丈夫なのですが、
自分は、他の病院へ移籍した前の主治医からの慣例(?)で、
一ヶ月に一回になっています。

なぜ、そうなったのかは…たぶん、
前の主治医が体重のことをうるさく言うので、
主治医による体重チェックの意味合いもあり、
一ヶ月に一回のタイミングで血液検査の結果を
チェックしたいという自分の希望だったり、
なによりも、もしかしたら今通っている病院が好きだというのが
一番の理由かもしれません。

今の病院は、即日でHIV検査を行ってくれるクリニックからの紹介で通い始めました。
初診の時のコーディネーターナースの対応を含め、専門外来の雰囲気がとても好きだし、
何よりも専門性の高い病院で診てもらっているという安心感もありました。

が、しかし!

昨年、年始に主治医が変わり、
そして年末に自分の勤める会社で、異動となり、
仕事が休みの日にゆっくりと行く事もなくなり、
ここ数か月、窮屈な通院を強いられていました。

そして、今回は、仕事のシフト変更が続き、
予約しておいた診察を2週にわたりキャンセル!
予約のキャンセルだけならいいのですが、
なによりも継続的な服薬が大切なHIVの治療で、
抗HIV薬のストックがなくなってしまうのは、大きな痛手です。
薬のストックがなくなるまで2週間切っているので、
昨日は何が何でも行かねばなりません。


kumazzzo「なんども予約キャンセルしてすいません。」
主治医 「仕事忙しいようですねー」
kumazzzo「んー、忙しいっつーか、異動になったのが原因ですかねー」
主治医 「診療所で診てもらうというのも一つの方法ですよ。
     この診察のためだけに大きな病院くるのも大変だと思うんですよ。」


最近、都内では、ゲイ雑誌にもコーナーを持っている、
性的マイノリティに理解のあるドクターや、
某病院の感染症科を辞めてクリニックを開業したドクターなど、
HIVフレンドリーなクリニックがいくつか開業しています。


主治医 「コーディネーターナース誰だったかな?今度、仕事が休みの日に電話で相談してみますか?」
kumazzzo「そうですね、今日もこの時間だと、薬局寄れずに会社行かないといけないですからね。
     ちょっと真剣に考えてみます。」
主治医 「継続して通えるということが大切ですからね。
     まれにですが、薬がなくなってしまったのをきっかけに治療をやめてしまう人もいるんですよ」
kumazzzo「でも、俺、この病院すごく好きなんですよ。」
主治医 「もし診療所で診てもらっても、このカルテがなくなってしまったりするわけではないですからね。
     薬の変更がだったりする場合には、ここで診ることもできますよ。」
kumazzzo「たしかに、この病院の診察券はそのまま持ち続けるわけですからね。」
主治医 「今日、薬取りに行けないなら、処方箋の期限を延長しておきますよ。」


診察が終わり、採尿、採血を終え、会計へ。
早く行かなくちゃという日に限って、会計計算に時間がかかり、
結局、会社へは若干の遅刻です。

通院スタイルは人それぞれだと思いますが、
自分は、仕事の休みの日に早い時間に予約して、
残りの時間でゆっくり過ごすのがベスト。
何よりも時間のこと気にしながら会計や薬局で待つのは、
ちょっと窮屈でなりません。

新病棟建設で変わりゆく院内、入院棟へ向かう見舞客、
売店で忙しそうに買い物をするナースや職員、
そして病院の外にある、気になるカフェや飯屋…
そんな病院のある風景を楽しむことも含めて
僕はHIVという病気を受け入れているのかもしれません。



恥ずかしい場所が破れているジーンズでお花見していいですか?

2009年04月06日 03時33分10秒 | ゲイ
東京地方は、やっと桜が満開になりましたね。
近所の大きなお屋敷の桜も、
仕事場の近くの公園の桜も、
自分が通勤で利用する中央線から見る外堀通りの桜も、
春の日差しを浴びて、ここぞと、春の訪れを喜んでいるかのようです。

そんなわけで、画像は、新宿御苑の桜。
昨日は、ブロガーの皆さん他、いろんなグループが集まって
総勢100名近い人たちの中でお花見です。

この日の新宿御苑は、満開を迎えて初めて週末ということで、
ビックリするくらい多くの人出。
普段は広々として気持ちの良い新宿御苑の芝生も、
レジャーシートを広げる場所がないほどの混み具合。

朝九時の開門と同時に、場所取り隊は急いで去年と同じ場所を確保。
100人が収容できる広さは無事に確保できましたが、
正方形でなく、L字に変形してしまったのは、
門からのろのろ歩いていった自分のせいであることは
ここだけの秘密にしておいてください(秘密その1)。

大きなレインボーフラッグを目印に、
徐々に集まってきます。
次第にその輪は二重になり、三重になり、
持ち寄った手作り料理に、スイーツに、極上の酒が加わり、
賑やかで華やかな景色と雰囲気に包まれていきます。

そして、お誕生日が近い参加者のお祝いが始まる頃には、
盛り上がりも頂点に達します。
そんな中、僕はひとり、トイレの長蛇の列に並んでいたことだけは
ここだけの秘密にしておいてください(秘密その2)。

セクシャリティも年齢も国籍も超えて、盛り上がるお花見。
話を聞けば、日本でお花見をするのは10年ぶりという方もいたような。
この春の訪れを、僕らもここぞとばかり喜んで、
みんなの表情も笑顔がいっぱいです。

そんなハレの場で、股がすれて大きな穴があいて、
パンツが見えているジーンズをはいているのが見つかって、
両足を広げられてレイプ…いや、お目汚しをしてしまったことは、
ここだけの秘密にしておいてください(秘密その3)。

普段会えない人に会えたり、
新たに知り合いになったり、
この桜の木の下で、今年もみなさんと、
とびきり貴重な時間が過ごせたことに、感謝です。

そして、また、来年も、
たくさんの笑顔にあえますように。

深夜のモスバーガーは蜜の味。

2009年04月03日 02時40分16秒 | HIV
午前0時。
中野区中野新橋駅。

明日は、HIVの診察の日。
明日は、やっと病院に行ける。
先週は、急にシフトが変更になって、行けなかったんだ。

仕事中、ふと気になったことがあったので、
今日休みの上司に確認のメールを出していた。
夕方に送信した携帯メールには、返事がなく、ちょっとほっとする。
朝7時に起きて、病院へ行く準備をしなくちゃ。

でも、そんな日に限って、寄り道したくなる。
新聞で読んだダブルモスバーガー発売の記事が、急に頭をよぎった。

画像は、モスバーガー中野新橋店で、
ダブルモスチーズバーガーに、ダブルテリヤキバーガー。

大昔、小学生の頃には定番にあったはずの、懐かしの味。
塾帰りに、たまに寄っては、口を汚しながら食べてたっけ。
今でも身だしなみをちゃんとしない自分は、
口の周りの汚れを気にせず、
暗い夜道、街灯の下を、今日もいつもと変わらず口の周りに残る、
その味の余韻を楽しみながら、帰り道を歩いた。

ふと、携帯を見る。
上司からのメール。

上司「遅くなりました。明日朝九時出勤で。」

僕は、今週も病院へ行けない。

kumazzzo「どうしよう、薬…」

でも、「どうしよう」と思った、その次の瞬間、
まだ頑張って生きようと思っている自分に、ほっとした。

東京は、今日、今年も桜が満開になったとか。
またこの季節を迎えられたことに、感謝です。

帰ってから、残っている薬の日数を数えなくちゃ。