さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

自分は向き合うことから逃げずに生きていますか?

2009年12月31日 04時29分42秒 | 食べ物の話
新宿区西新宿。
12月31日午前1時。


仕事が遅くなる日は、最寄駅まで帰れず、
JR新宿駅や中野駅から歩いて帰ります。


へなちょこなサラリーマンは、仕事場で洗剤をかぶってしまい、
ワイシャツやパンツに洗剤のしみの跡。
皮膚も少しヒリヒリし、腕や脛を掻きながら、自宅まで、
約30分の道のりを歩いていました。

歩きながら携帯電話でウェブを見ていたら、
クリスマスの夜の家族の出来事を綴った、ほっと暖かいエピソードが。

一人暮らしをするのが当然のように実家を出て行った自分は、
自立という言葉とは裏腹に、今年一年、仕事でもプライベートでも、
いまだに様々なことで親に迷惑をかける自分の不甲斐なさとか、
親と正面から向き合うことから逃げていることに対する呵責だとか、
胸がちょっと…いやかなり痛みを感じてしまいました。

よい一年だったか、どうかと言えば、
決してそうは言えない。
でも、来年こそは、親に対しても、相方さんに対しても、仕事に対しても、
今年よりも、もっと正面向いて向き合わなくては。
何事からも逃げない、強い気持ちが欲しいと思った、
西新宿の歩道です。

みなさんにとって、今年はどんな一年でしたか?

そんなわけで、画像は、北海道礼文郡礼文町「Field in 星観荘」。
今年6月、北海道の一番北に浮かぶ島にある、この民宿に4泊しました。
小高い丘にぽつんと建ち、それでいて力強く根を張るような、
この風景に魅せられて、僕は最果ての島を目指しました。

礼文の自然を自分の足で歩いてめぐり、
旅先で宿泊客と旅行談義で盛り上がった夜。
旅は、いつでも、僕に力を与えてくれる存在であることを、
改めて感じた、今年一番の思い出です。

ちょっとだけラスクの話題と、「クリスマスの約束 2009」。

2009年12月28日 04時27分06秒 | 食べ物の話
そういえば、和田アキ子がメインパーソナリティを務める
「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)が、
こないだ、本当に1000回を迎えたとか迎えないとか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091227-00000004-dal-ent

番組で、

「スーザンボイルが紅白の目玉とは何事だ。出演者から目玉だせ、」
「私の最新曲を歌わせないとは、最新曲には(今年の紅白のテーマの)「歌の力」がないというのか」
などと、吠えたようですが、
そんなゴッド姉ちゃんの遠吠えも空しく感じる、こんな番組の話から。

毎年、クリスマスの夜にTBSで放送される「クリスマスの約束」。

初めて放送されたのは、2001年。
テレビ出演が珍しかった小田和正の
ライブがテレビで見れるという「ありがたさ」と、
高校生の頃、オフコースに少しはまっていた時期もあり、
初めて放送された時から楽しみに見ています。

TBSからオファーのあった音楽番組の企画に対して、
同じ時代に音楽を作るアーティストが互いに認め、尊敬するところから、
何か新しいものを作り上げることができないかと、
小田和正が企画に乗ったのが始まりだったとか。

初めての年は、その趣旨に沿って、一緒にステージに立ってもらえる
アーティストに直筆の手紙でお願いしたのですが、
その出演依頼に応えるアーティストはなく、
一緒に歌うという企画であるにもかかわらず、
「ゲストは来ません」という、音楽番組としては異例の内容でした。

次第に、その趣旨に賛同し、一緒に舞台に立って歌ったり、
または、この日のために小田和正と一緒に曲を作ったりと、
番組の内容も、幅が広がってきました。


今年は、集まったアーティストの歌をメドレーで一気にみんなで歌うというもの。
こうして書くと、ヒット曲メドレーという陳腐な内容になってしまうのですが、
小田和正は「みんなで歌うということが、なにか大きな力になるんじゃないか」
という確信があったようです。

ただ、この企画を行うに当たり、
集まったアーティストから「歌の個性を消してしまうのではないか。」といった
真剣な意見のぶつけ合いから始まり、
小田和正が思い描く世界を、言葉を通じ、実際の歌を通じ、
一つ一つクリアにしていく様子が、テレビでも紹介されます。

その疑問は、製作サイドにもあり、ミーティングの中で、
「メドレーで何をしたいのかわからない」という戸惑いや
それに対し「製作側が見えていて導くくらいでなければだめじゃないか」という
小田和正の苛立ちも。
「言葉を超えたところにあるもの」を表現するために、
何度もリハーサルを重ねて、本番を迎えます。

総勢20組が集まって歌うメドレーのタイトルは「22分50秒」。
そのメドレーは、単にヒット曲のつなぎ合わせ出なく、
自分の歌をメインボーカルとし、
その主旋律がソロになったりユニゾンになったり、コーラスになったり
また、小田和正のアレンジによる、背筋がぞくぞくっとするくらい、
美しい対旋律のコーラスが重なり合い、一つの歌を織りなしていきます。

それぞれのアーティストが自分の歌を歌い、
その歌をみんなでコーラスで支える…
みんなの表情が、充実感にあふれています。
個々の創作ではなく、みんなで一つのものを作り上げている高揚感のよう。

そして22分50秒後、曲のすべてを歌い切ると、
会場からは、割れんばかりの拍手が永遠と続きます。
いつまでも終わらないその拍手に、
小田和正は「人生の中で一番長く受けた拍手」と表現していました。
言葉を超えたところにある力を感じたアーティストと
それを受けとった観客が一体となって感動に包まれています。

いや、小田和正すごい!
僕には音楽を語る資格はあまりないけれど、
大義名分とか形あるものとかではなく、
確かでないものを感じ、信じている、
その才能や力に改めて感服しました。

山本潤子が「小田君の涙を見るのは、これが2回目」と言っていました。
その感想だけでも、 僕には、充分すぎます。

余談ですが、最近HDレコーダーを買って、
今回も録画予約して見る予定だったのですが、
実は、覚えたての外出先からの予約をしたら、みごと予約失敗。
mixiボイスで録画失敗を嘆いたら、同じ番組を録画していたマイミクさんが
DVDに焼いてくれました。
改めて、感謝です。

久しぶりに、いい番組見ました。
紅白も見ますが、たぶん、紅白見るときは、早送りボタン必須です。

そんなわけで、ちょっとだけ食べ物の話。
画像は、群馬県高崎市ガトーフェスタハラダで、「グーテ・デ・ロワ プレミアム」。

ガトーフェスタハラダは、最近のラスクブームの一翼を担う店として、
よくマスコミで取り上げられていますね。
自分も、相方さんから教えてもらったのですが、
都内の百貨店に数店舗出店しており、どこも買うまでに数十分待ちの行列のようです。

名物の「グーテ・デ・ロワ」はラスクにホワイトチョコをかけてあるのですが、
こちらは、チョコレートがコーティングされ、金粉があしらってあります。

僕らの子供のころは、ラスクといえば、パンの耳を揚げて砂糖をまぶした、
あまりメインな菓子ではなかったのですが、
このラスクは実にバターリッチ。食感もサクサクと心地よく響き、ほんのりとグラニュー糖の甘さ。
その上、ミルクリッチ&ビターなチョコレートのコーティング…もう、それだけで犯罪です。

いやいや、並んで買う価値あり。
ただ、ブームだけに、ここで出店拡大や乱造に走って花畑牧場のように失速しないことを願うばかりです。

ひとりラーメン博物館47

2009年12月21日 18時17分48秒 | ラーメン
そんなわけで、画像は、
北海道旭川市2条8丁目「梅光軒」で、塩チャーシューラーメン。

この日は、旭山動物園日帰りツアー。
JALで貯めていたマイルが年末で消滅してしまうので、
秋からチャンスを伺っていたのですが、
結局、連休がうまく取れなかったので、
日帰りで、旭川まで往復してきました。

メインの旭山動物園は15時30分で閉園。
帰りの飛行機の出発時間は20時20分。

が、しかし!
駅前までバスで移動したら16時すぎ。空港行きのバスは18時45分。
お土産を買っている時間を考えると、残り時間がありそうで、全くなく、
旭川の駅前の近くにあるラーメン店で夕食を食べることになりました。

旭川ラーメンは、古くからあるご当地ラーメンの一つ。
ジャンルとして存在しているのは知っていたけれど、
どんなラーメンかは、イマイチ理解していませんでした。

基本は、札幌の味噌、函館の塩に対して、魚介と鶏がら豚骨ベースの
醤油ラーメンだとか。麺は中細のちぢれ麺ですが、
最近では、旭川でも、いろんなタイプのラーメンを出す店が増えているようです。

今回行った、梅光軒は、旭川でも有名なラーメン店の一つ。
札幌駅前や博多キャナルシティなど、各地にお店が出ているようで、
帰ってきて調べてみたら、新宿のルミネエストにもお店を出しています。

…あら、すごく近所にあったじゃない。
 しかも、昔、くじら軒があった場所ですね。

旭川駅前から、歩いて3分くらいかな。
駅前からまっすぐのびる広い歩行者専用道路沿いにある、
ショッピングビルの地下一階にある本店には、
壁面に多数の芸能人のサイン色紙。
「もしもツアーズ」(フジテレビ)の出演者のサイン色紙を見つけると、
遠い知らない場所の店でも、東京で「王様のブランチ」(TBS)で
紹介された店に行くような安心感に包まれます。

自分たちが店内でラーメンを待っていると、
程なくして2人組のカップルが入ってきました。
先ほどの旭山動物園でも見かけた二人で、
観光客にも有名な店のようですね。

オーダーした塩チャーシューラーメンと、醤油バターラーメンが、
しばらくして運ばれてきます。
外は冷たい雪。暖かい湯気が最高のおもてなしです。

油が浮くスープに火傷しないようにすすると、
コクのある塩味の深い味わい。

kumazzzo「ふーっ、うまい!」

一息ついて、ずるずると麺をすすります。
縮れている麺にスープが絡んで、一緒に吸い込まれていきます。
あっさりしているようで、癖がなく、体がちゃんと温まりそうなスープは、
最後の最後まで飲み干したい勢い。
でも、飛行機でお手洗いが近くなるのが、ちょっと心配だけど、
ぎりぎりまで、いただきます。

画像には映っていませんが、メンマは、太くて肉厚!
チャーシューも、シンプルですが、肉のうまさは封じ込まれていて、
食べるたびに、口の中にうまさがあふれます。

長ねぎのシャキシャキと相まって、
大盛り麺は、どんどん減っていきます。

kumazzzo「あーおいしかった!」

塩チャーシューも捨てがたいですが、醤油野菜ラーメンもうまそう!
ぜひ、近いうちに新宿で今度は再チャンレンジしたい、
旭川の有名店の味でした。

さよなら、ウェンディーズ。そして、またいつか会える日まで。

2009年12月12日 03時30分12秒 | 食べ物の話
そんなわけで、師走に飛び込んできた、こんなショッキングなニュースから。

「<米ウェンディーズ>日本の全71店舗、年末で閉店」(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091211-00000100-mai-bus_all

昨日までのニュースでは、事業売却か、撤退かという話でしたが、
あっさりと、撤退が決まりました。

ウェンディーズはアメリカにあるハンバーガーチェーンで、
日本では、ダイエーが子会社でチェーン展開していましたね。

ダイエーの創業者である故・中内功氏が憧れた、
アメリカ的な豊かさを象徴する事業の一つだったと思うのですが、
バブル崩壊後の消費不況と阪神大震災による損失の影響をうけて、
中内氏が始めたり買収した事業は、次々と売却もしくか清算され、
一時は同じ子会社だった「ドムドムバーガー」と事業売却で袂を分かち、
ウェンディーズはグループ外へ。

その、売却先が牛丼チェーンのゼンショーだったとは、
自分も、まったく記憶になく、ゼンショーとしても、
2002年の買収以来、シナジー効果が発揮できていなかったのでしょう。

それにしても!

いきなり全71店を今月中に閉店とは、今年最大級の衝撃です。
ウェンディーズは、チェーン店のハンバーガーの中では、
品質では、比較的頑張っているチェーンだったはず。
パティのボリュームもハンバーガーとしての完成度も、
サイドメニューの充実感も非常に高かったはずですが、
僕が見る限り、ここ最近のウェンディーズは、
マクドナルドに追随して格安バーガーを出したり、
ワンコインのサイドメニューを出したり、
日本マクドナルドの営業政策に常に影響され続けていた感じがします。
その結果、ついに我慢できずに、事業撤退ということなのでしょう。
モスバーガーやファーストキッチンなどのように、
我が道をいくこともできたと思うのですが、
そこは、契約上、勝手なことができなかったのかも知れません。

残念。
そして、さよなら。
残り少ない、年末の休日には、
必ず何回か食べに行くことにしよう。

そんなわけで、画像は、スーパーメガウェンディーズ。
去年の12月にあったメニューで、
当時はマクドナルドがクウォーターパウンダーの発売で話題をさらっていましたが、
資本力では敵わないはずのマクドナルドの上を行く具材の充実度に、
感動したのを覚えています。

そんなマクドナルドの今年11月の売上高は前年を下回る苦戦。
去年の反動を思いっきり食らったのでしょう。
おそらく12月は、チキンタツタの再発売で巻き返すと思われますが、
日本のハンバーガー文化を引っ張っていかなければならない
トップカンパニーの責任は、ライバル企業の撤退によって、
一層重くなることを、自覚してほしいと、願います。

師走

2009年12月10日 03時29分56秒 | 食べ物の話
12月の深夜2時にしては生温い風。
花園神社をふらふらと抜けると、
場末の酒場から漂う、ゆるい空気。
AMラジオが流れる、古いつくりの、ラーメン屋に吸い込まれた。

煮干しの匂いが鼻先をくすぐり、麺をすすれば、
酔い加減もほどほどに、お腹も気持ちも満たされる。
他愛もない酔っ払いの会話も心地良いほどに。

もうすぐ、今年も終わるんだな。

とんちピクルス&カレーだらけのプールで溺れたい8

2009年12月04日 02時23分14秒 | カレー
そんなわけで、先日12月1日は、世界エイズデー。
88年にWHOによって制定された日ということで、
自分がこのブログを書き始めてからは5回目の世界エイズデーになります。

ブログ書いていると感じるのですが、
ブログは昔のことを振り返るのに便利なツールだと思います。
世界エイズデー近辺の日記についても、同様。
同じネタで、毎年、いろんな感想を自分で書いているなあ…と。

12月1日は「初めてHIVで病院に行った日。」ということで、
自分にとってメモリアルな日なのですが、
自分を生活と病気をめぐる、自分の考えだとか、思い、感じ方というのは、
その年ごとに様々。

12月1日前後は、エイズ学会あり、イベントあり、
病気にまつわる記事の配信も多くなり、もちろんメモリアルな日でもあるので、
自分の中でも病気に対する意識が高まる時期ですが、
去年は社内異動があった直後で、そのことで精いっぱい。
ブログで世界エイズデーについて振り返る余裕もなかったようです。

自分の中で、HIVを抱えていることが、あまりにも日常的なことで、
大切なことを、つい忘れてしまいそうになります。

いろんな医療制度で支えられて生きていること。
政治や行政と闘ってくれた人たちへの感謝。
もしこういう病気にならなければ気付かなかったこと。
常に大事にしなくちゃいけないこと。

そんなことを振り返るきっかけになるのなら、
僕にとっても世界エイズデーは、かけがえの日であることに違いありません。

そんなわけで、前置きと全然関係のない話題で本編ですが、
画像は、渋谷区笹塚「RENU」で、グリーンカレーとチーズナン。
京王線笹塚駅から甲州街道を代田橋方面に歩いて数分のところにある、
こちらのお店で、この日は、僕の大好きなウクレレ弾き
「とんちピクルス」さんのライブがあり、仕事帰りに寄り道です。

「とんちピクルス」さんは、福岡を中心に活躍されているアーティストで、
人生の悲哀を優しいウクレレのメロディと笑いで包んで歌にしています。
ライブハウス以外でも、カフェや美容室、こうしたレストランなど、
いろんなところでライブ活動をするのも、特徴だったりします。

ライブ会場なら、チケット代というものが設定してありますが、
こうした場所では、オーダーは必須として、チケット代は「投げ銭」という形も。
さわやかな辛さとコク深い本格的インドカレーとナンを食べ、
とんちさんのウクレレと歌を聴きながら、
ひとりで勝手にディナーショーです。

とんちピクルスさんのライブを見るのは今回で4回目なのですが、
今回は単独ライブ並の、約2時間半まるまる「とんちスペシャル」。
これまでライブで聞いた事のなかった曲や、
「鍾乳洞の長い旅」のPVの映像と生歌とのコラボ、
ゲストとの共演あり、楽しい2時間半でした。

12月には下北沢でライブもあるようです。
自分は、仕事で行けませんが、興味がある方、ぜひ一度聞いてみてくださいませ。

「とんちと過ごすクリスマス」12月18日 下北沢・lete
http://happy.ap.teacup.com/applet/tonchi/20091218/archive

「鍾乳洞の長い旅」とんちピクルス