さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

欲深い男同士の、京都おふたりさま2days、その7

2007年11月27日 23時35分18秒 | 食べ物の話
てなわけで、京都へ行ってきました。
しばらくは、京都のお話にお付き合いくださいませ。
別館にへなちょこ画像をアップしていきますんで、暇があったら見てくださいまし。



午後0時40分。京都御苑。

相方さん「10分前には受付を済ませてくださいって書いてあるのに、
     のんびりしてるねー、随分!」
くまぞー「…あっ!ごめん!予約時間1時じゃなくて1時30分だった!」

いい加減な性格が、こんなところで露呈です。

京都御苑の中にある御所は、天皇のかつてのお住まい。
一度行ってみたかった場所です。
こちらの参観は無料ですが、春と秋の年二回以外は予約が必要。
京都への旅行が持ち上がった時に、すぐにネットで予約をしましたが、
同じ京都御苑で宮内庁が管理する仙洞御所や、桂離宮、修学院離宮は
すでに満員のため締め切りでした。

スタスタと歩く相方さん。
手招きしています。

相方さん「休憩しようよ」

それは、京都御苑の中にある、休憩所と食堂。
この日も朝から何も食べずじまい。もーなんでもいい、
何か食べようよってことで、ほっと一息です。

正式には「中立売北休憩所」というそうですが、
ここのうどんがですね、うまい!ついでにお揚げもなにげにうまい!
腹が減っているとか疲れているとか差し引いても、
とてもリーズナブルで納得のおいしさです。

休憩もあっと言う間、すぐに受付の時間が迫ってきました。
門の入り口では、申込者の身分証明証によるチェックがあります。

観光客「えーせっかく来たのに観れないの?」
警官 「申し込みをしないとだめなんですよ。」

そんなおばさん達の嘆きの声を聞くだけで、心の奥に沸く優越感。
人生の志の低さをお許しください。

中へ入ると、さらに宮内庁側による拝観受付があり、待合場所へ。
カレンダーなどの「皇室グッズ」がお土産で売られています。
トイレに行って戻ってくると、すでに相方さんが俺のバッグを
持って移動し始めています。

くまぞー「えー、もう移動なの?」

この日の午後の京都市内は、まるで初冬のような寒さ。
朝からどんどん雲が厚くなり、雨粒もプチプチと肌に差します。
トイレの間隔も、自然と近くなります。
セーターは、ホテルに預けてあるバッグの中。
昨日と一転、まずい、風邪ひきそうです。

職員「それではですね、これからご案内しますが、お願いがあります。
   私の前を必ず歩かないようにお願いします。」


前を行く案内役の職員は女性ですが、後ろを固めるのは、
警察とも宮内庁職員とも区別がつかない、男達。
見かけは一見ソフトですが、いたずらやおふざけなど、
ちょっとでも間違ったことをしようならば、
すぐに捉え押さられそうな、緊張感です。
参観コース以外に勝手にあちこち見ることは出来ません。

この京都御所の建物は平安時代のものではなく、
江戸時代に再建されたものだとか。
何度も火災で焼失しているそうですが、
江戸政府が、当時のお金で莫大な金額を使って、天皇家の為に
再建したのだとか。

やはり、ここでのハイライトは、儀式などを行うもっとも格式の高い
「紫宸殿」と呼ばれる建物。ただ、近くから見ることができず、
望遠レンズで、盗撮に近い感じで、紫宸殿を狙います。

天皇がいらっしゃる時以外に、国賓などを招くときに使われる建礼門。
そして、天皇の日常のお住まいとして使われた清涼殿。
暑い夏の京都を涼しくお過ごしになるための建物の工夫だとか、
風雨を防ぐ屋根の作りなど、詳しく解説してくれます。

庭園では、ケヤキを使った橋がかけられています。

職員「こちらの橋、見覚えがございませんでしょうか?
   天皇ご一家が、よくこちらの橋の上で散策をされているシーンを
   写真などで見ることがあるかと思います。
   実際にみなさんがが渡ることはできませんが、
   あちらの位置に立って写真を撮影されると、
   似たようなお写真が撮れるかと思います。
   この後お時間も設けてますので、どうぞ、写真など撮ってみてください。」

そんな感じで、約1時間にわたる御所ツアーも終了。
多分、この世の中に、二つとない、やんごとない霊気を感じる建物を
直接見ることのできた貴重な経験でした。

欲深い男同士の、京都おふたりさま2days、その6

2007年11月25日 02時03分50秒 | 食べ物の話
てなわけで、京都へ行ってきました。
しばらくは、京都のお話にお付き合いくださいませ。
別館にへなちょこ画像をアップしていきますんで、暇があったら見てくださいまし。

南禅寺を出て、
結局食べずじまいの「奥丹」を通り過ぎ、
しばらく歩くと、永観堂に到着です。

永観堂は正式には禅林寺と言って、
浄土宗西山禅林寺派の総本山とか。

…こうして今回ブログを書くにあたって、ネットで、
臨済宗だの浄土宗だの真言宗だの、いろんな宗派について、
ちょっとばかり調べてみたりするのですが、
ちゃんと勉強しようと思えば、相当面白そうです。

相方さん「永観堂は行った事があるの?ないの?」
くまぞー「んーちょっと記憶にないんだけれど…」
相方さん「じゃ、そんな印象に残らないような所なんだね」

現在、「秋の寺宝展」を開いていて、寺に所蔵している仏像や掛軸などを
特別に見ることが出来ます。拝観料はすべて込みで、1000円と
通常よりちょっと高めです。

拝観料を払い、一歩寺の中に入ると、
…いや、記憶に残らないなんて、
そんなことは、ありません。境内へ入ると、見覚えある庭園。

くまぞー「いや、あるよあるよ、来たことあるし、覚えているよー」

山の斜面を利用し、さまざまな建物が点々と配され、廊下でつながっています。
観光客は、拝観順路に沿って観ていきます。
この時期でしか見られない特別に寺の所蔵品があちこちに展示してあります。
その意味がわからなくても、
幾たびの災難を通り抜けて、こうして21世紀に残っていることの意味を
少し考えてみるだけでも、気持ちが凛とするようです。

くまぞー「えーとね、この寺にはね、みかえり阿弥陀如来像って奴があって、
     さっきからずっと探しているんだけれど、見た?見てないよね」
相方さん「雑誌に書いてあったねー」

そう、この寺の一番の見所は、阿弥陀如来がみかえっている像。
これを見ずには京都から帰れません。

建物をつなぐ廊下や階段からは、きれいな紅葉が眺められます。
心を静めて、ひしゃくで水を垂らすと聞こえる水琴窟の響き。
そして、いよいよ、本堂へ。

くまぞー「あった!やっと出会えました。美しい…」

それは、遅れる者を待ち、思いやり深く、周りを見つめる姿勢だそうです。
ずっと眺めていたい、その表情には、
立場を超えて慈悲を感じることができるように思えました。

本堂で拝観コースは一旦終わり。
そして市内を一望できる多宝搭へ。
市内が徐々に色づきつつある様子を眺めることができます。
そして、すばらしい庭園を散策。時刻は正午少し前。
海外からも多くの観光客が訪れていて、
シャッターを押してあげたり、
二人で写真を撮りあいしながら、次の目的地、「京都御所」へ向かうのでした。

欲深い男同士の、京都おふたりさま2days、その5

2007年11月24日 01時11分09秒 | 食べ物の話
てなわけで、京都へ行ってきました。
しばらくは、京都のお話にお付き合いくださいませ。
別館にへなちょこ画像をアップしていきますんで、暇があったら見てくださいまし。

京都市山科区。
地下鉄東西線山科駅午前9時30分。

相方さん「今日は、電車沢山乗るの?乗らないの?どっち?」
くまぞー「…わからないから、とりあえず、買って!」

目指すは、京都五山の最高位「別格」を誇る、
臨済宗南禅寺派総本山「南禅寺」。
この日の観光のスタート地点です。

京都市内はバス網が発達していて、
何処にいても、行きたい場所へ必ず行けるかのように
路線が細かく設定されていますね。

でも、京都駅で、
「南禅寺には渋滞を避けて、JR山科駅から地下鉄経由が便利」
みたいな案内を見て、初チャレンジ。
でも、バスで直接行くより、費用が、多少かかるようで、
京都観光1日乗車券を買うか買わないか、迷うことになったのですが、
京都観光2日目は、この1day passが、大活躍です。

蹴上駅で降りて、ガイドブック片手に向かうのですが、
前を行くカップルは、インクラインの下のトンネルを曲がります。

相方さん「すぐ他人に影響されるよね」

はい、影響されて、曲がります。
とても風情ある家屋や寺の並び、塀の中に色づく紅葉に期待が高まりながら、
観光バスが並ぶ駐車場を通り過ぎると、
目の前に、その視野に収まりきれないくらいの、迫力の三門が、
目の前に現れます。

くまぞー「はい、どう!いいでしょ!」

いやー、もう、これはですね、ノックダウンです。
前回来た時もすごいなーと思ったのですが、
威容を誇るかのような巨大な木造建築に、紅葉がクロスします。

えー、相方さんそっちのけで、
団塊世代のアマチュア写真愛好家の皆さんに混じって、
三門の横から、自分も同じアングルで撮影です。
この撮影ポイント、結構、あちこちのガイドブックや雑誌でも登場してました。

広い境内に色づく紅葉に、心を奪われっぱなし。
二人で写真をあちこちで撮りながら、方丈へ向かいます。
方丈には、狩野探幽や元信の襖絵があり、こちらも見ごたえあり。
もちろん、拝観します。

くまぞー 「えー、ここで悲しいお知らせがあります」
相方さん 「何、どうしたの?」
くまぞー 「京都御所の予約時間が午後1時なんですね。
      ただいま10時半です。
      永観堂行くのを止めるか、
      ゆどうふ食べるのを止めるか、
      御所行くのを止めるかしないと
      スケジュールが回りません。さあ、どうする?」
相方さん 「信じられない!」
くまぞー 「どうするの?仕方ないじゃん…」
相方さん 「じゃ、ゆどうふ!」


相方さん、怒ってます。
怒っているかというか、呆れていました。
後日聞くと、「この人と観光していたら、一体いつご飯が食べられるんだろう?」と
思っていたそうです。

方丈の襖絵や建物の佇まいに堪能し、
水路閣と紅葉のシンクロに息を呑み、
亀山天皇の離宮であった南禅院の庭園に心酔し、
素晴らしい眺めを心に刻んで、永観堂へ向かうのでした。

欲深い男同士の、京都おふたりさま2days、その4

2007年11月21日 00時45分52秒 | 食べ物の話
てなわけで、京都へ行ってきました。
しばらくは、京都のお話にお付き合いくださいませ。
別館にへなちょこ画像をアップしていきますんで、暇があったら見てくださいまし。

京都駅八条口午後五時。
朝から晩まで、タクシー、観光バスや業者の車など、
ひっきりなしに混むこの駅前の片隅で停まっている
送迎バスを目指します。

マイクロバス「京都リーガロイヤルホテル」

前回は一人旅行だったので、四条烏丸の東横インとか、
京都駅前のアパホテルなど、
ビジネスホテルを使っていました。
6000~8000円で泊まれるので、重宝していたのですが、
一ヶ月以上前にも関わらず、今回はどこも、予約で満室。

外資系ホテルは高くて泊まれないし、
そこそこ名前の通っているホテルは、いいお値段。
どうしようか迷っていたら、
インターネットのホテル宿泊料金検索で、ヒットしたのが、こちらのホテル。
一人当たり12000円ならば、許容範囲です。

カウンターへすぐ案内され、チェックイン。
預けた荷物をお願いすると、そのまま客室まで、ご案内。
そして、丁寧な客室の案内も。
ハードは少々古いものも、とてもスマートな接客で、好印象です。

ホテルに着くと、相方さんは、ベットで眠り込みます。
これは、予想の範囲。やはり、朝早起きで、怒涛の観光漬けで、お疲れの様子。
自分も、同様、ずっしりと重い疲労感。

川が流れ、柳が揺れ、料理屋が集まる夜の祇園を散策したり、
気になっていた餃子を食べた後、高台寺へ…
なんて、プランを考えていましたがとても無理です。

そこで、とある方にメールを入れて、
この後の予定変更の打ち合わせです。

……

申し訳ないと思いながら、お疲れの相方さんを起こし、
再び、京都駅へ。

くまぞー「お久しぶりです!」
友人「!」

スーツ姿の友人は、前回と変わらず、
その凛とした容姿で、僕の前に現れました。

その友人は、タロさんという、大阪在住の友人。
このブログに、一番初めにコメントを頂いた方でもあります。
あれが、3年前の話で、初めて会ってから、かれこれ2年。
住んでいる場所も違えば、職業はもちろん、お互いタイプも違う、
ブログを通じてでなければ、出会うことのなかった仲のはず。
だからブログは面白いと思うのです。

タロさん「北野天満宮の近くにある有名な豆腐屋だったんですよー」

と言って連れていてもらったのが、ジェイアール京都伊勢丹にある、「京豆富 不二乃」。
http://www.kyotofu.co.jp/shop/fujino_kyoto/index.html


事前に、ゆどうふなんかどう?とリクエストしておいたので、
たぶん、この店に連れて行ってくれるんじゃないかと、
期待通りのお店。これは、嬉しいチョイスです。
湯豆腐は食べなかったんだけれど、いくつかあるコースのうち、
「秋 おとふ 味わい御膳」を選択です。


タロさん「祇園でいくつか店を考えていたんだけれどね」
くまぞー「ごめん、ごめん!。でもさー、もー本当疲れちゃって、
     京都駅前から、祇園まで行ってご飯食べる気力がなくて、
     ちょっと無理そうだったんだよね」
タロさん「泉門天の餃子も食べて帰れないのも残念だよ」

この、祇園の餃子屋というのも、タロさんのおすすめ。
2年前に大阪へいたっときに、聞き覚えていたタロさんイチオシの店の一つでした。

僕とタロさんは、お互い、ブログを通じて近況を知っています。
お互いの今の仕事のこととか私生活のこととか、突っ込んで聞きつつも、
自分の相方さんには、ところどころ解説を入れるのも忘れません。

タロさん「くまぞーくんの相方さんについては、いろいろ聞いているんですよ」

そうそう、俺が付き合い始めたとき、ちょうど、タロさんが東京に来ていて、
詳細は言えないけれど、ありえないシチュエーションの場所での談笑に、
俺はとても緊張して、ベラベラと、しゃべってしまったのは、ちょうど一年前。
その時から、「いつか紹介してくれよー」と言われていて、
今回、やっと約束を果たすことが出来ました。

相方さんと、俺の友人とあわせるときは、いつも緊張するのですが、
いつも杞憂に終わります。料理の箸も進んでいるようです。

くまぞー「この栗ご飯と、豆腐ハンバーグおいしいねー、ねーどれが一番美味しかった?」
相方さん「どれも美味しかったよ」
タロさん「東京にもあるんですよー」
相方さん「そう、隣で接客していた店員さんが話していましたよね」

この不二乃は、丸ビルや東京ミッドタウンにも出店しているようです。

相方さん「会社の女の子達と、一緒に行ってみようって思いましたよ」

よかった!
自分も、緊張の糸がほぐれます。


大阪から来ているタロさんを、あまり遅くまで引きずりまわしてもいけないので、
食べて話して、2時間弱のところで、店を出ます。
そして、眺めのよい屋上へ。

タロさん「京都らしくないよね」

京都で学生時代を過ごしたタロさんにとって、
京都は、思い出深い土地です。

大きなクリスマスツリーが、大きな階段から見渡せます。
そして、記念撮影。

タロさん「今度、東京行ったら、寿司か、天ぷらとか美味しい店紹介してよ」
くまぞー「なんかさー肌のつやがいいよねー、何か使ってるでしょ?」
タロさん「ヒミツ♪」

その秘密は解明されないまま、改札でお別れ。
二人で見送ります。

くまぞー「ありがとうね!また会いましょう!」

……

お疲れのところ、友人に会ってもらった相方さんにも、

くまぞー「ありがとうね」
相方さん「どういたしましてー」

心の深い所で感謝の気持ちを抱きながら、
京都の夜は更けるのでした。

欲深い男同士の、京都おふたりさま2days、その3

2007年11月20日 03時55分06秒 | 旅行
てなわけで、京都へ行ってきました。
しばらくは、京都のお話にお付き合いくださいませ。
別館にへなちょこ画像をアップしていきますんで、暇があったら見てくださいまし。


京都東山本町午後2時50分。

バス停「東福寺前」

バスを降りると、旗を持った添乗員に連れられて
ぞろぞろと歩く観光客の団体。
間違いなく、紅葉見物の団体です。

その団体に連れられるように、同じ方向へ歩くと、
向かいからは、違う団体が、やはり旗を持った添乗員を先頭に
歩いてきます。国内だけでなく、アジアの各国からも
たくさんの観光客がツアーで訪れているようです。

東福寺は、臨済宗東福寺派の総本山。
って、自分で書いていて、その意味がよくわかっていませんが、
幾たびの火事による消失に阻まれ、完成まで30年という月日をかけながらも
完成前から、京都にある臨済宗系の寺の中でも
京都五山という格式の中の一つとして数えられたそうです。
広大な敷地には、深い渓谷があって
開山した円爾弁円(えんにべんえん)の像が安置されている
開山堂と本堂を結ぶ通天橋と呼ばれる橋から見る紅葉が、
観光客のハイライトです。

ぞろぞろ歩いて境内へ向かうと、木造の橋を渡ります。

くまぞー「あっ、色づいているねー」

この橋は、臥雲橋と言って、東福寺の境内へ向かう前の橋。
これからたっぷりと楽しめる紅葉を前に、気分が高まります。

境内へ到着すると、たくさんある見所から、まずは、通天橋です。
拝観料というか通行料(?)を払って、橋を渡って、開山堂へ。
その渓谷が一番深くなっている橋の中央は、
もう、観光客の記念写真のための陣取り合戦。
なかなか、場所をくれません。

自分は風景を撮り、相方さんは俺や自分を入れて、記念写真を撮ります。
開山堂を見て、境内を散策しながら、再び、元の場所へ。

相方さん「国宝観ようよ」

東福寺三代目住職・無関普門のお住まいが、期間限定で公開されているとのこと。

建物も趣き深いけれど雲海に龍が渦を巻いているように石が配置された庭に
稲妻をあらわした竹垣など、庭が素晴らしいです。
目の前の庭の景色とお寺の方の解説が、心の深いところで、シンクロします。

そして、さらに、即宗院という塔頭の庭も散策し、
本堂方面へ戻ります。

が、しかし!
すでに時刻は午後4時30分。
方丈はすでに拝観受付を締め切ったようです。

京都の夕焼けは、東京と違って、
なんだか、とてもやさしい色です。

くまぞー「もーそろそろ、ホテルにチェックインしようか。」


最後に三門を見学してから、やって来た道をとぼとぼと戻ります。

朝早くからご飯も食べず、休憩もあまりなく、
歩きまくって、二人とも疲れきってしまったようで、言葉少なめ。
JR奈良線東福寺駅から、京都駅へ。
そして送迎バスでホテルへ向かうのでした。

欲深い男同士の、京都おふたりさま2days、その2

2007年11月19日 02時12分09秒 | 旅行
てなわけで、京都へ行ってきました。
しばらくは、京都のお話にお付き合いくださいませ。
別館に画像をアップしていきますんで、暇があったら見てくださいまし。

京都市東山七条。時刻は午後1時過ぎ。
実は、この日の朝は、乗車券ハプニングで、
駅弁を買う気力が失せてしまった相方さんに悪くて、
自分は、おにぎり2個しか食べていません。
相方さんは、朝から食べていません。

くまぞー「じゃ、今から、ご飯と言うことで…」

ガイドブックに載っていたイタリア料理店へ向かいます。

が、しかし!

店員「生憎、満席で、あと30分から1時間で空くのですが…」

いやな予感です。
二人で食事をするというのは、複雑な方程式を解くようなもので、
2時半でランチタイムの営業が終了するこの店以外には、
このエリアでは、他に適当な店がありません。

食事は後回しということで、続いて、近くにある「智積院」というお寺へ。
先ほどの「狩野永徳」と同じ桃山時代を生きた絵師「長谷川等伯」などが描いた
襖の絵などが展示されています。

てなわけで、拝観料を払い、早速、収蔵庫へ向かいます。
靴を脱いで、扉を開けると、そこには、やはり、金箔に彩られた豪華な襖絵。
特別の展示室ではありますが、実際の室内と同様に再現され、
雰囲気が良く伝わります。

くまぞー「いいねー、こちらも。」

でもですね、雑誌などで見る写真と違って、金箔が褪せていて、
すこしくたびれた様子。
でも仕方ありません。描かれてからもう300年も経っているのですから。

展示室を出て、庭園やご本尊が安置されている金堂を拝観します。
この日の京都は、肌寒いものの、日差しが暖かく、
建物の周りに装飾されている色とりどりの幕が風になびき、
とても印象的です。

色とりどり…というのは、正確には「白、赤、黄、緑、紫」の五色。
ネットで調べると、五大色とか五正色とかいうらしく、
それぞれの色には意味があるそうですが、
その意味は深いところまで判りません。
でも、仏教への造詣が深い方なら、ご存じでしょうね。

そんな感じで、のんびり散策していると、時刻は2時半。

相方さん「もー昼ごはんは無理だよ」
くまぞー「えーここで、一つ我儘を言っていいですか?」

予定していたお寺を全て回るには、拝観時間が足りません。

くまぞー「三十三間堂と養源院飛ばして、東福寺向かってもいいですか?」
相方さん「はい、いいですよ」

三十三間堂は自分が、養源院は相方さんが拝観を希望していた寺です。

この返事の仕方を聞くたびに、いつも難しく思うのは、
どうでもいいという投げやりな感じなのか
それとも本当の意味で任せるととっていいのか、
よくわかりません。

でも紅葉の時期に来ていて、名所を押さえないのも、もったいない。
歩いていける距離ですが、ここはバスで、さっと移動です。


欲深い男同士の、京都おふたりさま2days

2007年11月18日 02時42分17秒 | 旅行
てなわけで、京都へ行ってきました。
今日からしばらくは、京都のお話にお付き合いくださいませ。
また、へなちょこ画像も、別館のほうへアップしていきますんで、
ぜひ、暇があったら、ご覧くださいませ。

11月15日、朝5時。
睡眠時間約5時間弱で起床。
いよいよ、今日は、待ちに待った京都旅行。
朝6時台の新幹線に間に合わせるために、東京駅へ出発します。

いざ、ホームへ行こうと、
乗換の東京駅地下改札を通ろうとすると、
自動改札の扉がしまってしまいます。
ここで、ありえないミスがあって、
乗車券と特急券が一ヶ月前のものでした。

これは、ビックリ。
一ヶ月以上前に予約したのですが、
指定席って、一ヶ月前からの発売じゃないですか。
発券した日は、本来なら、まだ買うことが出来ません。
たぶん、日だけ見て、10月15日と判断したのでしょう。

でも、払い戻してもらうことが出来ましたが、
予定していた「のぞみ」は、すでに満席。
そして約30分遅れて、京都へ向かうのでした。

しばらく居眠りをしていると、すでに、車窓は静岡。
自分の実家のあたりを通過し、指差しながら、
安倍川、大井川、天竜川、浜名湖などと地名解説をしながら、
あっという間に名古屋です。

名古屋を出発し、関ヶ原はこのへんかなと、
話していると、米原通過したのか、電車がJR西日本色です。
そうこうしているうちに、本当に、間もなく、京都。
急いで下車の支度をし、電車を降ります。

まずは、荷物をホテルへ送るサービスを利用しようと
観光案内所で受付場所を聞いたり、
ホテルに予約確認をしているうちに、
なんと、ホテルの送迎バスに載せれば、預かるというじゃないですか。
右往左往して、やっと荷物を送迎バスに載せたら、
京都到着から約30分も過ぎていました。

さあ、今日のメイン。京都国立博物館へ向かおうとしたら、
あの観光客のバス待ちの行列です。
自分は覚悟していましたが、相方さんは、ちょっと嫌がってます。

相方さん「歩いて行こう」

混雑が嫌いという以上に、早く見たいという意欲かな。
確かに歩けない距離じゃないですよね。
自分は京都の町並みを楽しみながら、
相方さんは鴨川を渡り、京都国立博物館へ。
狩野永徳をはじめ時代の権力者に愛された狩野派の絵師の作品を集めた
特別展へ。

がしかし!70分待ち。
待つのが苦手な相方さんも、メインのこの展示を見ないわけにはいかず、
おばさん達と一緒に並びます。
そして、いよいよ、館内へ。

おっ、きたきた「洛中洛外図屏風」
でたー「唐獅子図屏風」
迫力「檜図屏風」ドーン。

自分は相方さんにいろいろ教えられて
俄か知識しか知らないけれど、
とても素晴らしい作品ばかりずらっと、
これでもかと畳み掛けるように展示してあります。
権力を背景にした、圧倒的な豪華さとでも言うのでしょうか。

絵の事を言うと、馬脚をあらわすので、これ以上は書きませんが、
とにかくよかったです。

常設展の方も、すばらしい木造の仏像や掛軸など、
とても貴重なものだと思われるものがたくさんあるのですが、
なんだろう、館の古さも手伝って、なんだか、もったいない展示の仕方。

全て見終わると、すでに1時過ぎ。
博物館の周囲の木々も色づいています。
紅葉はまだまだと聞いていたけれど、
ちゃんと紅葉も始まってるじゃないかーと思いながら、
次へ向かいます。