さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

洋食屋でも喫茶店でもない、第3の道を行くナポリタン。

2010年03月25日 00時32分40秒 | 食べ物の話
そんなわけで、昨日のiPhoneな日記に引き続き、
自分が忘れかけていた、こんなダイヤルサービスのニュースから。

「『177』が10時間更新されず=気象庁の誤配信原因、陳謝(時事通信)」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100324-00000175-jij-soci


昔はですね…つい最近までは、テレビの天気予報の時間にならないと、
今日の天気予報って、わからなかったですよね。
すぐに知りたい場合や、一週間後などの天気を知りたい時の
週間予報や、国内はもちろん、遠く海外の土地の天気を知りたい場合は、
177を使って知る以外には方法はなかった気がします。

ネットでいつでも天気予報を知ることができるようになって、
どれくらい経っただろう?
さらに、現在地の天気予報や予想気温なら、
地デジ対応テレビのデータ放送のボタンひと押しで、
天気予報が見られたりしますよね。

もっと言えば、「117」番も、今はあまり使わなくなりましたね。
今は、ネットを通じて正確な時間が取得できて、
パソコンやビデオデッキ、携帯電話も時間がずれたりすることがないので、
ずれるものは、すれないもので合わせれば、それでオーケーじゃないですか。

あと、10年もすると、こういうサービスはなくなるのかな。
それとも、視覚障害者の方のために、残って行くのかな。

世の中は、変わっていくなあ。
そんなわけで、本題は、変わっていってほしくない、昭和のナポリタンのお話。

画像は、港区新橋2丁目ニュー新橋ビル1F「むさしや」で、ナポリタン。

最近では、ナポリタンは、
懐かしの喫茶店の味などという紹介をされることが多いですね。
ナポリタン=喫茶店という構図は、
喫茶店というものが、大人へのステップとして機能していたころの
時代のもののような気がします。
軽食といえば、ファーストフード店が主流になりつつあった
団塊ジュニアの世代では、その構図は、崩れつつあって、
喫茶店は子供の頃の記憶のまま、とどまっているかもしれません。
たぶん、僕の中でも、例えるなら、「タッチ」(あだち充)の中で出てきた
「南風」という喫茶店みたいなやつかな。

喫茶店は、今風に言えば「カフェ」なのでしょうが、
カフェは、自分の時間を過ごすのがならば、
昔の喫茶店は、実家の近くにあった喫茶店を思い出しても、
お客さん達とマスターのコミュニティそのものと言えるような気がします。

自分の浅い見識で「喫茶店」だの「カフェ」だのの違いを散々言ってきましたが、
この画像の「むさしや」さんは、実は、どちらでもなく、
8席ほどしかないカウンターのみのお店。
新橋のSL広場の隣にあるビルの中にあるお店ですので、
知っている方も多いかと思います。
カレーやオムライス、焼きそばも出してくれる、軽食カウンター。
カウンターの座席の後ろにはすだれが下がっていて、それが、
お店と通路を隔てる唯一のものです。

僕が東京に上京してきた頃には、こういう、サラリーマン向けの店も、
池袋駅西口の構内など、都内のターミナル駅付近にはありましたが、
駅ナカと呼ばれる駅構内のテナントの鉄道会社の取り組みや、
古いオフィスビルなどの再開発によって、
だんだん少なくなってきているような気がします。

大盛りを注文すると、カウンターの中で炒める音が心を躍らせ、
すぐに出てくる、山盛り出来たてのナポリタン。
出てくると、たしか、この店では、すぐにお会計です。
ケチャップの甘辛い味に、テーブルの上に粉チーズをお好みで。
もちろん、自分はたっぷりかけていただきます。

ピーマンやハム、タマネギもほどほどに、
太めのスパゲティにケチャップにからんで、
フォークで持ち上げるたびに、香ってきます。
でも、そんな香りを味わう余裕も打ち消す、大盛りの量は、
洋食屋や喫茶店、ましてやカフェにもない野性味を帯びてます。

そんなガツガツとした雰囲気漂うナポリタン。
街の眺めが奇麗になって行くのと同時に、
いつの日か、消えて行ってしまわないかと、
僕は心配でなりません。

再び、デジもの貧乏になりかけている男。

2010年03月24日 00時44分54秒 | 食べ物の話
これまで、携帯電話を買い替えると、携帯電話との思い出を
必ず日記にしてきました。
ブログを始めてから携帯を買い換えるのは、4回目になりそうです。


2005年9月8日「携帯とブログと私」
http://blog.goo.ne.jp/kumazzzo/e/9de9cdccc073c47079a85f1af7b6989f

2007年10月13日「携帯するものは、何ですか?」
http://blog.goo.ne.jp/kumazzzo/e/4af0aa1960ce51de931d16c9fcf7cf0a

2008年9月16日「デジもの貧乏になりかけている男。」
http://blog.goo.ne.jp/kumazzzo/e/214fab3209c46c931f91de9ac3b7bf59


今の20代前半の世代は、きっと物心ついたころには、携帯電話があったはずだから、
携帯電話なんて、とりたてて思い入れがないのでしょうが、
デジタル関係に詳しくない自分でも、
大学生のころから社会人にかけて、ポケベルから携帯電話、
パソコン通信からインターネット、i-モードなどの
通信手段の変遷をリアルタイムで経験すると、
携帯電話一つ買い換えるのも、感慨深いものです。

そんなわけで、つい、出来心で、買ってしまいました…iPhone3GS。
去年の秋ごろから、ゲイバーとかでiPhoneの話を聞くたびに、
欲しくてたまらなかったんですね。
でもですね、上の記事の日付を見てお分かりの通り、
最後に携帯を買ったのは、1年とちょっと前。
買ってから3か月後に24回分割払いがスタートする、
ソフトバンクの分割払いの買い方では、
石垣島で水没させて買い換えた前の携帯電話の支払いも終わってません。

が、しかし!
今年の1月で、水没携帯の支払いもやっと終わり、
紹介でiPhoneがちょっと安く買えるという相方さんからのお誘いと、
「欲しい!!」というマグマが噴火直前で収まりきれず、
ついに買ってしまいました。

電話はもちろん、ウェブをしたりメールしたり、
アプリケーションをダウンロードして
携帯電話のコンテンツが自由に加えてカスタマイズして…
初めて携帯電話を買った時には、こんな未来が来るとは、思いもしません。

もっと言えば、9代目を買ったときに、10代目の携帯電話が、
シャープでもパナソニックでもなく、
まさか、こんな、大きくて分厚くて、
おさいふケータイもワンセグもない、カメラ性能もそれほどでないもの
自分が選ぶなんて、想像もしてませんでした。

世の中は、どんどん変わっていきますな。

9代目の支払いは終わってないので、とりあえず、27か月の縛りが解ける、
今年の12月までは、2台持つことになります。
携帯電話のプランや有料サービスの見直しはもちろん、
家計のリストラをしないと、
デジもの貧乏どころか、本当の貧乏になってしまいそうです。

さてさて、古い携帯電話の中には、
みなさんどんな画像が残っていますか?
こまめにSDカードなどに移したりしたりしている人も多いかと思いますが、
不精な自分は、SDカードやら本体やら、画像があちこち。
しかも旅先の風景と、大方は食べ物画像ばかりです。

そんなわけで、古い携帯電話の画像から、載せようと思って
きっかけを逃してしまって載せられなかった、珠玉の一皿を。

画像は、神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下「La Bazza (ラ・バッツァ)」で、
たしか、渡り蟹とルッコラのスパゲティ…いや、ずわい蟹だったかな。
うる覚えでごめんなさい。
去年の秋、箱根・富士屋ホテルに泊ったときに、近くのレストランで食べた夕食でした。
口コミ評価も高かったので入ってみましたが、
ビックリするほど、何を食べてもおいしかったなあ。

特に、この料理が印象に残ったのは、
蟹が持つ海の幸のうまみを、オリーブオイルとパスタが充分に吸って、
香りも味も、とてもリッチな味わい。
ルッコラがさっぱりとして、アクセントになっています。
蟹というと、クリーム系のパスタが多いかと思うのですが、
なぜか、ペペロンチーノ系と蟹を合わせるというのは、
珍しい気がするのですが、どうでしょう?

食べてから日が経つと、
正直、そのおいしさを忘れてしまうことが多いのですが、
ここのお店は、なぜか、ずっと、その新鮮な印象がずっと残っています。

ずっと書かずじまいにあって埋もれてしまった画像がたくさん。
新しいiPhoneの写真が増えて行く前に。
その味と思い出が深いものから、
少しずつ、発掘していきましょうかね。


世界中のハンバーグを食べ歩く旅12

2010年03月16日 00時05分33秒 | ハンバーグ
東京は、だんだん暖かくなってきましたね。
寄り道して帰りたいところですが、
あちこちで散財してしまうので、心を鬼にして
まっすぐ部屋に帰ってきてハードディスクレコーダーに録ってあった
「5時に夢中」(MXテレビ)を見ると、
今日の「5時に夢中」は、ハプニング続出。

番組開始直前にトイレに行ったらしく、オープニングにマツコ・デラックスがいないし、
ハーゲンダッツから提供してもらった新製品のアイスが硬くてスプーンは刺さらない。

グダグダでもないし、ゆるいわけでもない、
なんというか、ぎりぎりな感じ。
夕刊紙の記事を伝えるコーナーは下ネタも多く、コメントも大変そう。
キー局の基準で言えば充分はみ出ているのでしょうが、
でもですね、テレビで放送しちゃいけないと思われる一線をはみ出さないあたりが、
マツコ・デラックスの頭の良さなんでしょう。

そんなわけで、画像は、やはり今日のようにハードディスクレコーダーで
録ったグルメ番組から行ってみたかった店の一つです。

豊島区東池袋2丁目「キッチン Oh!Way」で、
牛スジシチューかけハンバーグステーキ。

この日は、ブログを通じて知り合ったストレートの男性の方と、お食事。
ブログを通じて…ストレートという方でしかも男性っつーのは、
なかなかないことで、有難いことです。

番組情報では、たしか脱サラして始めた洋食屋だったような。
お店は、小さいけれど、ウッディでカジュアルな雰囲気の洋食屋。
ハンバーグを中心にして、ビーフシチューやオムライスなど、
今日の夕ご飯は、ちょっとおいしいものを食べたい!って時には、うってつけです。

番組で、石塚英彦が食べていた牛スジシチューかけハンバーグステーキ。
なんといっても、ハンバーグ!荒挽きですが、ごつごつとした感じではなく、
とってもやわらかい!口の中で、ほどけて、溶けていきます。
つなぎに塩を使ってないというところが、きっとその秘訣なのでしょう。
でも、肉の脂もじっくりおいしく、
もちろん、牛すじシチューは、そのハンバーグの溶けだすうまみを受け止めてくれます。
デミグラスの香り、味に、溶け込む肉汁と、荒挽き肉。
ひとくち口に運ぶごとに、
「すばらしい!」と声を出さずにいられません。

付け合わせはクレソンに焼き野菜。
レンコンなど、なかなか工夫された付け合わせは、
丁寧な仕事を感じます。

ボリュームでいえば、がっつりなのですが、
なぜか、愛おしくて食べてしまうのがもたっいない。
そんな不思議な魅力のハンバーグでした。

3月9日に旅立つ若者と、旅立てない大人の生姜焼き丼。

2010年03月09日 23時52分13秒 | 食べ物の話
東京は、雪降りです。
都心でも、一時積もりましたが、夜10時を過ぎて、
窓を開けてみてみると、降っているのは、冷たい雨です。

スーパーマーケットに寄り道して、
シャリシャリと雪が積もりかけた道を帰ってきて、
テレビのリモコンのスイッチを入れると、「クローズアップ現代」(NHK)は、
レミオロメンの歌が流れていました。

「3月9日 卒業ソングに託す思い」

いつもは、政治経済や社会で話題になっている現象をテーマで取り上げ、
その裏側を取材とゲストによるトークによって掘り下げる番組ですが、
たまに、不思議なテーマを取り上げることがあります。

すでに後半で、国谷裕子キャスターがまとめに入ってます。
ゲストは作家のあさのあつこさん。
国谷さんが歌詞を一部を引用して、こんな風なことを言っていました。

「旅立つ若者に対して励まし支える存在として、
 そういう存在になれるよう、私も常に目指していきたいですね」

…発言内容が正確じゃないかもしれないですが、
どこに共感したのかというのと、
あれほどキャリアとして確立されている方でも、
簡単に「若者を支える」側を標榜するのではなく、
理想の存在を目差して努力する視点に立っていたこと。

ホームページで今日の放送内容を読んでみると、
就職難で、将来が見通せない若者世代が、どんな思いで、
このレミオロメンの歌を聴いているのかというものでした。

…そうか、今日は3月9日。曲の題名「3月9日」と同じ日でした。
本当は卒業ソングではなく、結婚式で友人に向けて贈った歌のようですが、

「あなたにとって私もそうでありたい」

というフレーズは、なにかの門出を迎えた人間にとって、
同じように通じ合う、自分を支えてくれた感謝の思いや、
温もりを持った決意なのでしょうね。

そんなわけで、画像は、まったく関係なく、今日の夕食、豚の生姜焼き…丼。
世の中的には、生姜ブームのようですね。
生姜を使ったスープなど、この冬のミニヒットになったそうです。
一応、作る前にレシピをネットで検索したら、
「常識を覆すタモリ流の『豚の生姜焼き』を実際に作ってみた」
というページがヒット。http://getnews.jp/archives/36712

作り方を見てみると、どんな点が常識が覆っているのかよくわからないのですが、
小麦粉をまぶすという点(他のレシピでも、たまによく見る気がするなあ)や、
醤油、酒、みりん、しょうがの分量については、
適当できまってないという点くらいでしょうか。

うまいかどうかといえば、豚の生姜焼きらしい旨さ。
ビックリするほどかどうかと言えば、わからないけれど、
ご飯が進んで、前日の残りご飯と新しく炊いたご飯を合わせて、
多分2合以上食べた予感。

食べすぎることをわかっていて、わざと作る、豚の生姜焼き。
門出にも立てない自分の罪深さを感じます。

ひとりラーメン博物館48

2010年03月04日 00時22分19秒 | 食べ物の話
自宅にあるハードディスクレコーダーは、
勝手にいろんな番組を録り貯めてくれて、
重宝というか、絶対に自分では録画しないような番組も勝手に録ってくれます。
なので、500GBの容量がすぐにいっぱいになってしまい、たまに大掃除をするのですが、
このあいだ、録画されていた東京MXテレビの番組で、こんなタイトルの番組が…。

番組名「どさんこクッキング」

くまぞー「?」

タイトルに覚えがあって、なんとなく、再生したら、
あらら、札幌テレビ放送の夕方のワイド番組
「どさんこワイド179」の料理コーナー「奥様ここでもう一品」の部分だけを
集めて30分間の番組に編集しなおしたものを放送していました。

料理研究家の星澤幸子先生(北海道では有名な方のようです)と
一緒に映っているのは、局アナの木村洋二さんに明石英一郎さん。
2人とも、かつてSTVラジオで「アタックヤング」という深夜のラジオ放送の
パーソナリティを務めていて、自分が高校生の頃、
遠く離れた静岡でもかろうじて入る電波を受信して、よく聞いていた番組です。

恥ずかしい話ですが、このころ、自分は局アナになって、
ラジオ番組をやりたいと思っていて、
こんなに楽しいものが作れる仕事というものに憧れていました。

とはいえ、大学に入ってからは4年間、超はつかないけれど、
まあまあ氷河期を過ごし、山一証券も倒産するご時世、
マスコミ関係ということに拘っていられず、
超現実的な会社を片っぱしから面接して、なんとか正社員に。
自分にその才能があるとかないとか別にして、
どうしても自分の中でホモでデブというハンディキャップは、埋めがたく、
どうせ無理なんだしと、簡単にあきらめていたのかもしれません。

だから、あの頃からずっと、STVのお二人のアナウンサーは憧れでした。
こうして今も、局アナの第一線で活躍されているのを拝見すると、
いつまでも頑張ってほしいなと思ったりします。

本放送自体はもちろん生放送で、この日紹介されていた豆腐のケーキは、
事前に固める時間が足りなかったようで、切り分けると、ぐずぐずに。
でも、お構いなしに生放送時そのままの映像を編集し、流していました。
以前、「どさんこワイド」を札幌のホテルで見た時に、
同じ番組内に2回も料理コーナーがあって、やけに多いなと思ったのですが、
こうして独立系ローカル局に番組を販売する意味合いもあったのかもしれませんね。

そんなわけで、画像は、前振りとは全く関係のないけど、
自分の中では、前振り同様、学生の頃の懐かしさを持つ味です。

画像は新宿区西新宿1丁目「満来」でチャーシューつけめん。
「おいしい店」を探して出かけるということは、
実家にいたころは、もちろんあまりありません。
一人暮らしを始めた東京で、いろんな情報を集めて、
だんだんそうしたことに興味が出てきたのですが、
この店は、そうして人から聞いたりマスコミで知った店に行きだしたころに
行った店の一つです。

たしか、その時は「タモリがよく行く」とか何かで紹介されていて、
じゃ、行ってみようということで行ったのですが、
今となってはその真相はわかりません。
もしかしたら、生まれて初めて「つけめん」というものを食べたのは、
この店だったかもしれません。
その後、何度か訪れましたが、数年前に、建物の建て替え工事でしばらくの間、
閉店していて、それ以来、足を運んでいませんでした。
このブログで初めて書く店なので、おそらく5年以上は行ってなかったのでしょう。

久しぶりに食べた、満来のつけめん。
初めてつけめんを食べた、あの頃、麺が冷水で洗ってあることに、少し違和感がありましたが、
今では、ラーメンとは別物として、おいしく食べることができます。
そして、御覧のとおり、相変わらず、肉!肉!肉!と、
見ただけでアドレナリンの血中濃度が上がる、チャーシューの量。
恐ろしいほどの麺の量に、チャーシューがまったく負けていません。
心ゆくまで、麺とチャーシューのパラレルワールドを楽しむことができます。

食べ終わったころには、もうお腹がぎりぎり。
あーもう食べられない、どーしよう。
でも、その瞬間こそ、究極の満足です。