さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

能書き云々は後でいいから、先にうまいもんを食わせてくれ。

2013年11月05日 23時12分12秒 | 食べ物の話

んなわけで、昨今、メニューの偽装が話題になっていますな。

今回のニュースで、気になるは、どうでもいいことと、ちゃんとしなくちゃいけないことが、

ごっちゃになっていて、大切なことがぼやけているような気がします。

たとえば、

「地元の朝採り野菜を使った、○○シェフのお任せサラダ」

みたいな、メニューがあるとするじゃないですか。

・地元産以外の野菜を使用していました。

・市場の開いていない日は、前日収穫した野菜を使用していました。

・○○シェフ以外が、レシピ考案も調理も担当し、○○シェフはまったく関与していました。

…例を挙げれば、こんなことが騒がれていますよね。

品種や産地を偽装して、実際より著しく良いものに見せるもの(景品表示法の優良誤認とかでしょうか)でなければ、

今、世の中で叩かれて社会的制裁を受けるほど悪いことではないような気がします。

海外産の安い牛肉なのに松坂牛とメニューで謳って高い値段をとるなどは、まったくダメで、

そのような例以外も、もちろん、悪いは悪いのですが、

手ごねハンバーグが手ごねがなかったなどは、言われているほどの騒ぎじゃなく、

基本は、おいしいものが食べれるなら、どうでもいいと。

 

メニューの表記も、おいしさを連想させる大切な要素かもしれないけれど、

内容を伝えるのに必要な表記だけで十分で、

それこそ、こだわりを前面に出しすぎると、自分には少しくどい説明に聞こえたりするので、

自分にとっては、メニューの表記は、それほど重要じゃなかったりします。

料理を提供する側も、もっと自信をもっていいのでは?

ブランドや調理法などのイメージに左右されず、

おいしいものをおいしいとちゃんと判断できる消費者でありたいと思う今日この頃です。

画像は、吉野屋の子会社が新規事業として杉並区・新高円寺駅近くに開いた、ピザ店のマルゲリータとジェノベーゼ。

混み合っていたので、お持ち帰りしてきました。

吉野屋と聞くと、イメージがイマイチに感じる人も多いでしょうが、1枚500円だったら、上出来です。


それは、忘れられない記憶の味の、鳥唐揚げ弁当。

2013年01月30日 23時56分09秒 | 食べ物の話

なんだかんだと言っているうちに、1月の終わり。

11月の終わりにちょっとした人事異動があって、

同じ部署内で、担当がちょっとばかり変更になっていました。

異動と言っても、仕事内容はほぼ同じで、扱う分野が違うだけ。

座っている机も、一列隣に移っただけです。

本格的には年明けの今年1月から担当になり、仕事を始めているのですが、

一緒に仕事をする人達もちょっと違えば、お取引先様も違う。

仕事の流れもちょっと違えば、流れる速さも違う。

自分にとっては、慣れないことも多く、まったく新しい職場と言っていいほど、緊張する毎日です。

おかげで、就寝時間も、早くなりがちな一方、朝は「会社行きたくない病」と闘って、

何かを振り切るように玄関のドアを開けて出ていきます。

 

担当も変わっているのですが、所属部署の職場自体の場所が変わって、

昨年11月からは埼玉県の蕨市まで通っています。

JR京浜東北線沿線で言うと、伊勢丹やパルコがある浦和と、そごうがある川口に挟まれた、

蕨の駅前は、乗降客が決して少なくない割には、若干寂し目。

昼飯を食べに出るにも、どこで食べようかと悩んでいましたが、

異動後は、近所のスーパーのお弁当を買って、社内で新しい同僚と一緒に食べる毎日。

異動前は、昼飯の時間は遅めで、ひとりで外に食べに行っていたので、

そんな昼飯事情も慣れるまでにも、もう少し時間がかかりそうです。

 

画像は、JR大森駅東口にある、鳥専門弁当店「鳥久」のお弁当。

本店は蒲田にあるようですが、本店のホームページには、大森の店の記載がないので、

のれん分けか、何かでしょうか。

鳥料理店でもなく、弁当店でもなく、鳥専門の弁当店という不思議な店のメニューは、

折に唐揚げやモモ焼きなどとご飯が入った、500円~700円お弁当と、

唐揚げ中心の御料理折詰の数種類のみ。

衣も香ばしくふわっと揚がった唐揚げの味は、大森勤務が終わって2カ月たった今でも忘れられません。

 

大森勤務は2カ月足らずでしたが、オフィス街でもあったため、

ワンコイン500円から、いろんな店でランチタイムのメニューがあって、

食生活的には、とても満足な2か月でした。

大森が懐かしくなくなるまで、もうちょっとかかりそうですな。


回る寿司が、過去の風景となってしまう日。

2012年11月13日 23時53分28秒 | 食べ物の話

たまに寿司が食べたくなるのですが、

所詮、僕が食べられるのは、スーパーの総菜の寿司か、回転寿司。

以前は、立ち食いの寿司屋にも行くことはあったけど、

今では、回らない寿司屋には、随分と足が遠のいています。

回転寿司店は、ただ回るだけでなく、大手チェーン店を筆頭に、いろいろ進化してて、

タッチパネルで注文が出来たりするのは、居酒屋チェーンなどでも見られ、

良くある光景になりつつありますよね。

皿の片づけのための投入口が用意され、片付けた分、景品の抽選に参加で来たり、

また来店者の着席からの経過時間によってレーンに流す商品を変えたり、

面白い仕掛けで、効率的な運営がされているようです。

 

んでもって、この間、ふと、寿司が食べたくなって、渋谷にある元気寿司に立ち寄った時の事。

店内を覗いて、ああ、ついに、こんな日が来たんだなと思って驚いたのは、

回転レーンが見当たらないこと。

すべての商品がタッチパネル経由の注文で、いまどきの回転すし店と同じく、

リニアモーターカーのような小さな台車がレーンの上を自動的に移動し、

皿が運ばれてくるわけです。

 

ベルトコンベアで流れてくる商品を遠くから狙いを定めて、

目の前で取るという楽しさが、従来の回転寿司の真髄だと思うのですが、

注文レーン(?)と回転レーン、二つあったら、目の前を流れていても、

新しい商品を注文したいというお客さんが増えてきたというこのなのかな。

店側も、設備投資が少なくて済むだろうし、商品の廃棄ロスも少なくなるだろうし、

一石二鳥なのかもしれません。

渋谷という土地柄もあってか、ちょうど来店していた外国人のファミリーは、

メニューの英語表示もあって、言葉の壁がないタッチパネルの注文は重宝しているようでした。

 

この間も、久しぶりに会う友達と行った回転すし店も、

回転レーンには、午後7時台でも商品はスカスカで、タッチパネルによる注文がメイン。

もしかしたら、あと20年もしたら、回転すしは、ポケベルや折りたたみ携帯電話のように、

絶滅していってしまうかもしれませんな。


冷やし中華、終わりました。

2012年10月02日 00時38分13秒 | 食べ物の話

…10月。

台風の置き土産の季節はずれの暑さ。

今日、昼飯で入った中華料理のチェーン店で、

隣に座った老人が「冷やし中華ください」と注文したのが耳に入ったのですが、

メニューから外れていて、店員に「ありません」と言われて、しばし無言。

困惑と言うか、むしろむかついているようで、ささやかな抵抗の後、タンメンを注文していました。

 

10月だから、冷やし中華なんてもうないのは、当たり前だろっと思ったのですが、

自分も、そんな老人のわがままが気に触るほど、

久々の暑さにやられそうになった10月のスタート。

前の記事にちょっと書いたのですが、8月は2週間ばかり入院して、それ以来、

9月もブログを放ったらかしていました。

そういえば、今年の夏は、冷やし中華もそうだったけど、大好きなそうめんを食べてなかったな。

入院中の、少しものたりない食事で貯めたストレスを振り切るように、

肉や、揚げ物を随分食べて、体は一回り大きくなりました。

 

今日はこれ食べたとか、あれ食べたとか、そんなこと書いても、

なんか、気持ちが満足しないような気がして、かなり迷っていました。

でもこのままブログを終わりにするのも、なんか中途半端で。

また、ぼちぼち、書いていきますか。


メロンの果汁を一滴もこぼしたくない男。

2012年06月25日 22時29分40秒 | 食べ物の話

んなわけで、画像は、茨城産メロン。

恥ずかしい話ながら、茨城がメロンの産地と知ったのは、この数年のこと。

こっち系に人気のある某海岸へ行くと、海岸沿いの道路には、

メロンの栽培が盛んなことを匂わせるような、「メロン狩り」などの農園の看板をあちこちに見かけます。

「おっ、メロン狩りなんかできるんだ。えーっ」という驚きを感じたのを覚えてます。

メロンの産地は、生まれ育った静岡や、夕張メロンに代表される北海道などが有名だと思っていたけど、

茨城が生産量全国第1位だとか。

たしかに、高級メロンの栽培としては、静岡や夕張は、知名度があっても、

トータルの生産量としては、他県の方が、優位に立っているのでしょう。

 

大洗町にある、アウトレットモールの一角には、地場の生産品を売る店舗があって、

今が旬のメロンが、大小、様々な種類売られていて、

変わり種で「メロンどら焼き」なんて商品も。

この日は、せっかくだったので、メロン2玉と一緒にメロンどら焼きも買ってきました。

メロンが入っているのではなく、メロンピューレを混ぜた白あん入りでしたが、

もしかして生メロンを使ったどら焼きなんかも、意外においしいのかもと感じました。

 

そして、メロン。

赤いほうがクインシーメロンで、緑のほうが、オトメメロンだったかな。

メロンは種の部分をきれいに取り除くのが、実に面倒。

いや、がさつにざっくり取り除くのならば、簡単ですが、ほら、このくぼみに、

甘い果汁が、たっぷり溜まっているじゃないですか。

なるべく果汁を捨てずに、種だけを、最後の最後まで、きれいにスプーンですくう。

その面倒を乗り越えれたものだけが、柔らかく甘い果肉と果汁にたどりつけるわけです。

 

僕の子供のころは、外側に網目の模様がない、プリンスメロンが、市場では圧倒的でしたが、

やはり、メロンと言えば網目のイメージ。当時は、プリンスメロンは、まがい物のイメージがありました。

いまでは、アンデスメロンやクインシーメロンなど、網目系(?)で、かつ、安くて手ごろなメロンが随分増え、

一人暮らしや高齢者が増えた今では、

バカでかくて、一人では持って帰るのも困難でカットしたものを買うしかないすいかよりも、

メロンのほうがポピュラーになったかもしれません。

時代は変わっていきますな。


あの輝いて見えた、ケンタッキーに、もう一度。

2012年06月18日 23時53分55秒 | 食べ物の話

んなわけで、地下鉄サリン事件の特別指名手配犯の最後の一人が、ついに、逮捕されましたね。

先日、高橋克也容疑者が逮捕された日の夜、フジテレビでは、緊急特番を組んでいましたが、

地下鉄サリン事件が起きた1995年当時は、

教祖の松本智津夫死刑囚が逮捕された日をピークとして、それまでの約2ヵ月間、

連日のようにテレビ各局がオウム特番を組んで、カルト教団の起こしたテロについて、

カメラや記者が追い続けていましたよね。

一方的な報道はまずいとバランスを取るためなのか、テレビにゲスト出演する教団幹部は、

「阪神大震災は、アメリカの仕業」など、普通のテレビ番組では、

ぜったい放送できないようなヘンテコなことを、大真面目な顔して言うし、

地下鉄サリン事件以降も、警察庁長官の狙撃事件や不審物爆発事件など、次々と事件が起き、

テレビカメラの集まる南青山の教団本部前で、教団幹部が刺殺されたり。

そんな教団の姿を追うテレビ特番は、連日の高視聴率。

久しぶりにあの頃の、社会の不安や緊張を煽るような、テレビの熱狂を思い出しました。

 

んなわけで、画像は、ケンタッキーフライドチキン。

7月4日は、創業記念として、一日だけ昼間に時間限定でオリジナルチキン食べ放題を、

全国の店舗で実施するとかしないとか。

現在、全国で一か所だけケンタッキーフライドチキンのビュッフェがあるのですが、

この日は、全国で、その興奮を味わえるわけです。

ただですね、ちょっと最近、気になるのは、

昔に比べて、チキンのサイズが小さくなったんじゃないかな…という疑問。

昔から、チキンの部位によって大きさが違うの十分承知してるけど、

最近、久しぶりに、続けて毎月28日「にわとりの日」だけに販売する、

オリジナルチキン4ピースにクリスピーチキン3ピース入った950円パックを

買ってみたら、いや、それにしても、小さいなあというのが、実感。

それでも、これは、とりの日用に、わざと小さい部位を用意しているのかと思い、

後日、通常の日に、通常価格で買ったところ、やはり、小さい。

これで240円は、ちょっとどうなんだろう?と心配になるわけです。

 

フライドチキンと言ったら、ケンタッキーしか考えられなかった子供のころ、

しゃぶりつくように食べた、あの頃のワクワク感は、

今のケンタッキーには、もう求めることができないのか。

僕が大人になっても、そのヒエラルギーの頂点にいたはずの、ケンタッキーは、

コンビニのチキンに、その座を譲ってしまうのか。

もしかしたら、今度の食べ放題では、そのノスタルジーを少しだけ、感じられるような気がします。

7月4日か…ちょうど昼飯時間とぶつかるので、挑戦してみましょうかね。


ゴールデンウィークごっこと阪急電車片道15分の奇跡ごっこ。

2012年05月06日 02時02分59秒 | 食べ物の話

世の中は、ゴールデンウィークですな。

ゴールデンウィークにどこか出かけるのは、混雑とかいろいろ面倒なこともあるけれど、

お休みをみんなが楽しもうとするパワーというかエネルギーに溢れている中に、あえて行くというのは、

僕は嫌いじゃなくて、今日は、ひとりGWごっこで、公園内の丘一面に芝桜が咲くことで人気の、

秩父の羊山公園へ行ってきました。

江の島にしようか箱根にしようか、高尾山にしようか、新宿に着いても迷っていたので、スタートが遅れ、

レッドアロー号は何本も後も満席。特急以外の列車も、通勤電車並みに混雑していましたが、

ゴールデンウィ―クっぽい風景と、食事を楽しんできました。

 

夜は、ずっと見たかった映画で、「阪急電車 片道15分の奇跡」が地上波で放送されていました。

映画館で見る集中力とは違い、家事しながらだとか、iPhoneいじりながら、パソコンでwebみながらなど、

部屋には、テレビ以外の誘惑が多いじゃないですか。

本を読むのが苦手なのと同じように、集中力が散漫して、一つの事に集中できず、

大事なところで、ストーリーでとっても大切な言葉を聞き逃してしまうんですね。

でもですね、さすが、昨年から今年にかけて、様々な映画賞で話題になるだけあって、

そんな「ながら視聴」で、何度もテレビから意識が離れても、耳から入ってくる言葉が、手を止めさせ、

また映画に意識が引きこんでいってくれました。

 

個人的なつながりだけを重視し、社会の中で他人との関わりをなるべく持たないようにする傾向が強い社会で、

見ず知らずの人からの、ちょっとした言葉や行動などが、きっかけになって、

一人ひとりが、それまで気づいていなかったことに気づかせることになったり、

ずっと大切に思っていることがあっても、言えずにいたり行動に移せなかったりすることが、

または自分の行動や態度を変えることになったり、

その気づきや行動の変化が、またきっかけとなって、誰かに気づきや行動の変化を与えることができるし、

本当は、社会ってそうした関係性で成り立っていることに、気づかせてくれた気がします。

明日、もしそんな気持ちになった時に、少し背中を押してくれるような気分になりました。

 

実は、今日は、午前中、飯能で、西武池袋線から西武秩父線に乗り換える時、

西武秩父から折り返しでホームに入線してきた電車に、大勢の客が、先を争うようにドアから入っていったのですが、

2ドアで、座席からドアへの移動が長いためか、降りるのにすこし遅れた中高生っぽい一団が、

我先に座ろうとなだれ込む客に阻まれなかなか降りることができず、

池袋行きに乗り換えし損ねそうだったんですね。

もしそれに気づいた周りの人が一人でも、先に降りる人優先って声を出してあげればよかったと思うし、

お客さんが車内の奥のほうに奥に全然入っていかないことに、その列の最後尾で、少しイラついた自分も、

突然乗客の中から割って飛び降りてきたのを見た後、イラついたことに、少し反省です。

 

散々去年話題になった映画の内容を、今更、こんなところで力説するのも、何ですが、

まだ、もし見たことがない方がいらっしゃったら、ぜひ、DVDなどで、

ご覧になってみてください。

 

んなわけで、画像は、大阪市北区小松原町「美舟」で、ミックス焼き。

映画の阪急電車の沿線じゃないですが、阪急梅田駅から歩いて5分くらいでしょうか。

大阪はあまり詳しくないので、間違ってたら申し訳ないですが、

阪急東通りの中の阪急百貨店側に近いほうにあります。

老舗と言う事で、テレビや雑誌によく紹介されているようです。

古い店構えと年季の入った鉄板。店の前を漂う焦げたソースとあげかすの匂い。

店主のおじさんは、そっけないですが、焼き方がイマイチ解っていない、完全観光客の僕らにも、

ちゃんと焼き方を教えてくれ、愛想がいいだけの店とは反対の意味で暖かさを感じます。

出来上がりは、画像がぶれていて見苦しいけれど、見てのとおり、ふっくらとして、さすが、本場です。

鼻先をくすぐる削り節とソースの匂いに、口に入れたときの、ふんわりしゃきっとした食感は、

こなもんって、本当に幸せだなと思わずにはいらません。

遅い時間だったので焼きそばは売り切れでしたが、今度行く機会があれば、ぜひ、チャレンジしなくては。

 


自分が子供のころから、あの人は、そうだった。

2012年04月26日 00時27分19秒 | 食べ物の話

んなわけで、最近、あまりブログでの書き込みがアクティブじゃないので、

このブログを、どんな方が見ていらっしゃるか解らないけど、

おそらくこのブログを見ている皆さんが、あまり興味がないだろう、

そして自分もこれまで、それほど関心を寄せていなかったこんな人の、こんなニュース。

「東郷健さん死去 『雑民党』率い同性愛差別撤廃を訴える」(朝日新聞)

http://www.asahi.com/obituaries/update/0425/TKY201204250637.html

 

東郷健氏が国政に参加しようとしていたのは、ちょうど自分が子供のころ。

自分の父親は、たぶんというか、おそらくというか、ほぼ絶対ゲイフォビアで、

東郷健氏の話が何かの拍子で出ると、キチガイ扱いで、大変、嫌ったのを覚えています。

自分の価値観と相容れないものを語る時の、嫌悪に満ちた父親の言葉や、その表情には、

子供のころから、随分と、嫌な思いをした気がします。

東郷健氏の、その政治主張をちゃんと聞いたことも理解したこともないけど、

少し過激な、左翼的な思想の持ち主でったことは

たまに話題になった政見放送や選挙公報などで、よく理解できました。

しかし、自分が同性愛者と自覚してからも、父親の影響もあり、どうも、個人的には好きになれない存在でした。

 

 

世の中は、当たり前ですが、

大多数の異性愛者の価値観をもとに、社会的な合意がされ、システムが形成されてきた中で、

どうせ、僕らのような異性愛者がガタガタ言ってどうこうしたところで、

そんなに大きく世の中は変えられないし変えちゃいけないと思うけれど、

気がつけば、時代は、いつのまにか、21世紀。

マツコ・デラックスのような、ただの色ものでない存在が、世の中から支持されたり、

区議会議員レベルから徐々にですが、同性愛者やトランスジェンダーの方が着実な政治活動に参画するようになって、

徐々にその僕らのような存在も、少し生きやすくなっているのかなと感じたりします。

 

そういう意味で、もしかして、東郷健氏は、60年代70年代80年代と、まだ世の中が寛容でない時代に、

異形であることで言いようがない生きづらさを感じる中、そのストレスを過激な主張に昇華して、

社会にナイフを突き付けていたのかな。そう思うと、少し、東郷健氏の気持ちが理解出来た気がしました。

久しぶりに、東郷氏の名前を聞き、昔の思い出や、昨今の同性愛者を取り巻く環境について、

ちょっと頭によぎったのでした。

 

んなわけで、画像は、練馬区大泉学園町7丁目「あわ家惣兵衛」でリラックまんじゅう。

リラックマの版権を持つサンエックスと和菓子店がタイアップしてつくった商品らしく、

食べるのが申し訳ないくらい、かなりちゃんと可愛く作ってありました。

某ゲイバーで、お客さんからの頂き物でした。

昭和の時代は、そこでしか、出会えることがなかったり、自分を解放することができなかった時代。

そういう場所のとりまく環境も、だんだんと変化している、21世紀だったりします。


肉をおかずに、肉を食べる。

2012年04月03日 00時36分57秒 | 食べ物の話

新宿三越アルコットが3月31日に閉店してしまいましたね。

旧三越新館が閉店し、大塚家具が出店したのが、1999年。

結局、残った本店で営業を続けた三越でしたがそれも駄目で、

テナント専門店に衣替えした新宿三越アルコットでしたが、

数年前に、三越と伊勢丹が経営統合。

至近距離にある伊勢丹新宿店との関係から、改装して、

すこし伊勢丹らしいテナントを誘致したり、いろんな可能性があるのかなと思っていましたが、

結局、閉店という選択。自分としては、ところどころに、使えるショップがあっただけに、残念でした。

しかも、退店した跡地には、ビックカメラが出店することに。

家電量販店は好きですが、新宿に、これ以上は、必要ない気がします。

 

とにかく、一番残念なのは、新宿三越アルコットに出店していた、ジュンク堂の退店。

ネット配信の記事からは、閉店決定ぎりぎりまで、ビックカメラと交渉したなどという話が、漏れ聞こえていましたが、

本などほとんど読まない自分も、背が高い木製の書棚から醸しだされる独特の雰囲気は、

とても落ち着く場所のひとつで、旅行関係の書籍を買うときは、必ずジュンク堂を選んでました。

また、ライバル店でもある、紀伊国屋書店がすぐ近くにあったということも、

ジュンク堂新宿店は、自らの性格付けを迫られていたかもしれません。

 

紀伊国屋書店に対抗できる大型の書店としては

西新宿のコクーンタワーにあるブックファーストも頑張ってほしいところです。

本屋にはあまりない、曲線の動線と複雑なレイアウトの店内は、興味が向くままに本を探して歩いていると、

本の森の中に迷い込んでしまうような雰囲気。

でも、旅行関係の書籍がイマイチ少ない気がするかな。

 

そんなわけで、今日の本題は、肉。

画像は、杉並区西荻北3丁目「キッチンキャロット」で、ステ盛りチキン。

久しぶりにキッチンキャロットで、肉三昧です。

 

この店に初めて来たのは、自分が学生のころ。

当時、自分が好きだった、地元に住む男に連れてきてもららったのが、初めてでした。

たぶん20歳のころだから、初めて食べてから、すでに15年以上経っているはず。

そのころから、人気店で、ごはん、味噌汁、ドリンク付きで1580円と、値段も変わってない気がします。

この日も、40分ほど並びました。

最寄駅はJR中央線西荻窪駅。その男もすでに住んでおらず、自分にとっては、特に用事がない街ですが、

この店に行きたい為に、わざわざ降りて食いに行くほど、価値があるような気がします。

 

この日は、心を鬼にして、ご飯の大盛りを我慢したら、

あっという間に、ご飯を食べつくし、鉄板の上に残る肉の塊。

ビーフステーキ、チキンステーキ、チーズハンバーグ…肉をおかずに、肉を食べるような、

とても贅沢な至福を味わってきました。

 

いつまでも、この味を楽しめますように。

桜が一斉に咲き散って行ってしまうせつなさや、

ジュンク堂のような好きだった場所がなくなってしまうせつなさと同じようなせつなさを、

僕は、この店を食べ終わって店を出るたびに、いつも感じずには、いられません。


往く冬を惜しむ。

2012年03月18日 23時35分39秒 | 食べ物の話

なんかですね、数週間前のブログでも書いたかもしれませんが、

仕事が忙しい時期を迎え、さらにその勢いが増しています。

残業こそ、まったくない職場なのですが、気持ちとしては、残業してでも、ひとつひとつ作業を確認し、

遅れ気味の作業を着実に進めたいところ。

しかし、時間に追われるように、一週間があっという間に過ぎて行きます。

気がつけば、金曜日…そんな日々がずっと続いています。

でも、憂鬱な月曜日のことを考えると、あっという間に金曜日が来ることは、

違う意味で、有難いことではあります。

気がつけば、3月も下旬に差しかかってるじゃないですか~

新幹線から見る車窓のように時間が流れ過ぎ去っていくような気分です。

 

昨日、水戸の偕楽園に梅を観に行く機会があったのですが、

今年の冬が寒かったのを証明するかのように、まだ梅は四分咲きくらいでしょうか。

例年なら、梅の季節も終盤でしょうが、梅の開花に合わせ梅まつりも延期したようで、

看板の上から、シールを貼って、期間を訂正した跡が残っていました。

実は、自分の実感としては、今年の冬が極端に寒かったとはあまり感じないのですが、

暖かい日がほとんどなかったという表現がしっくりくるかも。

この調子だと、桜が咲くのも、本当に予測通り、遅くなりそうです。

 

なわけで、画像は、荒川区西尾久6丁目「ふく扇」で、たこせん。

都電荒川線の荒川遊園地前近く、地元の人達には有名な、レトロ感あふれるローカル遊園地

「あらかわ遊園」へ向かう道路の脇、路地にある小さな店です。

 

行ったのは、今年の1月。地方から出てきた友達を連れて東京を案内していて、

都電荒川線に乗って、あらかわ遊園に行ったのですが、

気がつけば、楽しんでいたのは自分のほうでした。

この日も、風がなければまあまあ耐えられる寒さでしたが、荒川付近だからか、特にこのあたりは寒かったなあ。

そんな寒い中、数名のお客さんがおじさんのたこやきを待っているのですが、焼くペースは、とってもゆっくり。

よくしゃべってくれるおじさんと、待つお客さんの子供が面白くて、なんとか待てましたが、

30分くらい待ったような気がします。でも、それでもいいと思えるのが、下町マジックかもしれません。

自分は、テレビでたこせんを紹介されているのを見て、この店を知っていたのですが、

たこやきをせんべいで挟む、このスタイルは、大阪ではポピュラーみたいですね。

寒い中待って、冷え切った体に、ほっと一息つく暖かさ。

iPhoneで撮った画像を見返していたら、そんな冬の出来事が、

根雪のように記憶となって、そっと積もっていたのに気づいた、3月の夜でした。


春キャベツよ、早く来い。

2012年02月27日 23時32分01秒 | 食べ物の話

なんつーですかね、毎日が早く過ぎて行きます。

自分の仕事は、季節の変わり目、ちょうど今頃がボリュームが一番あります。

月曜日の憂鬱は、朝九時の緊張をピークに、あっという間に意識の奥に押し込まれ、

気がつくと、金曜日がやってきて、心残りと不安を抱えながら、週末の夜へ。

ちょうど一年前の、あの地震が起こる直前も、そんな週末の不安が少しでも減るように、

パソコンの前で作業に没頭していたのを思い出します。

晴れた日の、ガラス越しの日差しは、高さや角度が冬のそれと違い、春の訪れを感じるけど、

その空気は、まだまだ寒く冷たく、喜びと落胆が交互にやってくるようです。

 

んなわけで、何が言いたいのかと言えば、画像はキャベツ。

最近、キャベツが高いですね。

ここ数カ月、毎週3~5回は、夕飯にキャベツの千切りを半玉分食べていて、

週に2個くらいは、キャベツを1玉買っています。

自分が立ち寄るスーパーマーケットの、この冬の値動きをなんとなく思い出して追ってみると、

1玉198円を底値に、300円近いことも。

玉がしっかりと重い時もあれば、ちょっとイマイチな時もあり、

切った時の断面に、一喜一憂です。

こないだ切ったキャベツは、その軽い切り心地がなんとなく春っぽく、キャベツにも春が来た!と思っていたら、

春キャベツは4月以降に市場に出回るとか。本来なら、まだ出回っていないはずです。

そういえば、春キャベツの事で知っているのは、その言葉の響きだけで、

冬キャベツとどう違うのかさえもよく解っていませんでした。

葉の巻具合が緩いのも、春キャベツの特徴の一つらしく、

もしかして、サクサクとした切り心地は、当たっていたのかな。

いや、食べた瞬間に、あっ、もしかして、春キャベツだって気がつく日が、そのうち、やってくるのかもしれませんね。


デミグラスソースは、おっさんを浪費する。

2012年01月21日 18時43分18秒 | 食べ物の話

んなわけで、寒いですな。

東京は、昨日、雪がふりましたね。

静岡から東京に初めて出てきた1993年~94年の冬。

初めての東京の雪だから印象に残ったという以上に、沢山雪が積もった日が何度もあって、

雪道の上をザクザク歩いて、受験会場に行った覚えがあります。

そのころと比べても、少し雪が降る日が減ったかもしれませんね。

 

そんな自分は、来週、ちょっとした休み。

今年はどこも行くつもりがなかったのですが、旅心がむくむくっと急に大きくなって、

いろいろ調べているうちに、残っていたJALのマイルがあったので、つい、クリック。

旅行に行こうと決めてから、出かけるまで、1週間弱というのは、ほぼ最短に並びます。

…ただ、ホテルが決まらない。

ラオスの時は、町の小さかったり、周りもそんなお客さんばっかりだったので、それでもよかったのですが、

今回は、どーしようかなあ。

現地で安いゲストハウスを探すか、安全安心を、事前に予約&お金で買うか、

出発するまで、あと4日、ずっと迷うことになりそうです。

 

んなわけで、画像は、新宿区荒木町「キッチンたか」で、デミグラのビーフ。

場所は丸ノ内線四谷三丁目駅から、四谷方面にちょっと歩いた場所にある、小さいお店。

このブログに、閉店した「洋食エリーゼ」(四谷)と、

この店の味を引き継いでいる「洋食KOBAYA」(富久町)の話を書いたら、

エリーゼの味を引き継いでいる、この店を、ブログのコメント欄に書いてくれた人が教えてくれました。

 

「エリーゼ」で有名だったメニューのひとつに、「ビーフトマト定食」というのがあって、

この「キッチンたか」でも「トマトのビーフ」として復活しているのですが、

今回食べたのは、もとのお店にはなかったメニューで、「トマトのビーフ」のデミグラスソースバージョン。

牛薄切り肉と玉ねぎの薄切りを、デミグラスソースで、炒め煮込んだ料理で、

一番近いのはハッシュドビーフとかビーフストロガノフみたいなイメージでしょうか。

 

たっぷりのデミグラスソースで食べる牛肉。

反対に、牛肉でデミグラスソースを食べると言っても過言ではありません。

僕はエリーゼのハンバーグのデミグラスソースが大好きでした。

その味をしっかり引き継いだ、おいしいデミグラスソース。

牛肉の脂がデミグラスソースに溶けて、それはそれは、リッチな気分。

そのデミグラスソースには、食欲そそる生クリームの模様と、円盤型のフライドポテト。

ビーフシチューとかでもたまにある、デミグラスソースの上にじわじわってひろがる生クリームの模様って、

なんであれだけで、テンションあがるんだろう。

お皿をきれいにしたくなるくらい、ごはんがたっぷりたべたくなる味です。

日曜日は営業していないようなので、行けるチャンスはなかなかないのですが、

行けるときは、ちゃんと行って食べることで、陰ながら、お店を応援したくなる、そんな小さな洋食店です。


サンクスのある町に住むか、ローソンのある町に住むか。

2012年01月16日 22時25分01秒 | 食べ物の話

えーとですね、自分は東京に上京してきて、大きい引っ越し小さい引っ越し含めて、

6回引っ越しをしています。

このブログを始めてからも、一度、小さい引っ越しをしていますが、

この時は、同じ町内の引っ越しで、この10年は、今住んでいる中野新橋で、落ち着いています。

どんな町で生活するかって、自分には大きな問題です。

たとえば、自然がないと生きていけないとか、生まれ育った所が一番とか、人それぞれですが、

自分は、そんなに自然がなくても生きていけるし、田舎すぎると寂しすぎて駄目。

かといって、高層ビルがビュンビュン立っていているようなところも、駄目。

今住んでいる場所は、住宅や商店のバランスや、道路の歩きやすさや駅へのアクセスなど、

人と町全体が近い雰囲気のところがとても気に入っています。

 

そんな中野新橋ですが、数年前に、大好きだったモスバーガーが閉店してしまいました。

そのほかにも、ドトールや駅の入り口からすぐ近くの個人経営のラーメン店や電気店など、閉店が続き、

商売をする所として、あまり魅力がない町になってしまったのかなと、とても残念だったのですが、

先月、なんと、コンビニエンスストアのサンクスが閉店。

もともと、都市部のコンビニは、オーバーストア気味ではあるけれど、

中野区の中でも、人口密度が高いエリアだけに、

大手コンビニの撤退が意味するものを考えていた矢先、

自宅のポストに、とあるチラシが…。

 

「ローソン中野新橋店 1月15日オープン」

…おおっ!これは喜ばしい!!

しかも撤退したサンクスの跡地。そっかー、もしかしたら、

オーナーさんが、単に、フランチャイズを鞍替えしただけだったのかもしれません。

中野新橋は、これまで、ローソン空白地帯。

プレミアムロールケーキを買ったり、ローソンチケットを利用するには、

中野坂上や西新宿五丁目の山手通りや、

東高円寺の青梅街道、方南町の方南通りまで行かなくてはなりませんでした。

 

そんなわけで、画像は、ローソン中野新橋店で、お買い物かご。

昨日は、オープニングセール中で、おにぎりやパスタ、サンドウィッチが50円引き。

うちカフェスイーツが30円引きなどなど。

…100円未満を除くって、105円のおにぎりは、50円っつーこと?これは、すごい。

さすが、三菱商事。大資本は違います。

リミッターが外れ、がっつりとお買いものさせていただきました。

ダイエー系列から三菱商事系列に資本が移って、すでに11年。

Lチキに、ティラミスなど、欲しいと思う商品が着実に増えていて、

一消費者として、なかなか良いコンビニに、なってきた気がします。

これから、ちょくちょく利用しなくては。


そんな時間だから、気持ちが伝わると、嬉しい。

2012年01月03日 23時57分33秒 | 食べ物の話

あっという間に、年明けですね。

年末年始は、土日にあたる、12月31日と1月1日を休んで、あとは、仕事。

昨日から初仕事でしたが、出勤している人も少ないので、他の部署からの問い合わせなどもなく、

静かな仕事始めです。

通勤電車も、お仕事風な服装の人は少なく、遊びに出かける人たちのグループや、

車内吊り広告は、初売りバーゲンの広告。

穏やかでゆっくりとした雰囲気が流れていました。

 

そんな自分は、久しぶりに、朝までゲイバーで飲んで、1月1日に浅草寺に初詣に行ってきました。

信仰心があるわけでないので、どこでもいいのですが、

なんか、浅草寺って、雰囲気が好きなんですよね。

明け方までゲイバーで残っていたお客さんと一緒に、ぞろぞろと。

午前4時。冷え込む空気。こんな時間でも、いや、こんな時間だからこそ、

気持ちが伝わりそうな、そんな元旦の朝でした。

 

なわけで、画像は、台東区浅草1丁目「モンブラン」で、鉄板オムライス。

モンブランと言えば、ハンバーグが看板メニューなんですが、

久しぶりのモンブランで、どうしようか迷っていたら、一緒に行った友達が、薦めてくれました。

ボリュームあるチキンライスに、半熟オムレツと、デミソースとケチャップソースのダブル。

しかもケチャップのほうは、少しマヨネーズソースもかかっていて、

マイルドな味になっています。

もちろん、デミソースは、言うことなしです。

鉄板の上のキャベツも、見た目の新鮮さ以上に、しゃきっと美味しく、

さすが、モンブランは、何食べても失敗しないなあと、

大晦日に、ありがたい御馳走でした。


それは、生きることや仕事へのモチベーションを上げる、すき焼き。

2011年12月27日 23時35分30秒 | 食べ物の話

あっという間に年末ですな。

クリスマスとお正月の間、街の空気が大きく変わり、忙しない空気で満たされる、

この時期が、一年の中で好きな時期です。

ぐっとくるのが、ユニコーンの「雪が降る町」の歌詞の世界。

http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=55572

華やいだイベントの真ん中は苦手だけど、

通り過ぎるすぐそばで温もりを感じ、誰かのことを思うくらいが、僕にはちょうどいい温度です。

いや、ちょっとかっこよく言い過ぎかな。

 

そんなわけで、画像は、台東区西浅草3丁目「浅草今半」で、特選銘柄牛すき焼き御膳。

すき焼きって、子供のころ、自宅で結構食べる機会があって、

特に大晦日のメニューは、すき焼きが多かった思い出があるのですが、

こんなにいいお肉を食べる機会は、人生で初めてです。

見た目、まるでテレビのグルメ番組じゃないですか。笑ってしまうくらいです。

 

僕がいくらいい肉と言っても、浅草今半のメニューには、さらにこの上があって、

このコースは、真ん中か、少し下くらいでしょうか。

仲居さん情報だと、この日の特選銘柄牛は、米沢牛だったとか。A5ランクらしいですが、

米沢牛ってだけで、僕にはもう充分なくらい、目がクラクラします。

 

仲居さんの焼いてくれるタイミングで、

ささっと火が通ったお肉を、とんすいの中の溶き卵に、くぐらせて食べると、

さっと溶けてなくなるような柔らかさ。うーん、これは贅沢です。

少しお鍋が進むと、すぐにご飯を用意してくれたのですが、

このご飯もお米の一粒一粒が立って、飯だけでも充分立派な料理と言えるくらい旨く、

お櫃がすぐに空になります。

「お代わりお持ちしますね」ということで、一安心。

お代わりが有料だったらどうしようと小心者の心配はよそに、

ご飯を待つ間、お肉と野菜が甘い割り下を吸って美味しくなっていきます。

 

お料理のレベルはもちろん、

「本日はご予約いただきありがとうございました」と、

お迎えされている感がある丁寧な接客や送り迎えも、

こういうお店には普段行き慣れていないだけに、とても新鮮でした。

会社の中にちゃんと残って、来年も頑張って働いて、美味しいすき焼き食べに来ようと、

仕事や生きるモチベーションが上がるくらいの、極上の御馳走でした。