さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

本物のお花見よりも、儚いお花見。

2009年03月28日 13時10分43秒 | ゲイ
東京は、なんだか寒い日が続いていますが、
今週末は、お花見を企画している方も多いでしょう。

東京の桜はまだまだ咲いていませんが、
暖かい日があれば、蕾も一気に開花して、満開へ。
でもすぐに花散らしの雨で、
その一番美しい姿を快晴の下で見られるのは、
もしかしたら、1日か2日くらいかもしれません。

だからこそ、僕らの心に儚さが深く刻み込まれるのでしょう。

そんなわけで、画像は、台東区上野「ファン太」で、
上から、桜肉のカルパッチョ、合鴨のスモーク、桜鯛の茶飯。

ゲイバーのイベントで、お花見はよくありますが、
この店では、なんと天井やカウンターに大きな桜の枝を生けて、
たった2日間だけお花見を開催。
昨日、今日の2日間だけ出される特別のお通しが、紹介の3品です。

桜肉は脂が乗った霜降り!臭みがなくて、これは贅沢!
合鴨のスモークは、超厚切りで、オリジナルのホワイトソースが旨い!
2日間のために特別に用意された入手困難だというプレミアムな日本酒や焼酎が、
美味しくてたまりません。

桜鯛のお茶漬けは、身が締まった鯛はもちろん、あらからとった出汁のお茶が秀逸!
こんなにお茶漬けを食べるのがもったいないと思ったのは初めてかも。
ちびちび食べ過ぎて冷めてしまっても、それはそれでおいしい!

なんともぜいたくなお通しと酒で、
まるで異空間に紛れ込んだような時間の流れに
酔いしれる夜でした。

天井を覆うほどの桜は3日間だけ飾って、
少し残してあとは撤去してしまうとのこと。
もしかしたら、本物の花見より儚い夜だったかもしれません。

焼きそば大好きおっさん探偵団。

2009年03月22日 03時06分39秒 | 食べ物の話
自分で焼く焼きそばも旨いですが、
誰かに焼いてもらう焼きそばって旨いですよね。
バーベキューの〆の焼きそばしかり、
屋台の焼きそばしかり。
僕の一番大好きだった焼きそばは、
昔、池袋駅東口の地下のフードコートで営業していた店のオムそばでした。

そんなわけで、画像は、台東区浅草一丁目
浅草地下街「福ちゃん」で、やきそば。

浅草詳しい人は、よくご存じの場所だと思うのですが、
東京メトロ浅草駅と東武浅草駅を結ぶ地下に、
時間の流れに取り残されたかのような、古い地下街があるんですね。

50年以上前に作られた、この地下街は、
照明も暗いし、天井はパイプがむき出しだし、
なんだかちょっと怖いくらい。
飲み屋などの飲食店や床屋、中古の書店など、
頑張って営業しているのですが、そのハードウェアの古さに抗えず、
シャッターの閉まる店も多く、だんだん廃れつつある、
浅草の中でもディープなスポットと
言える場所かもしれません。

そんな飲食店の一角にある「福ちゃん」というカウンター式の居酒屋(?)は、
なぎら健壱さんが、単行本で紹介していた食堂の中の一つ。
絶滅寸前の食堂ばかりを集めた一冊の中で、
紹介されていた焼きそばは、
写真を見ていても、ソースの香りが香ってくるようでした。

ごらんのとおり、銀色の皿!
油多めの太麺!
ちょっと雑な感じの切り方のきゃべつ!
もちろんソースをおいしい!
そそられる要素たっぷり。
これをパラパラと通行人の通る通路に面したテーブルでいただきます。
BGMは鉄板の上でジュージューとお姉さんの焼く焼きそばの音と
銀座線の改札から出てくる乗客の歩く靴音です。

あとからウェブで調べて知ったのですが、
どうやら、この焼きそばにカレーをかけて食べるカレー焼きそばという
メニューもあるのだとか。
うわーうまそう!!!
また次回のお楽しみです。

蕎麦をすする音を、高らかに響かせたなら。

2009年03月18日 02時35分24秒 | 食べ物の話
去年、王理恵(王貞治の娘さん)が、
某医者と婚約解消した時に、
「そばのすする音が嫌だった。」と言ったとか言わないとか、
マスコミで話題になりましたが、
自分は、おいしい蕎麦ほど、ずるずると音を立てたくなります。

そばが好きな人は、たぶん、風味だとかいろんな要素があって、
つゆにつけずに、味わって食べたり、
音を立てることは、決して通な食べ方ではないと思いますが、
自分にとっての蕎麦のすする音は、
たぶん、「おいしく食べている」という合図というか、
そば職人への拍手だとか、
そんな意味だと思っています。

画像は、静岡県下田市敷根「いし塚」で、せいろ。

この日は、伊豆半島に相方さんと小旅行。近年、人気が出て有名になった、
河津桜はすでにピークを過ぎ、菜の花畑になってしまっていましたが、
下田では、歴史ある風情ある街並みに、古い温泉旅館の立ち寄り湯と、
のんびりモードの一日でした。

旅行ガイドに載っていた「いし塚」は、
平日は昼のみの営業。場所も旅行客が多い場所からはちょっと離れていて
営業スタイルからして、いい感じがしたので、
迷わず「昼飯はここ。」と俺が勝手に決めたのですが、
これが大当たり。

メニューは、ご飯ものが一切なく、
腹が満足するかは不安ですが、うまさでいえば、これは反対に、期待大。

細いのに、とてもコシがあって、
舌の上を通って喉へ抜けた時の食感がたまりません。
細いからつゆともよく絡んで、
ずるずると啜った時に跳ねるつゆから香る香りが
鼻先をくすぐります。
蕎麦湯のためにつゆは残しておきたいと思うのですが、
それを許してくれない、めんとの絡みと、のど越しのよさ。
あっという間に完食です。

でもですね、食いしん坊の男の子にはちょっと足りません。
いつだって本格的な蕎麦屋ほど、量は少ないもの。
そこはですね、暖かい蕎麦を頼んで、
暖かい蕎麦と冷たい蕎麦、両方食べるのが、必須です。

今回は天ぷらそばにチャレンジ。
大ぶりの海老がぷりぷりと、そして、
衣が、ゆずがふわっと香るつゆを吸ってくれます。

お店特製の七味唐辛子が、また辛すぎず、ぴりっとよい香り!
ねぎにわさびに七味と、食べるごとに薬味を足していけば、
その味の変化で2倍3倍にも楽しめます。

一番のお勧めは鴨蕎麦だとか。焼いたネギが香ばしそう!
東京の有名店に引けを取らないような、おいしい蕎麦屋で、
腹一杯で満足の昼飯でした。

表情だけで野菜ジュースを買わせる女。

2009年03月14日 11時08分10秒 | 食べ物の話
最近、深夜の情報番組を見ていたら、
「今月のエンディング曲」的な扱いで、
「笑い飯」の二人が出演する、
ちょっとゲイテイスト入ったPVが流れていたんで、ちょい紹介。

BAKI「あなた」




曲の後半、男同士、背中合わせで、手をつなぐところが、
なんか切ない感じがする、そんな季節の変わり目です。

そんな切なく不安定な自分に、ググっと刺さった、
こんな野菜ジュースの広告の話。

今週発売された新製品の野菜ジュースなんですけれど、
電車でも、つり広告を横並びで2枚も使った、宣伝が始まっています。
なんといっても、この商品の電車の吊り広告に出ていた
YOU(タレント)の表情がですね、またいい仕事しているんですね。

右側には、シズル感あふれるトマトとにんじんとパプリカのアップ。
「しぼり方を変えた。100%野菜ジュースの味わいが変わった。」
というキャッチコピーを補うに余りあるほど、
左側には、YOUが「やさいしぼり」を飲んだ瞬間の、
その味に驚きと戸惑いの表情がアップになっています。

片手にジュース。片手は、手を口元に。
視線は、その手元のジュースに注がれていて、
「えっ、こんなにおいしくて、いいの?」とでも言いたげなYOUの表情。

これは買って確かめなければ。
そんなわけで画像は、カゴメ「やさいしぼり 黄金比ブレンド」。
セブンイレブン中野新橋店にて。

普段、野菜ジュースを飲まないので、
他と比較してどうだとか大したことが書けないのですが、
とても甘くフルーティでおいしく、
じゃ、フルーツジュースみたいなのかというとまた違い、
しっかりと野菜本来のおいしさ、野菜ジュースです。

さらっとした飲み心地を目指したそうですが、
自分には、しっかりと野菜本来のおいしさが味わえるという意味で
とても濃く感じました。

「黄金比ブレンド」は、トマト、ニンジン、パプリカのブレンドですが、
たぶん、味わいの中心に、ニンジンの甘さが占めていて、
すごく控え目にトマトが酸味という意味でフルーティな味わいの方向性を決め、
最後にパプリカがニンジンの野菜臭さとかトマトの酸っぱさだとか、
全体に調節役になっている感じがするんだけれど、どうかな?

野菜にはこだわりがある「カゴメ」のことですから、
トマトはもちろん、にんじんもパプリカも選び抜いたすぐれものを
使用してくれているのでしょう。

これは、飲む価値アリ!パッケージからして、一度手にとってみてください。

…ということで、バラエティの露出が多いので、ついつい忘れてしまいがちですが、
さすがカンヌ女優「YOU」の演技力!
今回は、広告出演のYOUの表情に、ついついやられてしまいました。

http://www.kagome.co.jp/



私はとんかつの衣になりたい11

2009年03月08日 02時12分16秒 | とんかつ

えーとですね、日本にはいろんな飲食店のカテゴリーがあると思いますが、
このブログの食い物の話題で、
一番紹介が多い店は、「ラーメン店」でしょうか。
ラーメンの記事のすべては、ラーメン店で食べています。当たり前のようですが、
料理としてはカレーも紹介が多いはず。
でも店のカテゴリーで言えば、
「カレー専門店」もあれば、「洋食店」もあれば、いろいろ。
ハンバーグは「洋食店」とか「定食屋」が多いでしょうか。

以前頻繁に紹介していたデニーズは「ファミリーレストラン」。
ハンバーガーも「ファーストフード」と「ハンバーガー専門店」
ステーキも提供するような「アメリカンレストラン」など。

ケーキなどはデパ地下などの「洋菓子店」。あとは
「喫茶店」だったり「ホテルビュッフェ」だったり。


丼ものは、「定食屋」や「魚料理専門店」とか、いろいろかと。

そんないろんなカテゴリーに店が分けられる中、いままで、
このブログで書いた記憶があまりなかったのが、
「和風レストラン」という店のカテゴリー。

チェーン店では「和食さと」だとか「夢庵」「とんでん」みたいなところ。
料理で言えば刺身やてんぷら、丼にとんかつにエビフライに鍋料理、そば、うどんに
和風ハンバーグや和風ステーキあたりまでカバーしているでしょうか。

都内だと、和食は専門店が多いので、あまり見られない業態かもしれませんが、
ちょっと街道沿いに行けば、大きな駐車場と看板、和風の外観は、
よく見けますよね。
ただ、自分はロードサイドの和食レストランは、なんでもあるけれど、
味もそれなりイメージ。高くてまずいなんてイメージはないけれど、
とびきりおいしいものが食べられるイメージもありませんでした。

そんなわけで、今日は、
文通欄が友達作りのメインの手段の一つとして機能していたころに
知り合った古い友人で超セレブ美食家・蘭丸君に教えてもらった、
こんな「和食レストラン」の、こんな厚切りとんかつの話題で。

画像は小田原市扇町4丁目「和風レストラン㐂左衛門(きざえもん)」でとんかつ定食(大)。

この日は、昼過ぎから、小田原・箱根のうまいものめぐり。
グルメ番組のロケかと思うほど、次から次へと食べ、
懐かしい話に花を咲かせ、そして、
「もう結構食べたけれど、すごく分厚いとんかつならば、頑張れる!」と
ロケ(?)の締めに食いに行った店です。

どんなとんかつが出てくるのだろうと待つこと約20分。
えー、でてきました…見た瞬間にわかる、その厚さ。
あんなにお腹いっぱいだったのに、なんだろう、このやる気は。

そして、まな板の上でサクサクと包丁を落とされたであろう分厚いとんかつの切れを
箸で持ち上げると現れる、その美しい断面…
明らかに柔らかいと思われるきめのこまかそうな、その断面に自然と笑みがこぼれます。

絶対においしいであろう、その感触は、
すり鉢の上で香るゴマの上から注いだ、
甘めのとんかつソースにどぶんとつけて、
滴るかどうかぎりぎりのところで、口に運んだ瞬間、
感触から確信に変わります。

kumazzzo「うまい!」

値段は1500円くらいだったかと思いますが、
自分が味音痴でなければ、その値段ではありえない上質な豚肉のようです。
ロースなのに、とても淡白でやさしい触感。
いやー、これは大変!やっつけるとか、闘志ではなく、
味わってゆっくり食べたい、そういう雰囲気です。

注文した時には、ちょっと無理かもと思っていたら、
最後には、見事、お皿がまっ平らに。
頑張らずに、完食です。

場所は、東名高速道路太井松田インターもしくは小田原厚木道路小田原東インターを出て
国道255号を小田原市街方面に向かい、酒匂川を越えてすぐの右側。
たしか、通りからちょっと奥まった処にあるので見つけにくいかもしれませんが、
一度、食ってみる価値アリ。食べてから何ヶ月か経っても忘れられない味です。