それは、突然の人事異動でした。
僕の勤める会社は、そこかしこに事業所があって、
何年か勤め転勤を重ね、キャリアアップしていきます。
早い人で半年しないうちに転勤し、
そうかと思えば10年近く同じ事業所に居続ける人も。
どちらにしても、全く畑違いの部門への異動でない限り、
とりたてて事前に話があるわけでなく、
突然辞令を言い渡されます。
自分は今の会社に入社して3回異動を経験しています。
「異動には必ず意味がある」と、
昔の上司が言っていましたが、
3回のうち何回かは、決してよい意味での異動では
なかったのかもしれません。
2005年9月、僕は今の職場に異動しました。
「僕はここにいる。」
http://blog.goo.ne.jp/kumazzzo/e/a4686ceffbef22b885c0051587fc7564
不安でいっぱいだった、新しい職場でいきなりトラブルを起こして、
僕は躓きました。
…もしかしたら辞めなくてはならないのかな。
そんなどん底から、
逆風の中でも仕事するしかなかった僕は、
いろんな人に支えられ、教えられ、
ようやく人並みに仕事ができるようになったのかもしれません。
でも、僕の仕事はトレーダーのように世の中を動かすような
ダイナミズムに満ちたものでもなく、
コピーライターのように人の心を動かすような
クリエイティブに満ちたものでもなく。
例えるなら、僕の仕事はメコン川を行きかう小舟の船頭のようなもの。
3年前と違うのは、小舟にスクリューがついたことくらいです。
でも、自分はまだ、たぶん、荒れた天気の日には、
エンジンを止めて、波が収まるのを待つしかない、
しがないサラリーマンでしかないでしょう。
それでも、幾度のリストラで去っていかざるを得なかった
同じ社員の仲間や上司のことを思えば、
今、自分の会社で仕事できることの誇りだとか
幸せを忘れてはいけないのでしょう。
昨日、仕事帰りに新しい職場をそっと覗いてきました。
外は東京湾からフェンスに吹きつける強い風。
そんな夜の冬空を見上げたら、フェンスの向こうに
音も立てずにライトを点滅させながら
羽田へ向かって降下していく旅客機が見えました。
こんな強い風の中でも、すーっと静かに降下していく機影を眺めていたら、
いつか、自分もあんな風に
強い風の日も、揺れたりぶれたりすることなく、
強く生きていけたら、なんて幸せだろう。
そんな仕事ができる人間になりたいと、
思わずにはいられませんでした。
明日から、また新しい海に向って小舟を出します。
薬を飲んで、早く寝なくちゃ。
僕の勤める会社は、そこかしこに事業所があって、
何年か勤め転勤を重ね、キャリアアップしていきます。
早い人で半年しないうちに転勤し、
そうかと思えば10年近く同じ事業所に居続ける人も。
どちらにしても、全く畑違いの部門への異動でない限り、
とりたてて事前に話があるわけでなく、
突然辞令を言い渡されます。
自分は今の会社に入社して3回異動を経験しています。
「異動には必ず意味がある」と、
昔の上司が言っていましたが、
3回のうち何回かは、決してよい意味での異動では
なかったのかもしれません。
2005年9月、僕は今の職場に異動しました。
「僕はここにいる。」
http://blog.goo.ne.jp/kumazzzo/e/a4686ceffbef22b885c0051587fc7564
不安でいっぱいだった、新しい職場でいきなりトラブルを起こして、
僕は躓きました。
…もしかしたら辞めなくてはならないのかな。
そんなどん底から、
逆風の中でも仕事するしかなかった僕は、
いろんな人に支えられ、教えられ、
ようやく人並みに仕事ができるようになったのかもしれません。
でも、僕の仕事はトレーダーのように世の中を動かすような
ダイナミズムに満ちたものでもなく、
コピーライターのように人の心を動かすような
クリエイティブに満ちたものでもなく。
例えるなら、僕の仕事はメコン川を行きかう小舟の船頭のようなもの。
3年前と違うのは、小舟にスクリューがついたことくらいです。
でも、自分はまだ、たぶん、荒れた天気の日には、
エンジンを止めて、波が収まるのを待つしかない、
しがないサラリーマンでしかないでしょう。
それでも、幾度のリストラで去っていかざるを得なかった
同じ社員の仲間や上司のことを思えば、
今、自分の会社で仕事できることの誇りだとか
幸せを忘れてはいけないのでしょう。
昨日、仕事帰りに新しい職場をそっと覗いてきました。
外は東京湾からフェンスに吹きつける強い風。
そんな夜の冬空を見上げたら、フェンスの向こうに
音も立てずにライトを点滅させながら
羽田へ向かって降下していく旅客機が見えました。
こんな強い風の中でも、すーっと静かに降下していく機影を眺めていたら、
いつか、自分もあんな風に
強い風の日も、揺れたりぶれたりすることなく、
強く生きていけたら、なんて幸せだろう。
そんな仕事ができる人間になりたいと、
思わずにはいられませんでした。
明日から、また新しい海に向って小舟を出します。
薬を飲んで、早く寝なくちゃ。