さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

また新しい海へと出発する日を前に思うこと。

2008年11月23日 02時37分17秒 | いろいろ
それは、突然の人事異動でした。

僕の勤める会社は、そこかしこに事業所があって、
何年か勤め転勤を重ね、キャリアアップしていきます。
早い人で半年しないうちに転勤し、
そうかと思えば10年近く同じ事業所に居続ける人も。

どちらにしても、全く畑違いの部門への異動でない限り、
とりたてて事前に話があるわけでなく、
突然辞令を言い渡されます。

自分は今の会社に入社して3回異動を経験しています。
「異動には必ず意味がある」と、
昔の上司が言っていましたが、
3回のうち何回かは、決してよい意味での異動では
なかったのかもしれません。

2005年9月、僕は今の職場に異動しました。
「僕はここにいる。」
http://blog.goo.ne.jp/kumazzzo/e/a4686ceffbef22b885c0051587fc7564

不安でいっぱいだった、新しい職場でいきなりトラブルを起こして、
僕は躓きました。

…もしかしたら辞めなくてはならないのかな。

そんなどん底から、
逆風の中でも仕事するしかなかった僕は、
いろんな人に支えられ、教えられ、
ようやく人並みに仕事ができるようになったのかもしれません。

でも、僕の仕事はトレーダーのように世の中を動かすような
ダイナミズムに満ちたものでもなく、
コピーライターのように人の心を動かすような
クリエイティブに満ちたものでもなく。

例えるなら、僕の仕事はメコン川を行きかう小舟の船頭のようなもの。
3年前と違うのは、小舟にスクリューがついたことくらいです。
でも、自分はまだ、たぶん、荒れた天気の日には、
エンジンを止めて、波が収まるのを待つしかない、
しがないサラリーマンでしかないでしょう。

それでも、幾度のリストラで去っていかざるを得なかった
同じ社員の仲間や上司のことを思えば、
今、自分の会社で仕事できることの誇りだとか
幸せを忘れてはいけないのでしょう。

昨日、仕事帰りに新しい職場をそっと覗いてきました。
外は東京湾からフェンスに吹きつける強い風。
そんな夜の冬空を見上げたら、フェンスの向こうに
音も立てずにライトを点滅させながら
羽田へ向かって降下していく旅客機が見えました。

こんな強い風の中でも、すーっと静かに降下していく機影を眺めていたら、
いつか、自分もあんな風に
強い風の日も、揺れたりぶれたりすることなく、
強く生きていけたら、なんて幸せだろう。
そんな仕事ができる人間になりたいと、
思わずにはいられませんでした。

明日から、また新しい海に向って小舟を出します。
薬を飲んで、早く寝なくちゃ。

自分のHIVの話もたまには「ちゃんとします」22

2008年11月19日 01時31分59秒 | HIV
HIVの話も久しぶりなんですけれど、
ブログ更新自体も一週間ぶりになってしまいました。

ちょっとお疲れな毎日。
先月末からずっと慌ただしいです。
自分の仕事人生の中で一位、二位を争うくらい、
作業が立て込んでいるのですが、
仕事があるというだけでも、幸せなことです。

そんなわけで、先々週はHIVの診察の日。
採血が終わると、珍しく担当のコーディネーターナースから
「この後、お時間よろしいですか?」
と声をかけられます。

コーディネーターナースは、
患者がHIVと生活していく上で、
薬の服用や医療制度についての説明から
日常生活までカウンセリングを通じて
患者のケアにあたるスタッフですね。
自分が通っている病院では、患者に対して担当の
コーディネーターナースが割り振られています。
自分が初診の頃や投薬開始の前後のころ、
前彼と付き合っていた時に、自分のHIVのことを知らない前彼に
HIVのことを告知する件で
相談をしたりしたことがありましたが、
最近では、外来で顔を合わせた時の挨拶程度でした。

採血の後、個室に呼ばれます。
軽い日常会話の後に続き、本題です。

女性「こないだもアンケートに答えてもらったんですけれど、またアンケートのお願いなんですよ」
くまぞー「はい、どんなアンケートでしょう?」

「日常生活についてのアンケート」と題された、このアンケート。
えーと、前回と似ているような似てないような。

現在、さまざまな団体が、HIVにかかわる調査研究をしています。
前回はドクターからの依頼。今回はコーディネーターナースから。
その調査の主体や、調査内容によって、
お願いをする立場の人も違うのでしょう。

女性「このアンケートなんですけれど、ちょっと面倒なんですけれど、
2週間空けて、また回答をお願いいしているんですね。
こちらのアンケートは今日にでも答えてポストに投函してもらってですね、
封筒に書かれているこの日になったら、
2回目のアンケートに答えていただけますか?」

くまぞー「あ、はい、大丈夫ですよ。」
女性「こちらに謝礼のクオカードがついていますから…」

くまぞー「えへへ、でも、謝礼とかなくても、自分、大丈夫なんですけれどねー」
女性「今は、謝礼を添えるのが主流になっているんですよ」

謝礼云々の話は、前回のアンケートの時も
ちょっと話題になりました。

くまぞー「だって、これみんなに渡していたら結構な額になるますよねー。」
女性「いや、それだけみなさんのデータが貴重だということなんですよ」

なるほど、貴重かー。
まあ、それほどのものでもないけれど、
なかなか患者の声が表に出ない、出にくいということの
裏返しなのかもしれません。

そんなわけで、2週間後の先日。
封を開けて、再びアンケートに回答するのですが、

くまぞー「あれ、前回、どんな風に回答したんだったかな?」

二度回答することによって、回答のブレだとか傾向みたいなところも
調べるようなのですが、
セーフセックスのこと、日常生活のこと、治療に関すること…
どうも二週間前の自分とは、ちょっと違う回答かも。
結構、その日の気分で左右されちゃう部分もあるのでしょう。
でも、これで、ちゃんとクオカード分の責任を果しました。

余談ですが、リンクを張らせてもらっている、
HIVの感染者へのケアや感染予防のボランティア活動をしている
ぷれいす東京さんと、
日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラスさんの協業による
WEBアンケート調査があるようです。

日本語が理解できるHIV陽性者が対象のようです。
WEBなんで、謝礼はないですけれど、
ボランティア団体にとっても、貴重なデータになると思いますので、
もし、このブログを読んでいて、興味を持ったHIVポジの方がいたら、
ぜひ、リンクをたどってみてください。

「生活者の視点からとらえるHIV陽性者の治療・医療とのつきあい方に関する調査」
http://blog.goo.ne.jp/admin.php?fid=newentry

特定非営利活動法人 ぷれいす東京
http://www.ptokyo.com/

日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)
http://www.janpplus.jp/

オーダー式かビュッフェ式か。

2008年11月11日 11時57分45秒 | 食べ物の話
画像は、新宿区新宿一丁目「東方一角」で、
中華食べ放題。
場所は新宿通りと新宿御苑に挟まれたあたりで、
どちらかというと、四谷区民センターに近い方です。

この日は、うちの相方さんの誕生日の食事会。
友達の多い相方さんは、毎年、みんなで祝ったり祝われたり。

今年はちょうど、自分の休みのスケジュールとあったので、
付き合い始めてから、何度かお会いして遊んでもらっている、
友達の皆さんとご一緒させていただきました。

食べ放題にはオーダー式とビュッフェ式と別れるけれど、
ウィキペディアには、オーダー式には焼肉と中華が多いとか。
言われてみれば、確かに!
できたてアツアツをいただけるオーダー式は、うれしいですね。
画像の五目あんかけおこげも、
「ジュワー」と素敵な音を奏でながら
テーブルに運ばれてきます。
その音を聞いただけで、「来た来た!」と期待が膨らみます。

すでにテーブルには、たくさんの料理が!
中華は、大人数で行くのが一番で、
みんなで好きなものをテーブルの上で取り分けていきます。

このあんかけおこげも、ちょっと控え目に皿に盛り、
お箸でいただきます。

パリッ!サクッ!ジュワ!

美味しい五目あんかけが、おこげにからんで、
独特の食感は、中華ならでは醍醐味。
どの料理もはずれのない、ヒットの連続に、
会話も弾む、食事会でした。

極貧とは、なんですか?

2008年11月07日 03時49分38秒 | 食べ物の話
えーとですね、自分の金銭感覚のずれがちょっと気になった、
こんな話題から。

「小室の栄光一転、極貧へ…食事は弁当、ハンバーガー、ピザ」(夕刊フジ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081104-00000003-ykf-ent

記事によると、妻のKEIKOが、TBSの番組で、
「食事はオリジン弁当、ハンバーガー、ピザのローテーション」と
極貧生活ぶりを明かしたとか、明かさないとか。

…充分豪華な食事だと思いますが。どうなんでしょう。
ホームレス中学生だって、これを極貧って言ったら、
怒るでしょう。読んでないけれど、たぶん。
毎日このローテーションなら、飽きるとは思うけれど、
全然極貧だと思わない、33歳独身です。

こないだ、とある番組で若手芸人がエピソードを披露していたけれど、
極貧っつーのは、99円ショップでスパゲティとミートソースを買い、
ミートソースはかけてしまうともったいないので、
缶から出さずに麺を缶の中につけて食べるような食事っぷりなら、
極貧ってイメージかな。

じゃ、毎日高級レストランや料亭でお食事していたら、
極貧じゃないかと言えば、それはまた違って、
結局のところ、ミートソースつけめんでも、ハンバーガーでも料亭でも、
「金がある食事か、ない食事か」ではなく、
「心がおいしく感じるか、感じないか」ということに
尽きるのでしょう。


画像は、中央区日本橋二丁目「日本橋お多幸本店」で、とうめし。
名物なので知っている方も多いかと思います。


「お多幸」は、東京で有名なおでん屋ですね。
ただ、都内に何件かある「お多幸」は、
同じ資本ということでもないようで、
横同士のつながりもあるわけでもないようです。

大正時代に銀座で創業し、平成14年になって日本橋に引っ越したという
この、お多幸の名物が、この「とうめし」。
見ての通り、よく煮込まれた大判の「とうふ」が、
茶飯の上に、どてんと、乗せられています。
当然のように、うまいです。

あのですね、「おでん」の匂いって、独特ですよね。
煮物とも違うんですよね。
昆布や大根、がんもやちくわぶなどの練り物、
厚揚げ、牛すじなどいろんなネタから旨みが染み出した、
おでんなべから漂う、おでんの匂い!
コンビニや出来合いのおでんのパックとは次元の違う、
座席まで漂う、その匂いが鼻先をついて、
もうそれだけで、もうノックダウン。
「とうめし定食」ではなく、「おでん定食」のご飯を
「とうめし」にアレンジしてオーダーします。
ランチタイムの忙しい時間でも、
運ばれてくるまでの短い時間が焦らしに感じます。

そして、しばらくして運ばれてきた「とうめし」は、
ボリュームたっぷりの大盛りです。
具材から旨みが染み出したつゆを、たっぷり含んだ、
とうふやや、たまご。特につややかな、たまごの色に心奪われ、
一口食べることに、溜息が漏れます。

とうめしは、とうふを崩しながら、茶飯ととうふと、豆腐から染み出るつゆで
もうそれはそれは、ファンタスティック。
いやー大盛りにしておいてよかった!
ちょっと食べきれないかなと思う量ですが、みごと完食です。

東京は、そろそろ、おでんのおいしい季節。
去年は一度も自宅でおでんを煮込まなかったので、
今年こそは、ゆっくり時間かけて、
自宅で好きなだけ好きなおでんネタ食べたいと思った、
日本橋のランチタイムでした。

ああ、ジャスコ。

2008年11月02日 01時55分24秒 | 食べ物の話
今日、ふと立ち寄った駅前の古いジャスコの店内放送で、
クリスマスソングが流れていた。

♪ジングルベール ジングルベール 鈴がなるぅ~

歌ってはいないが、僕には、はっきりと、そう聞こえた。

ああ、ジャスコよ。
もう南瓜祭りは終わりよと、言いたいつもりなのか。

ああ、ジャスコよ。
33歳の俺に、そんな曲を聞かせて、何をさせたいのさ。

ああ、ジャスコよ。
今年のクリスマスプレゼントは、ジャスコで買えというのか。

ああ、ジャスコよ。
長靴のお菓子のコーナーも、まだ出来ていないじゃないか。なのにもう!

ああ、ジャスコよ。
それとも、カタログ見てケーキを早く予約しろと言いたいのか。

ああ、ジャスコよ。
クリスマスのおもちゃのチラシを見ながら夢膨らませた、あの頃に戻れというのか。

ああ、ジャスコよ。
僕が60歳になっても、君は、毎年ずっと変わらぬ風景を見せて、
子供の頃への郷愁に駆り立ててくれるのだろう。

ああ、ジャスコよ。ジャスコよ。


…ジャスコファンの方がいたら、ごめんなさい。
内容も、意味不明な感じで、ごめんなさい。
ジャスコ、早っ。