さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

デブにはデブの、譲れぬ道がある。

2011年06月21日 00時23分03秒 | 食べ物の話

なんだか、ムシムシした季節になってきましたね。

自分は、普段から、タオルはおろか、ハンカチも持たない、ダメな社会人です。

汗でダラダラになっても、ちょっと涼しいところへ行けば、汗は引くので、これまでは、ほとんど気にしてないのですが、

今日の帰り道は、電車の中で蒸し暑さを感じ、新宿駅の人混みの中を歩いていると、

噴き出した汗がじっとり肌をまとい、まったく蒸発しません。

涼しい場所を通過することが一回もなく、地下鉄の中でも、駅を出て部屋に戻っても、

体温が上昇したまま、下がらない感じ。

 

体の中に熱がこもり、ちょっと、つらいなあ。

あーこうして、世の中の人達は、熱中症になっていくんだな。

そう思って、ご飯の準備して炊飯器のスイッチ押したら、すぐに冷蔵庫から冷茶を出して、ごくごく飲んで、

タオルで汗を拭いて、扇風機回して一休み。

デブには、生きづらい季節になってきました。

 

…痩せなければ。

最近、体重の振り子が少し反対に振れてきて、夜の食事を気をつけるようになりましたが、

それでも、デブには、どうしても譲れない道があるようです。

 

なわけで、画像は、新宿区富久町「洋食KOBAYA」で、チキンカツデミグラスソース定食…だったかな。

名前は忘れてしまいましたが、とにかく、チキンカツでデミソースかかってます。

おいしい洋食店があると、友達に連れてってもらいました。

場所は、靖国通り沿い、昔の新宿厚生年金会館を四谷方面にちょっと歩いて行ったところを

左折して路地に入ったところにある、小さな定食屋です。

 

メニューを見ると、どこか見覚えがある雰囲気のメニューがずらり。

…四谷にあるエリーゼに似てるなと思ったら、その通り、どうやら、ここのご主人は、

四谷見附にある洋食の人気店「洋食 エリーゼ」でお仕事をされていた経験があるようで、

お店を出したようです。それだけで、味は折り紙つきです。

 

チキンカツとデミソース…ありがちな組み合わせだけに、

これだけで美味しいと思わせるのは、とても難しいのですが、

やはり、ここはエリーゼ仕込みなのでしょう。デミグラスソースがうまい!

ちょっと甘めに感じるかもしれませんが、ごれが食欲をそそり、

値段は800円前後と安いのに、とても手の込んだ洋食と遜色のない、満足感です。

さくっと揚がったチキンカツの衣に、デミソースが浸み込んで柔らかくなり、

ジューシーなチキンはもちろん、ご飯も底なしです。

何といっても、お味噌汁がつくところが、なんていうんですかね、ほっとします。

 

どうやら、食べログの口コミを見ると、ポークジンジャーもおいしいとか。

おいしいのに、立地が目立たないからか、グルメサイトの情報はもちろん、ネットでの情報がまだ少なく、残念。

実際に平日はどんな感じだろう??

エリーゼのように並んでしまうような人気店なると困ってしまうけれど、

ちゃんと流行ってほしいお店だと感じずにはいられませんでした。


そして、僕は、炭水化物の奴隷を、志願した。

2011年06月15日 00時55分38秒 | 食べ物の話

ショッピングモールと言えば、昔は、スーパーの専門店街だったり、

ビブレやパルコのような流通系のテナントビルが、代表的だったでしょうか。

 

ただ、いくつもの棟を通路でつないで、街を再現したショッピングモールの草分け的な存在は、

おそらく船橋市にある「ららぽーと」だったかと。

大学生の時、初めてららぽーとに行った時は、実家のある静岡では見たことない、その規模にビックリしたものです。

1990年代に入って、ジャスコやマイカル(現イオン)が、スーパーや映画館をキーテナントにして、モールでつなぐような、

巨大ショッピングセンターをあちこちにつくりはじめ、

バブル崩壊後の不況を受けてか、アウトレットモールが認知され、新しくオープンするたびにその規模が大きくなっていき、

2000年代にはいって、JR東日本のルミネなど鉄道会社が運営する駅ビルや駅ナカ事業が注目されたり、

丸ビルや六本木ヒルズなど、再開発されたオフィスビルとともに、大手不動産が街のにぎわいを再現するために

運営する商業施設が新スポットとして人気を集めたりと、

ショッピングモールも、いろんなタイプのものが誕生したような気がします。

 

がしかし、どうやら、数年前からショッピングセンターは淘汰の時代。

特にリーマンショック後は、資金難で、ショッピングセンター自体が閉鎖されたり、

核になるスーパーが撤退してしまったり。

どのショッピングセンターにも、人気がある同じようなテナントが入っているため、

反対に特徴がなくなってしまい、「どこ行っても同じじゃん!」という状況は、

容易に、覆しがたいのも事実だったりします。

そんな中で、テナント運営会社は、個性的なテナントを集めるために、

最近では、有名店や知る人ぞ知る的なお店を必死に集めるようになったと思います。

 

つーわけで、今日書きたかったのは、都心のオフィス街で本格的な大阪のお好み焼を味わえる、こんな店の話。

それだけで、もう判る人には判るくらい、いまさらな話ですが、

画像は、東京都千代田区丸の内2丁目・東京ビルディングTOKIA地下1階「お好み焼 きじ」丸の内店で、

五目焼きそばと、すじ焼き。

 

東京ビルディングは、三菱地所の丸の内一帯の再開発により2005年に誕生した、オフィスビル。

TOKIAも、ビルと一緒に誕生したショッピングモールですが、

2002年の丸ビルや2007年の新丸ビルのオープンと比べると、規模も小さく、少し目立たなかったかもしれません。

でも、オープンの時からある、この「お好み焼 きじ」は、当時、大阪の有名店が東京に進出してきたということで、

王様のブランチに代表されるようなテレビ番組ほか、

マスコミに登場し、ずっと行ってみたかったお店の1軒でした。

それを知ってか知らずか、この日は、友人に連れて行ってもらいました。

 

30分ほど並んで店内へ。

並んでる最中にオーダーを取るのですが、おもわず、食いしん坊の虫が湧き、メニューから2つオーダーです。

もう完全に「どすこい!炭水化物祭り」です。

 

大きなヘラに載せられて、出てきた五目やきそばが、

滑るように鉄板にのると、昇る立つソースの匂いと、そのビジュアルにノックアウト!

イカやキャベツなど、具だくさんの焼きそばは、コクのある独特の深い味わいのソースがからみ、

青のりや刻み海苔の磯の香りがさらに食欲を掻き立てます。

 

ノックアウトされたのにもかかわらず、さらに、すじ焼きは、ガツンとやれます。

食べながら、フルボッコにされるようなものです。

なんつーても、半熟に焼かれた卵の黄身が、鉄板の上に流れ出すシーンは、

まるで、ドライオーガズムで頂点を感じるのに近く、生地の外側のソースが少し焦げ、

かりっとなっているのに、中から流れる黄身や、柔らかい牛すじのコントラストは、

口に運ぶたびに、何度でも繰り返したい快感です。

そして、ねぎですよ。きりっと全体の味を締めてくれます。

 

まあ、多少、表現が下品で申し訳ないですが、

久しぶりに、これは、最高にうまいなという逸品でした。ごちそうさまでした。


古今東西あんみつめぐり9

2011年06月08日 23時20分35秒 | あんみつ

サマータイム制を導入する会社が増えているとか、いないとか。

自分の勤める会社でも、近々、日曜出勤と平日休みが増え、就業時刻が1時間早くなりそうです。

日曜出勤は別に全然オーケーで、充分納得しますが、サマータイムはどうでしょう?

日中が長い夏の間だけ、時刻を1時間早めることで、

日中の電力消費量を抑えるのが目的らしいのですが、

どれだけ節電効果があるのか、ちょっと微妙な感じが否めません。

だって、夏って、朝から暑いじゃないですか~。

 

子供のころも、祖母に涼しい午前中に勉強しなさいとか言われたような気がしますが、

そのころから、午前中は本当に涼しいのか、僕は疑問でした。

確かに日中より朝のほうが気温が低いでしょう。

しかし、子供が涼しさを感じられるほどの気温差じゃなかった気がするし、

大人だったら家屋を通り抜ける弱い風を涼しいと思えるでしょうが、

子供には、そんな自然の機敏を感じ取るには幼すぎて、経験が少ないかと。

 

しかも僕が大人になった21世紀の今は、気候が温暖化しています。

職場はIT化が進み、熱を発するパソコンがずらっと並び、窓がほとんどない構造の建物。

実際の節電は、やはりこまめに照明を消したり、パソコンの設定を節電モードにしたり、エレベータを間引き運転したり、

ぬれぞうきんを絞るように電気を使わないようにするしかないのでしょう。

 

なわけで、大人になって世の中は温暖化してIT化して暑くなったけれど、

大人ならちょっとした見た目だけで、涼しさを余裕で感じられる、こんなあんみつの話。

画像は、豊島区西巣鴨2丁目「甘味処 いっぷく亭」で、おはぎとあんみつ。

このお店、都電荒川線の庚申塚駅の停車場のすぐそばにあり、

よくテレビのグルメ番組などでも取り上げられるので、知っている方も多いかと。

自分もぶらりと行ってみたくて、わざわざ路面電車に乗って行ってみました。

 

なんといっても、あんみつの、涼しげな表情がたまりません。

深い器で出すお店は多いと思いますが、どちらかというと、浅い器で出されるあんみつは、

かんてんも、おそらく抹茶の色かな、自然な渋い緑色をし、つややかな白色は、もちろん白玉だんご。

そして、杏の鮮やかな橙色、やわらかな求肥のピンク色と、

面の広い器に、それこそ、使い古された表現で申し訳ないけど、宝石のようにきらきらと輝き、

透明感にあふれ、涼しげな表情に、36歳のおっさんも、キュンと胸がときめきます。

さらに、ちりばめられた宝石に、さじを入れるのがすごく楽しいんですね。

どんな組み合わせで食べようか、さじの上に、のった組み合わせで、味わいがちょっとずつ違い、

食べて行くたびに楽しみが変化します。

 

おはぎは、市販のものより、もち米をついてなく、ほんのり暖かく、ご飯のような、つぶつぶ感が楽しめます。

最近は和菓子屋でおはぎを買ってないので、もしかしたら、手作りおはぎは、この最近の傾向なのかもしれませんが、

ちょっと暖かい感じが、作りたての味わいで、なんとも素朴。

 

ホームにやってくる電車を眺めながら、一息。

子供でなくても、いろんな路面電車を眺めているとあっという間に時間が過ぎます。

まさに、いっぷくにふさわしい、素敵な甘味処でした。