和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

大道28/小説「新・人間革命」

2015年03月14日 18時36分58秒 | 今日の俳句
【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 3月14日(土)より転載】

【大道28】


 山本伸一は、岐阜県多治見市の東濃文化会館に向かう途中、名古屋市守山区内にある、喫茶店に立ち寄った。店を切り盛りする学会員と、その家族、そして、地元の支部長らを励ますためであった。“たとえ短時間でも、できることは全力を尽くして、すべてやろう”と、心に決めていたのだ。

 そして、自らに、こう言い聞かせてきた。

 “機会を逃すな! 一瞬が勝負だ。一度の励ましによって、生涯にわたる発心の種子を蒔くこともできる!”

 伸一を乗せた車は、名古屋市の守山区を抜け、庄内川に沿って走った。道幅は狭く、片側は崖である。夏の日差しに、山の深緑が映え、水面には光が躍っていた。庄内川は、岐阜県に入ると、土岐川と名前を変えた。

 伸一が、東濃文化会館に着いたのは、午後三時五十分であった。

 会館には、多くの同志が集っていた。彼は到着するなり、皆のなかへ入っていった。

 「皆さんにお会いしにまいりました!」

 玄関前の広場には、美濃焼で知られる東濃らしく、陶芸コーナーが設けられていた。素焼きの白い大皿や花瓶などが並べてある。

 役員の青年が元気な声で言った。

 「先生! 記念に何かお書きください」

 伸一は、「わかりました。なんでもやらせてもらいますよ」と笑顔を向け、陶芸コーナーの椅子に腰を下ろした。筆を手にし、顔料を含ませ、大皿に「多治見広布」と認めた。

 もう一枚には、「喜楽之譜」と書いた。前日の「中部の日」記念幹部会で拝した、「幸なるかな楽しいかな穢土に於て喜楽を受くるは但日蓮一人なる而已」(御書九七五ページ)の御文からとった言葉である。

 東濃の同志は、“何があっても負けずに、喜楽の調べを奏でてほしい”との思いを込めた揮毫であった。

 岐阜出身の思想家・佐藤一斎は、「喜気は猶お春のごとし。心の本領なり」(注=2面)と語った。「喜びは春のようなもので、これは心の本来の姿である」との意味である。



■引用文献

 注 佐藤一斎著『言志四録?』川上正光・全訳注、講談社




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道草(あけび)の花/今日の俳句 ≪第.1711号≫

2015年03月14日 04時35分02秒 | 今日の俳句
■<2015年(平成27年)3月14日(土)>■



     ◆認知症戦略 世界モデルに◆

    
     訪問診療の普及が必要
     地域で暮らせる体制づくりへ
     衆院予算委で古屋副代表



■基本法制定の提案も

衆院予算委員会は12日、社会保障などをテーマに集中審議を行い、公明党の古屋範子副代表は、政府が1月に策定した認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)について質問した。

新オレンジプラン同プランは、省庁横断で認知症対策に取り組むとした初の国家戦略で、全ての団塊の世代が75歳以上となる2025年には、認知症高齢者の数が12年の462万人から、700万人に達するとの見通しを提示。
認知症患者ができる限り住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けられる社会をめざすとの基本的な考え方のもと、(1)認知症への理解促進(2)適時・適切な医療と介護の提供(3)予防、診断、治療法の研究開発―など七つの柱を掲げた。

質疑で古屋副代表は、世界最速で高齢化が進む日本の認知症国家戦略は、世界が注目していると指摘。同プランに基づく施策の数値目標などを聞いた。

安倍晋三首相は認知症について、「(本人、配偶者、両親など)誰もが関わる可能性がある身近な病気であり、世界のモデルとなる取り組みを進めていく必要がある」と強調。
認知症介護者を支援する初期集中支援チームを、18年度までに全市町村に設置することをはじめ、17年度までに認知症サポーターを800万人養成するほか、根本治療薬についても、20年の治験開始をめざすとの方針を示した。

また古屋副代表は、認知症患者の不安や妄想といった行動・心理症状を出現、悪化させないためにも、訪問診療の普及で入院・入所を前提としない体制も必要だと主張。
塩崎恭久厚生労働相は「行動・心理症状には原則、薬物は使わない対応を第一選択とすることを普及する」と述べるとともに、一般病院の認知症への対応力向上や在宅復帰の支援などに幅広く取り組んでいくと応じた。

このほか古屋副代表は、米国で11年に「国家アルツハイマープロジェクト法」が制定されたことを紹介。「日本においても認知症のための基本法を作るべきだ」と提案したのに対し、安倍首相は「認知症の方を社会全体で支えるための施策を総動員する」と答えた。


【公明新聞:2015年3月13日(金)付】
https://www.komei.or.jp/news/detail/20150313_16459



     ※今日の俳句※


  山みちの翳り心地に花通草
       加藤三七子



  すぐ開かぬもののしづけさ花通草
       加藤知世子



  花あけび富士へ傾く樹にからむ
       山田節子




※ 道草(あけび)の花・木通(あけび)の花・花道草
 アケビ科の蔓性落葉低木。日本原産で本州・九州・四国の山野に自生。四月ごろ新葉とともに淡紫色の花が総状になって咲く。                              
 秋に実が熟すと割れ、なかの果肉は美味。蔓は丈夫で、籠細工などに用いられる。
→道草(秋)

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】



     ※わが友に贈る※


  師弟の誓願に立つ

  支部長・婦人部長は

  広布躍進の要だ!

  確信・情熱・勇気で

  皆の心に希望の光を!


       2015年3月14日



【聖教新聞:2015年(平成27年)3月14日(土)付】




     ※名字の言※



ソメイヨシノの開花日は平年並みとの予想で、桜前線が北へと駆け上がるニュースも、間もなく聞けることだろう。暦の上では春でも、所によっては雪が舞う列島だけに、らんまんの春が待ち遠しい



桜を愛する人は多い。それでも、つぼみが色づくのに合わせて、期待に胸を膨らませ、桜を愛でるのは、咲いている時だけ。葉桜ともなれば、皆の関心は他へと移ってしまいがちだ                             



3月12日朝、宮城県の「がんばろう!石巻」の看板を訪れた。前日、この場所にはテレビ、新聞のマスコミ各社が押し寄せ、600人以上の人々が参加して「3・11のつどい」が行われた。12日の朝、そこには看板を製作した壮年部員がいた。つどいを主催した団体関係者の片付け予定時刻より、少し早かったため、一人で後片付けを始めていた



そこへ、軍手をはめた作業着姿の青年部員が現れた。2人は時折、談笑しながら、黙々と手を進める。さらに、通りかかった外国人らが、自然と助っ人に加わった。「寄り添い続ける」という言葉が目の前に現れた思いだった



春の桜は、夏も秋も冬も、目と心を離さない「桜守」の努力があって花開く。それは、「福光の春」を目指す同志が人生勝利の花を咲かせるその日まで、寄り添うことにも通じている。     (代)


【聖教新聞:2015年(平成27年)3月14日(土)付】



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3月13日(金)のつぶやき

2015年03月14日 01時42分25秒 | 日本

ブログを更新しました。 『『米国は韓国を許してはいない!』 米国「極秘調査」開始』
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