和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

大道22/小説「新・人間革命」

2015年03月07日 10時41分42秒 | 今日の俳句
「聖教新聞」 2015年(平成27年) 3月7日(土)より転載


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【大道22】

 この道――それは、三カ月前の一九七八年(昭和五十三年)四月、この中部文化会館で開かれた本部幹部会で、会長の山本伸一が語った言葉であった。

 あの日、伸一は師子吼した。

 「われわれは、ひとたび決めたこの道――すなわち『信心の道』『一生成仏の道』『広宣流布の道』『師弟の道』『同志の道』を、生涯、貫き通して、ともどもに勝利の人生を飾ってまいろうではありませんか!」

 中部の同志は、それを、自身の指針としてとらえ、生涯、わが信念の大道を歩み抜こうと、心を定めてきたのである。

 記念幹部会で、中部本部長の田山豊隆が、「この道の歌」の歌詞を三番まで読み上げると、激しい拍手が鳴りやまなかった。

 伸一が口を開いた。

 「では、ここで、この歌を合唱団の皆さんに歌っていただきましょう」

 はつらつとして調和の取れた、力強い歌声がこだました。その声に皆も唱和した。

 合唱団が歌い終わり、拍手が鳴りやむのを待って、再び伸一が言った。

 「三重の富坂県長に歌ってもらいましょう」

 三重でも、宗門の悪侶によって、多くの学会員が苦しめられてきた。どんなに辛かろうが、仏法の眼を開き、堂々と広宣流布のこの道を歩み抜いてほしいとの思いを込め、伸一は三重県長の富坂良史を指名したのである。

 長身で大柄の彼が、胸を張って歌い始めた。その声が辺りを圧した。

 何があろうが、リーダーが微動だにせず、悠々と歌声を響かせ、信念の大道を突き進んでいくならば、創価の大城は盤石である。勝敗の決め手は、リーダーの一念にある。

 富坂の独唱が終わった。

 「上手だね。私は、どの県長が歌がうまいか、よく知っています。でも、歌がうまいからといって、成仏できるわけではありません」

 伸一の言葉に笑いが広がった。そこには、悪侶の陰湿な仕打ちも、笑い飛ばして朗らかに進む同志の、“太陽”の明るさがあった。




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春一番/今日の俳句 ≪第.1704号≫

2015年03月07日 05時38分46秒 | 今日の俳句
■<2015年(平成27年)3月7日(土)>■



     ◆若者の政治参加拡大◆



     「18歳選挙権」法案提出
     今国会成立で来夏の参院選から適用
     与野党6党  公明の長年の主張実現へ




与野党6党は5日、「18歳選挙権」の実現に向けた公職選挙法などの一部改正案を衆院に再提出した。公明党から北側一雄副代表が出席した。改正案は公布後1年を経て施行されるため、今国会で早期に成立すれば、2016年夏の参院選から適用される見通し。

改正案は、自民、公明、民主、維新、次世代、生活の6党などが共同提出。現在「20歳以上」である国政選挙や地方選挙の選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げることが主な内容だ。最高裁判所裁判官の国民審査などの投票資格も「18歳以上」となる一方、刑事裁判の裁判員や検察審査会の審査員の選任資格は「当分の間」、20歳以上に据え置かれる。

18、19歳の未成年者の選挙違反については、少年法に基づいて対応するが、買収など連座制の対象となる悪質な違反をした場合は、原則として少年法の「検察官送致(逆送)」制度を適用し、成人と同様に刑事裁判を受けさせる。民法の成人年齢や少年法の対象年齢の引き下げについては、付則で「検討を加え、必要な法制上の措置を講ずる」とした。

「18歳選挙権」について公明党は、1970年代から国会審議で取り上げ、選挙公約に掲げるなど、一貫して実現へ取り組んできた。今回の改正案の取りまとめでは、未成年者の選挙違反への対処について、少年法の適用対象から除外せず、同法に基づいて対応するよう提案するなど、与野党の合意形成をリードした。

提出後、北側副代表は記者団に対し、改正案について「世界の9割以上が選挙権年齢が18歳以下だ。わが国でも若い人々の政治参加を拡大し、政治に意見を反映していくという趣旨から非常に大事な法案だ。この国会で早い時期に成立させ、来年の参院選は18歳選挙権で実施できるようにしたい」と語った。

18歳選挙権を実現する意義については、「社会保障や税の問題などは世代間の公平をどう図るかが大きく、若い人々にとって大事なテーマだ」と指摘。社会保障や税、財政健全化などの政治課題を「若い人にとってどういう意味を持つか、分かりやすく伝えていくことが大事だ」と力説した。

また、高校在学中に選挙権を得るケースが多くなることには「学校教育の中で、議会制民主主義や国民主権とは何かとか、基本的な知識をしっかり教えることが大事だ。そういう取り組みも並行してやっていきたい」との考えを示した。



【公明新聞:2015年3月6日(金)付】
https://www.komei.or.jp/news/detail/20150306_16411



     ※今日の俳句※



  障子穴鳴るがたのしげ春一番
       中山純子



  春一番今日は昨日の種明かし
       上田日差子



  春一番過ぎて身痩せし蟹を食ふ
       西村公鳳



※ 春一番
 春一番の発生条件及び認定基準は、地域・気象台により、多少異なる。おおむね、立春から春分までの間に、日本海を進む低気圧に向かって、南側の高気圧から10分間平均で風速8m/s以上の風が吹き込み、前日に比べて気温が上昇することを発生条件とする。
 ただし、「日本海を進む低気圧に向かって」という条件は比較的幅広く解釈されることもある。たとえば、2006年(平成18年)3月6日には、北海道の北に低気圧があったものの、この低気圧に向かって吹いた南寄りの強風が春一番と認定された。
 また、春一番は必ずしも毎年発生する訳ではなく、風が春分の日までに気象台の認定基準にあてはまらず「春一番の観測なし」とされる年もある。なお、春一番が観測されたとき以降、同じ年に同様の南風が複数回発生した場合には、俗に「春二番」「春三番」と呼ぶことがある。 2013年2月2日には、南方の暖かい風が吹き込み全国的に気温が上昇したが、立春の前であったために、定義上、気象庁はこの風を「春一番」と認めなかった。

【「現代俳句歳時記/角川春樹編」(角川春樹事務所)より転載】






     ※わが友に贈る※
【聖教新聞:2015年(平成27年)3月7日(土)付】


  尊き多宝会・宝寿会

  錦宝会の皆様に感謝!

  どうかお体を大切に。

  仏法正義の証明者として

  輝く人生の総仕上げを!


       2015年3月7日




     ※名字の言※
【聖教新聞:2015年(平成27年)3月7日(土)付】


春の別れと出会いの季節。新しい人間関係づくりに踏み出す時だが、一度会った人の顔と名前を覚えられない、と悩む人は多い。そのコツをいろいろと調べたが、やはり地道な努力しかないようだ。何より、相手に興味・関心を持つことが出発点である                                     



ある地区座談会に参加した時、驚かされた。会場には、数年前に一度、その地区の座談会を担当した壮年幹部の姿ががあった。彼は一人一人、名前を呼んで励ましている。皆、感謝しつつも“一回しか会ったことがないのに、なぜ?”と首をかしげた



壮年は同志と出会いを結ぶたび、ノートに友の名前、表情や声の特徴、悩み等を書き留めてきたという。ノートを開いては友の幸福を祈り、時には励ましの便りも送った。その場限りでなく、継続して関わろうとの熱意に、心を打たれた



相手を思う心が本物ならば、必ず行動となって表れる。一人のことをノートに記す時間は、数分もあれば足りる。そうしたちょっとの努力を惜しむか、惜しまないか。その違いが、人間関係を深め、広げられるかどうかを決める



「心を砕いた分だけ“幸福の地図”は光を放っていく」と池田名誉会長。あの人に会いに行く。この人に一本の電話を入れる。思いは形にしてこそ、力となる。     (剣)






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