小説「新・人間革命」
【「聖教新聞」 2014年 12月8日(月)より転載】
☆彡------☆★☆★☆*------彡☆o☆:*:.♪
【広宣譜18】
青年には、次代の社会、世界を担い立ち、人びとの幸福と平和を実現する使命がある。
もしも、青年が自己の小さな殻に閉じこもれば、社会は希望を失う。青年が理想を捨てたならば、未来は闇に包まれる。
山本伸一は、“創価の青年よ。次代建設のリーダーたれ!”と心で叫び祈りつつ、新男子部歌の作詞作曲にあたってきた。
一、若き地涌の 丈夫は
舞いゆけ大空 空翔ぶ鷲と
民衆を守りて 正義の羽は
勇み勇みて 友よ起て
二、見よや彼方に 虹かかり
いざいざ征かなん 決めたる道を
地を征く王者と 走りぬ師子は
朝日夕陽に 友よ起て
三、広布のロマンを 一筋に
打てよ鳴らせよ 七つの鐘を
やがては誉れの 凱歌の世紀
花に吹雪に 友よ起て
歌の題名は「友よ起て」とした。
七月三日付の「聖教新聞」に、この歌の歌詞と楽譜が発表された。
「7・3」は、恩師・戸田城聖が軍部政府の弾圧と戦い、二年間にわたる獄中闘争の末に出獄した日であり、伸一が選挙違反という無実の容疑で逮捕された日でもある。いわば、学会にとっては、権力の魔性を粉砕し、民衆勝利の時代を築く誓いの日である。
ゆえに伸一は、七月三日付の新聞に掲載できるように、歌の制作を進めてきたのだ。
彼は、歌を発表したあとも、多くの人たちに意見も聴き、さらに、曲に手を加えた。そして、六日付の「聖教新聞」に再度、歌詞と楽譜を発表したのである。その歌は、まさに、「広布のロマン」に生きる丈夫たちの、雄壮にして力強い、誓いの歌となった。
青年とは、広布のロマンに生き抜く人だ。
☆彡------☆★☆★☆*------彡☆o☆:*:.♪