工房八重の部屋

京都の紹介、日々の出来事や思いを綴ってます

京都文化博物館「金澤翔子展」ダウン症の書道作家、素晴らしい作品!

2012年11月08日 | Weblog
NHK大河ドラマ「平清盛」のタイトル題字を手がけた女性書道作家、

金澤翔子さんの展覧会が、京都文化博物館にて開催されていること、

を京都新聞の記事で知り、見にいきました。

「金澤翔子さんは、ダウン症という障害を抱えながらも、母で書家の泰子さんの指導の

下で書道をはじめ、めきめきと頭角を現し、天才若手書家として現在大きな注目を

集めています。

昨年2011年には鎌倉の建長寺にて展覧会を開催したほか、京都の建仁寺でも展覧会を

開催、大書「風神雷神」を奉納しました。

展覧会は、翔子さんの書作品と、母・泰子さんの文章によって構成。

さまざまなエピソードや当時の写真なども交え、母と子の二人三脚で歩んできた軌跡を、

作品を通してたどります。」という、作品展でした。

金澤翔子さんの書は力強く躍動感に溢れながらも、優しさを感じる書でした。

作品の横に展示された母・泰子さんの文章は、ダウン症の子供を持った苦しみ葛藤、

娘への無償への愛!が、優れた文章でつづられて、思わず涙してしまいました。

作品も素晴らしかったのですが、母・泰子さんの生き方、考え方にも感動させられた

展示会でした。


看板


カタログ


カタログから  NHK大河ドラマ「平清盛」のタイトル題字と寒山詩


カタログから

母と子の軌跡の映像です。


京都文化博物館 「シャガール展2012-愛の物語」 色彩と詩情あふれる

2012年11月07日 | Weblog
京都文化博物館 シャガール展2012-愛の物語 が25日まで開催されています。

愛の物語をテーマに描かれた、華麗な色彩と詩情あふれるシャガールの世界です。

1887年、帝政ロシア領のヴィテブスクに生まれたユダヤ系の画家マルク・シャガール。

妻を一途に愛し、愛や結婚をテーマにした作品を多く残したことから、

「愛の画家」として知られています。

ロシアの国立トレチャコフ美術館、国立ロシア美術館の全面的な協力を得て、

今回の展示作品が展示できたとのことです。

色彩の詩人と呼ばれるシャガールが、運命的な出会いをし、

生涯愛し続けたベラとの愛の物語をテーマにした作品群が、展示されていましたので

見ごたえがあります。

モスクワのユダヤ劇場の壁面制作を任されたシャガールが取り組んだ一連の作品群は、

その劇場の様子が大きな展示室に再現されていました。

代表作である(街の上で)・(散歩)など、愛を感じさせられる作品でした。

シャガールの華麗な色彩と詩情あふれる豊かな世界が堪能出来る展示会でした。


ポスター


シャガールと妻ベラ


見ごたえがあります

「山科を知ろう」シリーズ「その歴史と魅力」の講座で山科がわかってきた!

2012年11月06日 | Weblog
山科図書館60周年記念事業として、11月1日から2ヶ月に1回「山科を知ろう」

の講座の6回シリーズが、山科図書館で(木曜日5時から1時間の講座)始まりました。

住んでいる山科についての歴史を知らない事が多いのに気づき、講座に行って見ました。

「山科周辺は京都の都に近く、大津宿へ抜ける逢坂関が東海道の要所として知られ、

東海道の街道町として江戸時代には特に栄えました。

また山科は古代より政権との結びつきが深く、669年には中臣鎌足によって

精舎(山階寺)が作られ、7世紀末には天智天皇陵などが造られました。

それは今でも中臣町や陵陵など現在の町名にも名残を残しています。

室町時代には蓮如によって山科本願寺が建てられ、

長大な土塁に囲まれた寺院群と寺内町が山科盆地の大きな面積を占めるようになり、

1532年の天文法華の乱により山科本願寺は廃墟となりましたが、

現在でも山科中央公園などに当時の土塁跡が現存しています。」

これくらいは、知っていましたが、

鏡山次郎氏の説明によると、

石器 時代の中臣遺跡で、後期旧石器時代(約2万年前)と思われるナイフ型石器、

石核、剥片などが発見!

縄文時代の 中臣遺跡、大宅遺跡、安朱遺跡、芝町遺跡、勧修寺旧境内遺跡、

北花山遺跡などから、土器棺墓、竪穴住居跡などが発見 !

歴史は古いのですね!

1日に乗降客の多い駅は、京都駅ですが、2番目がJR山科駅とのことです。

江戸時代まで、住民は3000人位で竹やぶと畑などの農村地帯だったので、

今でも下京区や上京区の都の中心にだった住人からは、山科は田舎!と言われて

いますが、交通便利で物価は安く、京都人の気位も高くなく、庶民的で住みやすい

土地だと、住んでいての実感です。


鏡山次郎氏の山科歴史年表の文字クリックするとホームページにリンク出来ます)


講座の内容


山科図書館長の挨拶  山科図書館が出来てから60周年になるそうです!

山科合同福祉センター「やったね!秋まつり」利用者や地域市民も楽しむ

2012年11月05日 | Weblog
11月4日は、山科合同福祉センター開催の「やったね!秋まつり」当日でした。

駐車場が会場なので、地下の駐車場しか使えませんので、友人に車で迎えにきてもらい

一諸に会場に行きました。有り難うございました。

会場にはステージがあり、終日音楽演奏などのイベントが開催されています。

飲食コーナは安く美味しいし、出店している店が値頃で、美味しい食べ物が

あるので、地域の市民にも人気があり、利用者もこのイベントにはくるので

終日賑わいます。

秋まつりの前の5日間は、会館の各教室の作品展示や

いろんなイベントが館内で開催されている「わくわくふれあい週間」です。

今回展示されている作品でステキ!、と思ったのは、フエルトをくりぬいて柄にし、

バックを作成した作品でした。

各教室の生徒も秋祭りの展示作品を作成するために、このお祭り一ヵ月前は

忙しい日々です。

色々見て歩くのも楽しい! お祭り気分に溢れたこの一週間でした。


ふれあい週間のイベント


5日間毎日イベントがあり、お茶席とお琴演奏、ハーブティ講座など、
行ったのは2日の金曜日で、パソコン講座があるので、講座を受ける前に、
紅茶とお菓子があるティーサロンのイベントに行きました。


水墨画


今回展示されている作品でステキ!、と思ったのは、フエルトをくりぬいて柄にし、
バックを作成した作品でした。


嵯峨御流の生け花 華道教室の作品


嵯峨御流の生け花  華道教室の作品


書道教室の作品


絵手紙教室の作品


パソコン活用講座の作品


4日の山科合同福祉センター開催の「やったね!秋まつり」の会場


ステージでのお琴の演奏


ステージでの演奏


ぜんざいの店


醍醐学園の店のアップルパイは100円で美味しかった!


りんご、みかん、レモン、玉葱を買いました!


小物の店! プレゼント用に、手作りの携帯ストラップや筆記ケースを購入


軽食コーナは12時になると満席で待たなくてはならないので、11時半に
行きました。豚汁150円は熱くて美味しかった!


秋の非公開文化財特別公開「安楽寿院」は鳥羽離宮の東殿に建てられた

2012年11月04日 | Weblog
秋の非公開文化財特別公開が2日から始まりました。

各寺院によって公開日が違います。

2012年 秋の非公開文化財特別公開の文字をクリックすると仔細がわかる

ホームページにリンク出来ます)

「梅の花」でランチ後に竹田駅近くの「安楽寿院」に寄ってみました。

今、大河ドラマ平清盛で、白河上皇、鳥羽法皇、近衛天皇などがどういう方達だった

かが理解出来ますので、その時代の様子が目に浮かんでくるようです。

平安末期に建てられた鳥羽離宮の概要図が展示されてあり、広大な池の前に建立された

御殿など数々の建物があったのですね!

鳥羽離宮は、平安時代後期に白河・鳥羽・後白河上皇が造営の離宮で、

院政を行ったところ!

近くの城南宮は、白河上皇が院政の拠点にした場所だそうです。


看板


塀の中は書院と庫裡があり、見学出来ますが、内部や庭は写真撮影が出来ません
開基は鳥羽上皇です。


門 


庫裡


大師道と阿弥陀堂


鐘楼


三如来石仏
昔はこの石仏の体を削って水で練り、子供の顔に塗るとくさが直るという信仰が
あったため、外側が削られていました。


鳥羽離宮跡の図  いかに広大であったかが解る!


宝物殿と再現された庭  庭石は発掘された石を使用している庭との事です。


本尊の阿弥陀如来座像は、いまだに金の箔があざやかで、胸に卍字が刻まれてある!
鳥羽上皇の持念仏との事です。写真は看板からのもの!


寺の前には若くして亡くなった近衛天皇の廟があります。


多宝塔は秀頼が再建したもの。天皇の陵墓に多宝塔を用いる稀有な例とのこと。


南北朝争乱に巻き込まれ、寺領の多くを失ったため、寺の規模を縮小しながらも維持

され、桃山時代になり豊臣秀吉より近辺の五百石分の寺領は保証する旨の朱印状を

があり、江戸時代も徳川歴代将軍より寺領を保障されてました。

江戸期には十二院五坊の塔頭を要する学山として多くの学匠を輩出しています

とのことです。 幕末には安楽寿院が鳥羽・伏見の戦いの本営となった。

現在の安楽寿院は、6つ存在した子院のうちの前松院が寺籍を継いでいるものである。

鳥羽伏見の戦いで、現在のような規模の寺院になったのでしょうか?

友人と伏見の「梅の花」で庭を見ながらの癒しのランチ!

2012年11月03日 | Weblog
昨日入れたブログ見たら、ヨヨ! 写真の映像がありません!

画像フォルダーに、あやまって同じ写真を入れてしまい、除去したのですが、

ブログに入れた方を除去してしまいました。

パリに一緒に行く友人から、ブログを作成している時に電話がかかり、

「詳しい日程の資料が届いたので、今日お昼に伏見の「梅の花」でランチしませんか?

資料を渡します!」というので、家事をすぐに済ませて、大急ぎで出発し、

入れたブログを見なかったのです。 

いつものノー天気ぶりで、本当に失敗が多いですね! 

でもめげずに、人生を楽しもう!

友人と行った2000円の伏見の「梅の花」のランチです。

庭を見ながら豆腐料理が美味しく、リゾナブルな値段で、個室でランチができますので、

ゆっくりとくつろげて、ランチが楽しめ、癒しの時間が過ごせて、好きな店です。


門  友人も車で来ますので、時間は11時に玄関ロビーで待ち合わせします。
駐車場も広くて便利です。


通り庭


玄関ロビー


個室で食事できます。 部屋から見た庭 各部屋から庭が見えるので
人気のある店です。


たぐり湯葉のお造り


茶碗蒸し


生麩田楽


湯豆腐には湯葉も入っています


湯葉揚げ


ひろうすの煮物


ご飯のグラタンと吸い物


デザート



自宅の小さな庭に秋の花が咲いています! 癒しの空間です

2012年11月02日 | Weblog
自宅の小さな庭に秋の花が咲いています。

庭を眺めながら、お茶を飲むひとときは癒しの時間です!


自宅に庭は日本の坪庭になっています


ホトトギス


おしろい花


玄関横に咲くツワブキ


プランターのサルビアは、猛暑の夏は元気ありませんが、秋になると、赤の花が元気
取り戻してくれます。





『明日につなげよ、京の文化』-講演:千玄室 狂言:那須語-茂山 千五郎

2012年11月01日 | Weblog
世界遺産条約採択40周年記念 『明日につなげよ、京の文化』が 

10月29日(月) 立命館大学 朱雀キャンパスで開催されました。

人類共通の財産である世界遺産をはじめとする、京都の文化や文化財について、府民、

市民がその大切さを見つめ直し、新しいものを付け加えつつ、次代に引き継ぐことの

必要性とその方策について考える機会として、開催されたとのことです。

講演:千玄室(裏千家前家元ユネスコ親善大使)

世界的に活躍されている家元としての、広い視野からの見方の講演でした。


狂言:那須語(狂言大蔵流 茂山千五郎家当主)

源平の屋島の壇ノ浦の戦いで、平家の船から掲げられた扇を、

源氏方の那須与一が弓で射るという様子を朗々と表現する、1人狂言は、

目の前にその合戦が目に浮かぶようで、引き込まれる程、見事な狂言でした。


[パネルディスカッション]

演題:「文化遺産を災害から守る-来し方行く末-」

パネリスト(敬称略)

・文化財所有者の立場から 田中安比呂(賀茂別雷神社・上賀茂神社)

・京町家を守る立場から 杉本歌子(公益財団法人奈良屋記念・杉本家保存会学芸部長)

・文化財を災害から守る研究者の立場から 土岐憲三(明日の京都文化遺産プラットフォーム副会長)

コーディネーター 松浦晃一郎(明日の京都・文化遺産プラットフォーム会長)

それぞれの立場からのディスカッションでしたが、もし大地震がきた際の怖い

のは大火で、行政と市民が一体となって対策しなければならない!という結論

でした。京都の東山を貫通している火災対策の水道や、各家庭でも使える

火事用の防火水道の説明などが、ありました。




パネリスト


会場の様子