工房八重の部屋

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『明日につなげよ、京の文化』-講演:千玄室 狂言:那須語-茂山 千五郎

2012年11月01日 | Weblog
世界遺産条約採択40周年記念 『明日につなげよ、京の文化』が 

10月29日(月) 立命館大学 朱雀キャンパスで開催されました。

人類共通の財産である世界遺産をはじめとする、京都の文化や文化財について、府民、

市民がその大切さを見つめ直し、新しいものを付け加えつつ、次代に引き継ぐことの

必要性とその方策について考える機会として、開催されたとのことです。

講演:千玄室(裏千家前家元ユネスコ親善大使)

世界的に活躍されている家元としての、広い視野からの見方の講演でした。


狂言:那須語(狂言大蔵流 茂山千五郎家当主)

源平の屋島の壇ノ浦の戦いで、平家の船から掲げられた扇を、

源氏方の那須与一が弓で射るという様子を朗々と表現する、1人狂言は、

目の前にその合戦が目に浮かぶようで、引き込まれる程、見事な狂言でした。


[パネルディスカッション]

演題:「文化遺産を災害から守る-来し方行く末-」

パネリスト(敬称略)

・文化財所有者の立場から 田中安比呂(賀茂別雷神社・上賀茂神社)

・京町家を守る立場から 杉本歌子(公益財団法人奈良屋記念・杉本家保存会学芸部長)

・文化財を災害から守る研究者の立場から 土岐憲三(明日の京都文化遺産プラットフォーム副会長)

コーディネーター 松浦晃一郎(明日の京都・文化遺産プラットフォーム会長)

それぞれの立場からのディスカッションでしたが、もし大地震がきた際の怖い

のは大火で、行政と市民が一体となって対策しなければならない!という結論

でした。京都の東山を貫通している火災対策の水道や、各家庭でも使える

火事用の防火水道の説明などが、ありました。




パネリスト


会場の様子