年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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『美々卯』 琥珀色に輝く宗田節のお出汁でいただく「うどんすき」

2019-01-06 18:41:09 | 関東
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正月休みも最後となる日
今季一番の冷え込みだどいうのでダウンコートにマフラーと完全防寒でランチへと出かけます



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お邪魔するのは京橋にある『美々卯』
250年ほど前に大阪・堺で始まった料亭が前身となるお店であるようで、ここ京橋店は東京進出の一号店として1973年にオープンしたのだとか
当時から変わることない重厚感あふれる建物であることから敷居が高いお店のように感じられるのですが、一杯1,000円もすることのないおうどんだけでも利用することができることから、宴席や接待だけでなく普段使いとしての利用も多いようですね
案内されたのは奥の間には先客が2組と想像よりも寂しい感じでありましたが、グループ客の予約が入っているようでセーブされていたのでしょう


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名物である「うどんすき」のランチコースをいただくことができるというので…
食前酒とともに提供された前菜は胡麻豆腐に炊き合わせ、青菜と揚げのお浸しの3種盛りでありまして、炊き合わせに添えられた数の子にお正月らしさを感じます


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そしてメインとなる「うどんすき」
1928年に考案され1960年に登録商標許可を得たというシロモノでありますので、これをいただかずして美々卯を語るなかれでありましょう
特製の鍋に注がれた琥珀色に輝く出汁から漂う香りがおいしそうでありますし、極太なうどんとともに盛られた白菜や人参、キヌサヤなど彩りで、より一層のおいしさ感がありますね
先ずお鍋に入れるのは鶏肉とハマグリ、それにうどんでありまして、宗田節で取ったお出汁に具材の旨みを加えます
そしてハマグリの口が開いたタイミングでお野菜を加え…
野菜には下ごしらえで火を通してありますので温まればいただきどき、薬味を加えていただくのですが卓上に置かれた生七味も捨てがたいおいしさであります


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お昼のコースでいただくうどんすきは小さめだと言うことで添えられる「かやくご飯」
お昼の時間にだけ用意されているもので、上品な薄味に仕上げられた侮れない一品であります


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「季節の果物」として提供されたデザートはオレンジ
こちらも綺麗に皮が剥かれた上品なものでありまして、お口に広がる甘みは満足いくものであります



おいしいお出汁ともっちりうどんで身体が温まっていたために、マフラーを外しコートのボタンも留めることなく東京駅までテクテクと…
おごちそうさまでした



【美々卯】
東京都中央区京橋3-6-4 
03-3567-6571





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