年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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『はせ川』 銀座から移転して6年 初老の店主がひとりで営む小さなお店

2019-07-01 21:02:06 | 関東
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先日、勝どきをブラブラとしていて見つけたお店
失礼ながら、外観からはそこが飲食店であるとは思いもしなかったのでありますが入り口に〝五島手延べうどん〟と書かれたメニューが貼られていたのであります
そのメニューの隣にも紹介文がありますが、五島うどんと言えば秋田の〝稲庭うどん〟富山の〝氷見うどん〟とともに日本3大手延うどんとされるものでありまして…
強いコシと滑らかな舌ざわりが特徴なのであります



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それで今日
先日と同じく銀座へと向かうルートを変更し、勝どきで途中下車をしてお昼をいただくことにいたします
サッシの引き戸に掛けられたお情け程度の暖簾を潜って店内へと入るますと、映画〝三丁目の夕日〟に出てきそうな駄菓子屋だったのではと思わせるような雰囲気の中に4名掛けのテーブルが3つ置かれています


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メニューの筆頭に書かれる「鴨つゆなっとう汁」のほか「鴨汁」「鴨団子汁」「ぶた汁」と4種類の五島手延べうどんが提供されていて…
大盛りがプラス150円でいただけるとのことですので、鴨団子汁の大盛りをお願いいたします
注文を取ってくださった初老のお父さんが客席部から50cmほど上がった台所へと入ってから10分ほど経って、湯気を立てながら運ばれてきた鴨団子汁と艶々かつすべすべな五島うどん
もう、この時点でおいしいです
最初は少し塩味が強く感じた汁も食べ進むうちに程よくなってきて…
きちんと計算された濃さに仕上げられていたんですね
そして鴨団子
ふっくらとした食感が魅惑的な団子だけでなく、これでもかってほどにキノコが入っていまして、そのシャキッとした歯ざわりもおいしくいただけます


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添えられていたのは「だっしごはん」
メニューを見たときには想像もつかなかった商品でありますが、熱々な白ごはんの上に山形の郷土料理である〝だし〟が乗せられているのであります
きゅうりやミョウガなどが刻まれ、昆布の粘りでいただく夏にぴったりなごはんでありました



五島うどんは奥さまの実家である五島から送ってもらっているのだとのことでしたので、ひょっとするとご主人は山形の方なのかななんて想像しながらお店を後にしました



【はせ川】
東京都中央区勝どき3-3-11