何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

蒸気で回してみたけれど・・・・・・  - 単動式V4スチームエンジン・プランジャー換装 -

2014-09-07 19:35:54 | エンジン工作
2014/09/02 (火曜日) 曇り



調子の悪い単動式V4スチームエンジンのピストンをプランジャー(棒状ピストン)に
換装してみた。 エアーチェックでは一応動作してくれた。
そこで、今日は正式に配管をしていよいよボイラーに繋いでテストしてみた。
ハイパワーがでることを期待してボイラーに点火して動き出すの待ったのだが・・・・・


↓ 配管作業を始めた。





↓ シリンダーを外したり、バルブを動かしたりするので機器同士はシリコンチューブで結合する。



↓ パイプは現物合わせで曲げるので何度もバーナーで炙っては曲げ、炙っては曲げ、を繰り返す。



↓ げっ! 隙間がなくてチューブが嵌められないよ・・・・



↓ 仕方がない、シリンダーを取り外して蓋を削ろう・・・・



↓ 削りカスが中に入ったら面倒だ。 襤褸切れで塞いで削った。



↓ 蓋を削ってチューブを嵌める隙間を確保した。 蓋を真丸にした意味がないよねぇー・・・・・



↓ パイプの固定。 半田付けで気密にする。 近くの部品は濡れた襤褸切れで防熱する。



↓ 配管作業が終わった。




作業台に取り付けたままでボイラーで回してみた。
0.2気圧未満の低圧で回転し始めた。
今までの経験からあまり低圧で回りだすエンジンはパワーがでない。
何だか嫌な予感がしたが・・・・・・

そんなボイラーによる初運転の様子を動画でご覧ください。










作業台上で回したので周波数カウンターは取り付けていない。
だから正確な回転数はわからないが、大した回転数ではない。
ただ、クランク軸を指で摘んで押さえてみると、回転数は下がるが止まることはない。
あまり強く抑えたので摩擦で指がものすごく熱くなって慌てて放したほどだった。

「かなり、パワーが出るのかな?」

と期待したが、この手の感触によるテストはあまり当てにはならない。


テスト台に取り付けて発電電力によるパワーチェックをしてみた。
その結果は案の定・・・・・・・・

パワーチェックの様子を動画でご覧ください。







ボイラーの火力を目いっぱい上げてもパワーは0.1ワットが精一杯だ。
それに安定性もイマイチ。
これはダメだ・・・・・



↓ エンジンから排出される凝水を見てみると白く濁って上面にはオイルが浮いている。
   たぶん給油器は正常に機能しているんだろう。 エンジンはオイルまみれでベタベタしているし・・・



↓ オイルの色が黒っぽく見える。 プランジャー(アルミ丸棒)が擦れて細かい粉になって排出されてるのかな?



↓ 凝水を溜めたボトルの底には黒っぽい金属粉?が沈殿している。



↓ シリンダーから漏れた水を皿で受ける。 その中のオイル分にもアルミ粉らしきものが・・・・





シリンダーが4つもあると、取り付け位置の狂ったものもあるんだろう。
いい加減な調整だから、シリンダーが傾いていて大きな側圧(サイドスラスト)が
かかったプランジャー(ピストン)があるのかもしれない。

まぁ、いずれにしろ4気筒プランジャーは失敗だ。
また一からやり直しだ。

まぁ、いいか・・・・ 別にこれで飯を食ってるわけではないし、遊びなんだから・・・
なんて、負け惜しみをいいながら、次のプランを練っているオイらです。(涙)
コメント (4)
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