2月 18日

2022-02-18 05:43:54 | Weblog
                       芹・芹摘、芹の水・根白草・田芹・根芹


         芹摘むと風よりひくくかがまりて         細見綾子


         朝粥に散らす丹波の芹清し            都合ナルミ


         石ひとつだけの田の神芹青む           関根近子


         芹摘みの去りてつめたき水残る          下里美恵子


         ふるさとの夕日にまみれ田芹摘む         今泉久子




               



          摘みかさねても一握の母の芹           福永耕二


         一とゆすりすれば濁りぬ芹の水          沢村芳翠


         大原やことにあかつき芹の水           加藤耕子


         芹匂ふオモニは風の中に立つ           夏井いつき


         ふりむけば鳥語明るし野芹つむ          角川源義




                

           昨日も日本全国で一日90,000人近くのコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         現在高止まりして減少傾向にあると言われています あと少しの我慢です
 
 
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2月 17日

2022-02-17 05:39:48 | Weblog
                      木瓜の花・緋木瓜・花木瓜・草木瓜・更紗木瓜


           木瓜咲くや怠け教師として終る          栗田やすし


         終活は遅々と進まず木瓜の花           上杉和雄


         蛸壺にぼけの花さす乾物屋            河村恵光


         聞き役に徹してひと日木瓜の花          岸本典子




               



           平氏二十三代緋木瓜つぶらにて          鷲谷七菜子


         木瓜咲くや木目のふかき在所仏          飴山 實


         木瓜挿して壷中の闇をつらぬけり         中嶋秀子


         情無しを恨むも愛か木瓜の雨           鈴木真砂女




               

                更紗木瓜


           
           更紗木瓜枝にあまたのみくじ札          中根多子


         客人の絶えし茶室や更紗木瓜           金原峰子


         腹空けばそのことばかり更紗木瓜          八木林之助


         降りつつむ雨の明るし更紗木瓜           水原秋櫻子




               

                草木瓜

           昨日は日本全国で一日90,000人近くのコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         現在高止まりして減少傾向にあると言われています あと少しの我慢です
 
 
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2月 16日

2022-02-16 05:41:08 | Weblog
                       菜の花・花菜・油菜・からし菜


          菜の花もからし菜も俳句をするまでは同じ花のように見えていました
          花だけではなかなか見分けがつきません
          ネットの知識で言えば菜の花は土に近い葉が茎に巻きついています
          この時期に土手などに見るのはほぼセイヨウカラシナ(芥子菜)です
          油菜科で菜の花と同じ部類に属するのですが、よく食用として食べられている菜の花とは
          違うものなんですそれでも一緒に詠まれた句を二、三ご紹介します



          菜の花がしあはせさうに黄色して         細見綾子


         眩しさに母見失ふ花菜畑             安藤一紀


         岬みち海になだるる菜畑の黄           武藤光晴


         風と会ふ花菜の迷路抜け出でて          伊藤範子


         菜の花を載せて帰れり耕耘機           谷口千賀子




               



          菜の花や旅路に古りし紺絣            沢木欣一


         旅に買ふ菓子のかるさよ花菜雨          鷲谷七菜子


         灯して母に教わる花菜雛             寺井谷子


         花菜咲き家に暗き間明るき間           岡本 眸


         関ケ原菜の花の黄はペンキ塗り          山口誓子




                

                


          からし菜の花に廃船よこたはる          阿波野青畝


         からし菜の花のつづきの醍醐かな         村山美恵子




                

           昨日は日本全国で一日90,000人近くのコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         現在高止まりして減少傾向にあると言われています あと少しの我慢です
  
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2月 15日

2022-02-15 06:37:08 | Weblog
                  菫・菫草・壷すみれ・パンジー・三色すみれ・遊蝶花・ビオラ 


           同じスミレ科スミレ属ですがパンジーは野生のすみれを改良したもの
           ビオラはパンジーを改良したもので野生のパンジーは有りません
           すみれは多年草 パンジー・ビオラは1年~2年草因みに野生種のすみれは50余種あるようです
           その見分けの一つが花びらの大きさ パンジー>ビオラ(三色すみれ)>すみれ
           パンジーはフランス語のパンセ(思想)からの変化・遊蝶花・俳句で詠む場合はいささか趣が
           ちがうのでしょうね  ( ネットから知識をお借りしています
 



           神宿る小さき棚田や花すみれ         栗田やすし


         パンジーの鮮やか駅前ロータリー       福井喜久江


         罅深き猿蓑塚やすみれ草           奥山ひろみ


         パンジーの黄色が多し花時計         河野幸子


         窓辺より母と菫の花数ふ           高橋幸子




               

               

               

                ≪ パンジー ≫



           朝寝せり鏡中わらふ遊蝶花          水原秋櫻子


         屋根替への萱束干して山すみれ        細見綾子


         三色菫や贔屓倒しの女流論          鷹羽狩行


         すみれ踏みしなやかに行く牛の足       秋元不死男


         かたまるとなくかたまりて花すみれ      片山由美子




               

                ≪ ビオラ・三色すみれ ≫


           昨日は日本全国で一日60,000人近くのコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         現在高止まりして減少傾向にあると言われています あと少しの我慢です
  
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2月 14日

2022-02-14 06:04:34 | Weblog
                       バレンタインの日・バレンタインデー


          キリスト教圏の祝いで主に欧米で、毎年2月14日に行われるカップルが愛を祝う日とされている。
          古代では多神教の祭日であった。元々269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した「聖ウァレンティヌス
         (テルニのバレンタイン)に由来する記念日」だと、主に西方教会の広がる地域においてかつて
          伝えられていた。この日、キリスト教圏では一般に家族や恋人など大切な人に贈り物をすることが
          習わしとなっている。・・・ころころの子供のころには無かった風習でした



           富士真白バレンタインの朝晴れて         伊藤範子


         病む母とバレンタインの街に出る         高橋幸子




               



           手話の娘の買ふバレンタインのチヨコレート    今井桂子


         聖バレンタイン斬首されし日咲く椿        林 翔


         秘めごととならざるバレンタインチョコ      稲畑汀子


         待ちあはすバレンタインのティールーム      安藤 雅子


         バレンタインデーと言ふ日の佐渡が見ゆ      吉田鴻司




               

           昨日は日本全国で一日80,000人近くのコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
  
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2月 13日

2022-02-13 06:11:33 | Weblog
                       きらん草・地獄の釜の蓋・金瘡小草


          キラン草は、日本に自生するシソ科の多年草。花や葉にうぶ毛のような白い毛が生えているのが特徴。
          地面に張り付くように広がる様子から、「地獄の釜の蓋」という別称がつけられています。
          西洋きらん草はきらん草とは違い20~30センチにも背が伸びます
          別名 西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)




          地の果ての崎に地獄の釜の蓋           国枝隆生


         きらん草ほつほつ咲けり峡の道          中根多子


         円墳に地獄の釜の蓋繁る             林 尉江


         指差してこれが地獄の釜の蓋           安藤清子


         円墳の裾に地獄の釜の蓋             若山智子




               

                 西洋十二単



          伊賀に来て摘めり地獄の釜の蓋          栗田やすし


         きらん草古代紫展げけり             後藤比奈夫


         すみれぐさも地獄の釜のふたも紫         加藤三七子


         山頂の磐座おほふきらん草            深野カツイ


         蹈んずけてゐるのは地獄の釜の蓋         高澤良一




               

                 十二単(じゅうにひとえ)


           昨日は日本全国で一日100,000人近くのコロナ感染者の発表がありました
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2月 12日

2022-02-12 06:47:04 | Weblog
               苜蓿(うまごやし)(もくしゅく)・クローバー・まごやし・しろつめくさ・白詰草


          江戸時代にオランダからガラスの器が送られた時、ガラスが破損しないよう箱の中に詰められて
          いた草の中から発芽したのがシロツメクサと言われています
          日本では、三つ葉は「希望」「信仰」「愛情」の印。そして四葉の残る1枚は「幸福」のシンボルと
          言い伝えられてきました。四つ葉のクローバーは針などで成長点を刺激することによって作り出す
          ことができるそうです。 (すべてネットからの知識拝借しています)




          男女たることに素直にクローバー         細見綾子


         袖口でぬぐふハモニカ苜蓿            河原地英武


         母と子が顔寄せて摘むクローバー         矢野愛乃


         寝ころんでしろつめくさの冷たさよ        関根切子


         試験管にクローバ一本科化学室          山 たけし




               

               



          クローバーの花の上押す乳母車          深川正一郎


         子の頬杖父の手枕うまごやし           鷹羽狩行


         白詰草たどれば渡来人の裔            柿本多映


         神の田に摘むや四葉のクローバー         藤井寿江子


         うまごやしハンケチ敷きてやさしき座       山口青邨




               

          日本全国で一日90,000人近くのコロナ感染者の発表がありました
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2月 11日

2022-02-11 06:51:23 | Weblog
                       建国記念日・建国祭・紀元節


          今日2月11日は四大節の一つ、旧紀元節、建国記念日です
          日本書記で神武天皇が即位したとされる紀元前660年(神武天皇元年)1月1日 (旧暦)の月日を、
          明治に入り新暦に換算したものであり、1966年(昭和41年)に2月11日は「建国記念の日」として
          国民の祝日となり、翌年から適用されました。
          ≪ 四大節はもと祝日とされた四つの大きな節会の日。四方拝(一月一日)・紀元節(二月一一日)
          ・天長節(四月二九日)・明治節(一一月三日)の総称。≫
          (すべてネットからの知識を拝借致しました)



           常滑に香炉を買へり建国日            新川晴美


         建国の日や連なりて飛ぶ鴉            加藤純子


         雲の上に雲の輝く建国日             川端俊雄


         路地裏に小さき日の丸建国日           小原米子




               

               


           万葉に東歌あり紀元節              水原秋櫻子


         箸といふ文化が不思議建国日           林 翔


         紀元節家々味噌汁の香を沸らせ          三橋鷹女


         本棚のしなり気になる建国日           山下典子


         めざましき建国祭の牡丹雪            石原舟月




               

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2月 10日

2022-02-10 06:31:43 | Weblog
                       犬ふぐり・おおいぬふぐり


         犬ふぐり海辺で見れば海の色           細見綾子


         当麻寺へどの畦道も犬ふぐり           下里美恵子


         寅さんの座りし土手や犬ふぐり          武藤光晴


         犬ふぐり囲む馬琴の墓所             佐藤とみお


         ゆづり合ふ細き窯道犬ふぐり           水野時子




               



         働いてさみしさ殖やすいぬふぐり         岡本 眸


         犬ふぐり跼めば子等も来て跼む          阿部美恵子


         片の捨靴ボートのごとし犬ふぐり         秋元不死男


         犬ふぐり指さし物はまだ言へず          西村和子


         犬ふぐり一つ見つけて百花ほど          佐々木六戈




               

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2月 9日

2022-02-09 05:18:33 | Weblog
                        白 梅


         白梅や釘含み打つ宮大工            栗田やすし


         山窪に朝の日差しや梅真白           矢野孝子


         縁切寺出て白梅を振りあふぐ          下里美恵子


         白梅や奉書結びの巫女の髪           朝比奈照子


         白梅や頬ふつくらと吉祥天           鈴木みすず




               
                初雁


          白梅の咲きつくしたる暗さかな         岩井久美恵


         夕白梅吐息のごとく谿灯る           鷲谷七菜子


         白梅やまなじり寒き多聞天           角川春樹


         白梅や包丁を磨ぐ寺男             沢木欣一


         白加賀といふ白梅のうすみどり         細見綾子




               
                白加賀

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