6月 23日

2012-06-22 23:47:50 | Weblog
             ( 青葡萄 )



青ぶだうの中に一粒青錆びて          細見綾子


鼠出て月をうかがふ青葡萄            加藤楸邨


青ぶだう山一重づつ暮れかかり          鍵和田釉子


雨粒のままに雨来て青葡萄            岡本眸


一房の葉にかくれたる青ぶだう          上野小百合
 





伊吹嶺の俳句 (ムーさんの俳句歳時記から転載させて頂いています)
http://m6towers.kuronowish.com/saijiki/saijiki_top.html



青葡萄一房ごとに影やどす            牧 啓子


舟小屋の風の湿りや花葡萄            利行小波


湧水の溢るる暮し青葡萄             中川幸子


教会の点字の聖書青葡萄             日野圭子



   伊吹嶺HP http://www.ibukinet.jp
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2 コメント

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 (こう)
2012-06-23 08:34:39
雨粒のままに雨来て青葡萄   岡本眸

雨粒なのか青葡萄なのか・・ただそこにある小宇宙に引き込まれる。あ音の明るさ。
詩心を大切に、といつも言われている師の言葉を思う。

時々に師系の句を掲げてくださり、嬉しく拝見しています。
青葡萄 (ころころ)
2012-06-23 18:01:41
こうさん、ご無沙汰しておりますが
お変わりないですか?
眸さんの句、いいですね
小さな青葡萄の一粒のうえに降った雨粒によって
ますます透明感のある景色となりました
ふっとその景色が浮かぶ、それは佳句の証ですよね
眸さんの句の日常性に惹かれます

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