4月 9日

2024-04-09 05:36:41 | Weblog
                             チューリップ




          チューリップ喜びだけを持つてゐる          細見綾子


          露地裏に三頭身のチューリップ            武田明子


          チューリップ描きゐる間に開ききる          山本光江


          ひとつだけつんと横向くチューリップ         遠藤齋子


          チューリップしばらく蹤いてくる仔犬         山 たけし


          幼子の一歩踏み出すチューリップ           奥山ひろみ





                




                




          チューリップ散る一片はゴッホの耳          有馬朗人


          鉛筆で書く音静かチューリップ            星野立子


          チューリップ買うて五分の遅刻して          岡田順子


          アラヂンの火といふチユーリツプ焔上ぐ        山口青邨


          花市の夜明賑ふチューリップ             佐藤 瑠璃


          乾杯のごと触れあへりチューリップ          清水忠彦





                





                  サイトから一部資料・写真・知識お借りしています      
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4 コメント

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Unknown (翡翠)
2024-04-12 16:20:13
ころころさま

こんにちは(*^-^*)

ゴッホの耳
ゴーギャンとのすれ違いで切り落とされた
耳がチューリップの一片とは!
何とも衝撃的な比喩ですねΣ(・ω・ノ)ノ!
一瞬でゴッホの自画像に飛んでしまいました。
十七文字の魔法です。
こんばんは ☆ (ころころ)
2024-04-12 22:04:22
俳句は愉しいですね

有馬朗人さんは物理学者、東大の総長をされ
また「天為」で多くの俳人を指導された方ですね
ゴッホの耳 これを詠んでしまう感性が良いですよね
俳句の仲間とは美術館に行ったり草花や時代的
建造物を見るだけでない吟行も大切に行っています
翡翠さんも是非俳句的でない吟行をお勧めします
吟行 (夏子)
2024-04-13 20:37:33
必要不可欠な外出以外ほとんどどこへも行かず、また植物も不得手の私には、吟行しましょうと言われるのが苦痛です。これでは俳句をする意味がないのでは?、いっそ俳句とはもう離れたほうがいいのかもと思っている今日この頃。
・・・が、こころさんのコメントを拝読し、吟行ではない只の外出時でも、発見さえあれば俳句的でない吟行になるのではないかと考えました。
・・・ということで、もう少し続けてみようかと思います。
吟行 (ころころ)
2024-04-13 21:13:01
夏子さんこんばんは、人によっては俳句モードに入らなければ
俳句を詠めない人も居て、私は吟行会などに行くと全く句が詠めません
それでもベテラン(笑)ですから50点の句は詠んで帰りますが
先日も俳句の仲間からマチス展に誘われ行って来ました
その時は 美術館内の空気、マチスの色彩、来館者の風景 大いに作詩心が
刺激を受けました 吟行はそれでいいと思っています
俳句を辞めるのはいつでもできますよ

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